「優等生」マイク・トラウトも普通の人だった 子供時代に家の中でサッカーをして怒られる
東スポWEB / 2024年12月23日 13時14分
【元局アナ青池奈津子のメジャーオフ通信】「子供時代に一番やらかした失敗は、家の中で兄弟でサッカーをやっていた時かな。クリスマスの時期で、家には大きなクリスマスツリーがあったんだけど、僕らは暖炉をゴールにして遊んでいた。もちろん、火はついてなかったけどね。すると父がやってきて『おい、家の中で遊ぶのはやめなさい。ツリーに当たって倒れでもしたら、大問題だ!』と言ったんだ」
クリスマスで思い出すのが、マイク・トラウトと今季交わしたこの会話だ。付き合いはかれこれ10年以上になるが、実際はあいさつ以外で直接話す機会はあまりない。理由は2つあり、まずはデビュー当初からエリートの大スターで「なかなかつかまらない」ということ。もう一つは苦労してインタビューにこぎ着けても、若い時から注目されてきた者の宿命なのか、答えがいわゆる「優等生」で隙がない。
マイクらしさが伝わる「ここだ!」というポイントを見つけられず、あまり話したがるタイプでもない。無理に深追いするのも…と思いつつ、みんなが憧れる選手の一人でもっと話を聞いてみたい。
そのマイクが、クラブハウスのロッカーで“ガラ空き”だったことはある意味、今年のエンゼルスを象徴していたかもしれない。昨季まであれだけいた報道陣もドジャースに移り、起死回生を狙った今季はマイクをはじめケガ人が続出。クラブハウスはどんどん寂しくなっていった。
「小さい頃から外で遊ぶのが好きだったけど、スイミング、庭でウィッフルボール、ボウリングとかも好きだったし、友達とのビデオゲームも楽しかった」
そんな中でマイクと細やかな会話をできたことはとても新鮮だった。
「一番は野球だよ」「5、6歳で始めた時から大リーガーになりたかった。他のスポーツもやったけど、それは野球がうまくなりたかったから」「実際、他の競技が僕を助けてくれたんだと思う。野球だけでいっぱいいっぱいという状況にならなかったから。シーズンごとに、いろんなスポーツにチャレンジして楽しんだ。アメフトシーズンならアメフト、バスケならバスケ、野球なら野球。そういうバランスがあったから、情熱が薄まることがなかった」
話題が広がるというよりも、端的で謙遜を含んだ回答が多い。
「子供の頃から野球がうまかったのでは?」
「いつでも楽しかったから、野球が好きだった」
「学校の成績は?」
「両親が共に学校の先生だから、成績は良くないといけなかった」
「子供時代の自分を表す単語を3つ選ぶなら?」
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