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【ボートレース】5000連対を達成した西島義則を直撃「とにかく与えられた仕事を全うする」

東スポWEB / 2024年11月6日 11時14分

西島義則

西島義則(63=広島)が8月1日に史上5人目となる通算3000勝、9月21日には史上7人目となる2連対5000回という大記録に到達した。デビューから43年。「3000」「5000」という数字を積み重ねた原動力は何か――。実直に戦い続けるベテランを直撃した。

――史上7人目となる5000連対を達成

西島 若い頃だったらピンロクスタイル(1着か6着)で1等を狙えばいいと…。その代わりに連から飛ぶことも多かった。僕らの若い頃は2連複、2連単だったので、とにかくエンジンが出てなくても連勝式に絡んでお客さんに貢献したいというのがすごく強かった。そういう観点からいけば3000勝よりもお客さんに貢献できるという方がすごく価値があると思っていたので、そっちの方がうれしかった。

――63歳。原動力は

西島 やっぱり、やるからには負けたくないというのが一番ですね。親子ほど年が離れた選手とやるわけですから。そこで対等に戦えるスポーツって他にないでしょ? 身体的にも何にしても全てにおいて絶対に勝てることはないですからそのために気力だけでもね。(衰えは)自分が一番分かっています。やっぱり若い時と比べると落ちているというのは痛感している。だけど、そこを気力と経験でカバーしながらやっている。ボートレースという競技は男も女も同じ土俵で戦えるわけじゃないですか。こんなスポーツは他にない。そこは感謝しています。これだけプロとして43年もやってこれたというか、やらせてもらっている。そういう場を与えてくれているボートレースには感謝しています。

――心境の変化は

西島 若い頃はとにかく勝つことしか考えていなかった。朝から晩まで仕事のことを考えているのが多かった。走れるのが当たり前と考えていましたからね。普通にしていれば斡旋は入ってくるものだし、稼げば稼ぐだけ記念やSGに走るのが当たり前だと思っていた。ただ、11年前に大怪我で入院して、もう辞めようかなと思ったことが何度もあった。そこで復帰に向けて妻や子供が背中を押してくれた。そういうこともあって走れるのが当たり前じゃないんだなと…。昔は転覆したりした時に体も痛いし、エンジンも壊れたから帰ろうと…。でも、今は絶対に帰らない。骨折したりドクターストップがかからない限り帰らないと決めている。それは走れるのが当たり前じゃないからね。帰った時はいいけど、次の日に目が覚めた時に悔いしか残らない。自分に負けたのがすごく悔しい。そういう思いをするくらいなら最後までやってダメなら納得する。投げ出さずにやったというね。好きな言葉で「無事是名馬」というのがあるんですけど、いくらいい選手でも途中でリタイアしたらダメ。最後まで走り抜くのが名馬というのが意味なんだけど、そういうのを考えながらやっています。とにかく与えられた仕事を全うすることを考えています。

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