ダルビッシュ有のパドレスがＷＣ先勝で王手 本拠地史上最多４万７６４７人熱狂「信じられない」

先勝したパドレス（ロイター）

ＭＬＢは１日（日本時間２日）にポストシーズンが開幕してワイルドカードシリーズ（ＷＣ＝３回戦制）が行われ、ナ・リーグ西地区２位のパドレスが本拠地でのブレーブス戦に４―０で先勝。地区シリーズ進出へ王手をかけた。

初回にフェルナンド・タティス外野手（２５）が先制２ランを放って主導権を握ると、２回にも下位打線の連打からヒガシオカの犠飛で追加点。終盤には再びヒガシオカが左中間スタンドへ豪快なソロアーチを叩き込み、試合を決めた。

投げては先発のキングが７回を８９球、５安打無失点で１２奪三振をマークする快投。アダム、スアレスへとつなぐ零封リレーで強力なブレーブス打線をシャットアウトした。

この日はダルビッシュ有投手（３８）と松井裕樹投手（２８）がブルペン待機。両投手ともに出番はなかったものの、勝利を決めた試合後の２人はチームメートらとともに喜びを分かち合うと、スタンドから大声援を受けながらグラウンドを歩いてダグアウトへ下がった。

この日、本拠地のペトコ・パークに集まった来場者数は史上最多となる４万７６４７人。パドレスの地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」が同日に配信した記事の中では、タティスが「これだけ多くの観客が集まるなんて本当に信じられない。私が待っていたのは、まさに観客がもたらすエネルギーだ」などとコメントし、先制２ランを放った場面を興奮気味に振り返った様子が掲載されている。

２日（同３日）の第２戦、あるいは３日（同４日）の第３戦でパドレスが勝てば、５日（同６日）からの地区シリーズでドジャースと敵地で対戦することになる。勝ち進めば、ダルビッシュが再び先発マウンドに立ち、ドジャース・大谷翔平投手（２９）との対決が実現する可能性も出てきそうだ。