照ノ富士が〝完全燃焼〟「〝もうちょっと〟という気持ちは全くない。逆に言うとやりすぎた」
東スポWEB / 2025年1月17日 15時7分
完全燃焼だ。大相撲初場所6日目の17日、横綱照ノ富士(33=伊勢ヶ浜)が東京・両国国技館で引退会見を行った。
近年は両ヒザの古傷や持病の糖尿病で満身創痍。3場所ぶりに復帰した初場所では4日目までに2敗を喫し、5日目から休場した。照ノ富士は会見で「14年間、本当に激しい相撲人生だった」と自らの力士人生を総括。「自分の中で、できる限りのことを今まで尽くしてきたつもりですけど、今場所では思い通りの相撲をできなくなり、これ以上、この中途半端な気持ちと体で土俵に立つべきじゃないと思い、引退することに決めました。初日の負けた日に、師匠のところに行き『もう一回負けたら、引退したいと思います』という話をしました」と引退決断の経緯を説明した。
さらに「今まで体と付き合いながら、まだ優勝できるという自信があって相撲を取り続けてましたけど、今場所前の体の状態、稽古内容を踏まえた上で不安も感じていた。こういう気持ちで土俵に立つべきじゃないという思いはありつつ、最後まで自分の中でやれることを精一杯やって限界を乗り越えてやりたいと思って土俵に立ちましたけど…。結果につながらなかったわけですから。自分の中で決めました」と初場所前から葛藤があったことも明かした。
その上で「『もうちょっと』という気持ちは全くない。逆に言うと、やりすぎたかな」と完全燃焼したことを強調した。今後は「照ノ富士親方」として、部屋付きで後進の指導にあたる。「相撲界に入ると、いろんな面で人生をかけてやることになると思う。自分にウソをつかない、負けない力士を育てていきたい。そういう力士は必ず強くなる」と指導者として歩む第2の相撲人生に意欲を示した。
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