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【高校サッカー】PK戦途中で決勝中継終了…選手の反応は OBは「日テレはバスケや野球」の指摘

東スポWEB / 2025年1月14日 5時8分

前橋育英の優勝で幕を閉じた今回の高校サッカーだが…

物議を醸した〝中継終了騒動〟はなぜ起きたのか――。第103回全国高校サッカー選手権の決勝(国立)が13日に行われ、前橋育英(群馬)が1―1からPK戦(9―8)の末に流通経大柏(千葉)を下して、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。死闘が展開される一方で、PK戦終盤に日本テレビが中継を途中で終了したため、批判が殺到。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)がその背景を指摘した。さらに、当事者である選手たちの反応は…。

名門同士の頂上決戦は、大会歴代最多となる5万8347人の観衆が押し寄せ、大きな注目を集めた。

前半12分に流通経大柏がMF亀田歩夢(3年)のゴールで先制すると、同31分に前橋育英のMF柴野快仁(2年)が頭で合わせて同点に追いつく。そのまま10分ハーフの延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。両校合わせて20人が蹴る死闘となり、最後は柴野が決めて終止符を打った。前橋育英の山田耕介監督は「よかったです。(PK戦中は)最後まで信じてやってくれると、心の中で叫んでいました」と振り返った。

高校サッカー史に残る熱戦は大きな盛り上がりを見せたが、日本テレビによる試合中継が波紋を呼んだ。クライマックスのPK戦7人目の後に、突如CMが入ってそのまま中継が終了。8、9人目の結果は映らず、その後のニュース番組内で放送を再開して、優勝決定の場面やインタビューの様子は中継された。

まさかの〝強制終了〟となったことで、同じく中継した無料配信動画サービス「TVer」にアクセスが殺到したのか、システムエラーが発生して視聴できないとの報告が続出。X(旧ツイッター)では「PK戦の途中」「中継終わり」「中継終了」など関連ワードが次々とトレンド入りし、SNS上では批判が殺到する大騒動となった。

武田氏は「延長PK戦が入らなかったことは昔からあった。番組のスポンサーがいて枠が決まっているので、仕方ないとも思う」と理解を示しつつ、大会の放送をめぐる実情をこう指摘する。「お正月は箱根駅伝では高い視聴率を獲得するが、高校サッカーはなかなか視聴率が取れず、スポンサーの面も厳しい時代になっている」

さらに「最近の日本テレビはサッカーよりも、バスケットボールや野球というイメージ」とズバリ。日本テレビではかねて重視する巨人などのプロ野球や、近年中継に力を入れているバスケットボールに比べて、サッカーが〝軽視〟されている面もあると分析した。

それらを踏まえ「サッカーの価値をいかに高めるかが大事なのでは。決勝を10年以上解説してきた自分の経験から言うと、スケジュールや延長などもう一度、大会全体の方式を考える時期かもしれない」と提言する。

この騒動について優勝した前橋育英イレブンを直撃すると、GK藤原優希(3年)は「らしいですね。だいぶビックリです」と驚いた様子。自身の最初のセーブは中継されなかったが「自分が(2本目に)止めた時は放送されていたので、大丈夫です」と語った。FWオノノジュ慶吏(3年)は「育英が勝ったことを伝えてくれればいいと思います」としつつも、両校のキッカーが失敗した8人目の場面は中継されず「いいところだ…」と苦笑いだった。

図らずもスポーツ中継のあり方が問われる一戦となったようだ。

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