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懐かしのアニメーションを再現する集団「NOSTALOOK」 挑戦し続ける理由とは

東スポWEB / 2024年12月1日 10時5分

アニメーションアートプロジェクト「NOSTALOOK」のアニメ(提供NOSTALOOK)

【昭和90年代の人々】かつて週末の朝を彩っていたアニメや、かわいい動物がいきいきと活躍する名作アニメ…。そんな70~90年代のアニメーションを再現した動画で話題を集めるアニメーター集団「NOSTALOOK」をご存じだろうか。数々の有名アーティストのMV制作も担当するNOSTALOOKのメンバーに、〝当時らしさ〟を表現するための工夫や、作品に対する反響について語ってもらった。

メンバー全員が90年代生まれというNOSTALOOK。90年代のアニメはもちろん、80年代の作品も再放送等で触れてきたというグループが懐かしのアニメに注目したきっかけは、年下世代の反応だった。

「80年代のセルアニメーションが、私たちより若い世代からSNS上で高く評価されているのを見て、改めてその魅力やクオリティーの高さに気づかされました。その中で自分たちが慣れ親しんできた、セルアニメの新作がもう見られないことを悲しく感じまして。アニメーション制作の経験があるメンバーで集まり、映像表現としてのセルアニメに挑戦したいと思ったのがきっかけです」

現在は25歳~34歳をフォロワーのボリュームゾーンとしつつ、10代のような昭和~平成初期を経験していない世代からの人気も獲得。さらに国外ユーザーからも支持を得られているという。

そんなNOSTALOOKのオリジナルアニメでは「セーラームーン」の影響も感じられる。

「もはや記憶に刷り込まれているといいますか、意識しなくても寄ってしまう部分はありますので…。その分他の時代の有名作品もチェックして、作風に幅を持たせられるように努力しています」

令和を生きる他の昭和系クリエーターと同様に、NOSTALOOKもデジタルで当時の映像を再現している。

「分かりやすく画面を4:3のサイズにしたり、セルについたゴミを入れたりしていますし、セルアニメ特有の光の表現も意識しています。当時のアニメはほぼデジタル処理を使わず、実物の光源を置いて撮影していたので、独特の輝きがあるんです。その明るさや温かさも何とか再現できるよう、毎回試行錯誤しています」と当時の製作背景にも配慮を欠かさない。

加えて演出面でも当時の工夫を尊重する。現在はtimelesz、デュア・リパ、優里等、有名アーティストのミュージックビデオも数多く担当しているが、その際にアニメ「うる星やつら」「めぞん一刻」等で、オープニング・エンディングを手がけたアニメーター・南家こうじ氏の演出が参考になったとメンバーは明かす。

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