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古賀紗理那さん単独インタビュー 引退後の日常と指導者への道「ときめいた時に…」

東スポWEB / 2025年1月2日 6時9分

――現役時代は関東が拠点だったが、引退後に関西へ引っ越して生活リズムが大きく変化した。引退した実感は「わからない」と話しながらも、料理などの家事をする機会が増えた。

――古賀 これまでずっと体を動かしてきたぶん、急に体を動かさなくなると気持ち悪くなっちゃうので、1時間くらいは軽くトレーニングをしている。でもご飯は毎日つくっていて、現役時代も自炊はしていたので、アスリート向けの食事は一般の方よりも知っているつもり。そこはちょっと意識しながら食事はつくっている。得意料理はないけど、夫がシーズン中は鶏肉ばかりを食べるので、鶏肉を焼いたりみたいな感じですね。

――夫の西田は、24―25年シーズンから新設されたSVリーグの大阪ブルテオンに所属。開幕戦を現地で観戦するなど、現在は女子よりも男子の試合を多くチェックしている。現役時代から西田とバレーボール談議をすることはあったが、必要以上に立ち入ることは控えているという。

古賀 これまでは試合をする側だったので、試合を見ているのは不思議な感覚がする。夫にはアドバイスをする時もあるけど、基本はしないかな。夫のプレーに対しての評価とかはそんなにしていないし、ちょいちょい質問されたら答えるみたいな感じ。私からいちいち言うことでもないなと思っているけど、聞かれたら答えるみたいな感じにしています。

――9月からは新居でフレンチブルドッグの「ハリソンちゃん」と、チワワとミニチュアピンシャーのミックスの「チャーリーくん」を飼い始めた。家族の仲間入りを果たした2匹の犬は、古賀さんにとって癒やしの存在となっている。

古賀 夫と2人で「飼いたいね」と話していて、ペットショップに行ったら本当にかわいくて「この2匹にしよう」と言って決めた。やっぱり子犬なので、しつけをしたりとか大変なことはあるけど、それよりもやっぱりかわいい。私たちが疲れていても駆け寄ってきて元気をくれるので、本当に飼ってよかったなと思います。

――イベントの場では「指導をしていきたいのは目標だけど、まだ確定はしていない」と、セカンドキャリアに言及する場面もあった。ただ、まだ未来像を模索している段階。言葉を選びながら、今後の展望を語った。

古賀 夫がいつまで選手をやるかもわからないし、その時になってみないとわからないことはたくさんある。だから、その時に「これやってみたい」と、ときめくものがあったらやりたい。私はスイッチが入るまでに時間がかかるし、ときめく回数も少ないので、自分がときめいた時にしたいことをしたいなと思う。だから、具体的なことは今言っちゃうと、ウソになっちゃうので、ときめいた時に話しますね(笑い)。ときめきは急に来るので。

「本当に特別な舞台」と語っていたパリ五輪が幕を閉じ、古賀さんは第一線から退く道を選んだ。新たな一歩を踏み出す25年の抱負は「家族で楽しく健康に生きて、やっぱりお仕事をいただいた時は、丁寧にしっかりしたいですね」。焦ることなく、自分のペースで第2の人生を切り開いていく。

☆こが・さりな 1996年5月21日生まれ。佐賀県出身。5歳で熊本県へ引っ越し、小学2年で本格的に競技を始める。熊本信愛女学院高卒業後は、Vリーグ(現SVリーグ)のNECに入団。2季連続で最高殊勲選手賞を受賞した。高校2年時の2013年に初めて日本代表入り。16年リオデジャネイロ五輪は代表から落選するも、21年東京、24年パリと2大会連続で五輪に出場。22年からは主将を務めた。夫はバレーボール男子日本代表の西田有志。180センチ。

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