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【巨人】阿部監督 キャリア1年でセ制圧の手腕…早くも原前監督の17年超える〝長期政権〟望む声

東スポWEB / 2024年9月29日 5時8分

就任1年目でセ・リーグの頂点をつかんだ巨人・阿部監督

悲願成就――。巨人が28日の広島戦(マツダ)に8―1で快勝し、4年ぶりのリーグ優勝を果たした。球団創設90周年の節目の年に通算39度目の栄冠を手にした阿部慎之助監督(45)には「原超え」への期待が高まっている。昨季まで2年連続でBクラスに沈みながら目立った補強もなく戦力を底上げし、ついには頂点まで押し上げた。その手腕に対する評価は球団内でもグングン上昇中で「長期政権」の樹立が望まれている。

キャリアわずか1年の新人監督が10度宙を舞った。球団のメモリアルイヤーで王者に返り咲き、目には涙が光った。優勝インタビューで阿部監督は第一声で「最高でーーす!」と絶叫。続けて「全員でいくぞというのを言ってきた。最高のゲームでした。信じて良かった。本当にみんな頑張ってくれた。苦しいチームが一番勝つっていうのはこういうことだなと実感できました。チーム力だと思います。ホッとしています」と感無量の表情で喜びをかみ締めた。

巨人の監督就任1年目で優勝を果たしたのは2リーグ制以降では川上哲治(1961年)、藤田元司(81年)、原辰徳(2002年)に次ぐ球団4人目の快挙だ。昨年10月に原前監督の後を受けてヘッドコーチから昇格。26年シーズンまでの3年契約で重責を託され、さっそく結果で示した。

ただ、球団内からは「最低でも5年はやってもらった方がいい」と早くも〝契約延長〟を熱望する声が飛び出している。さらには「原前監督が02年に最初に監督になったのが44歳の年。阿部監督は45歳とまだ若いし、原前監督の通算17年超えも夢じゃない」(古参の球団スタッフ)と期待する声まである。原前監督は第2次政権(06~15年)での10年連続を含め、巨人の監督に3度就任。通算17年は球団の歴代最長記録となっている。

ここまでの高評価を受けるのは、大型補強がなかった中でも阿部監督が戦力をやりくりして栄冠をつかみ取っただめだ。昨オフには推定年俸2億円でメジャー178発のオドーアを獲得したが、これはあくまでも外国人野手の「補充」であり「補強」ではなかった。しかも、そのオドーアは二軍調整を拒否し、開幕直前に退団。その後は推定年俸5000万円のヘルナンデス、同3000万円のモンテスと〝格安助っ人〟を主軸で起用して結果につなげた。

将来に向けた〝種まき〟も惜しまなかった。「未来のジャイアンツ」を担う主軸は長期政権に必要不可欠だ。坂本の不振やヘルナンデスのケガによって生じた穴を埋めるため、8月12日に2年目・浅野翔吾外野手(19)を昇格させて同14日の阪神戦(東京ドーム)で「8番・右翼」に起用。プロ初の満塁弾で勝利に貢献するとスタメンで起用し続けた。

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