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米野球殿堂入りイチロー氏 満票ならずも色あせないこれまでの軌跡…7月に式典出席へ

東スポWEB / 2025年1月22日 11時2分

偉業をなしとげたイチロー氏(2019年の引退会見)

米野球殿堂は21日(日本時間22日)に今年の殿堂入りメンバーを発表した。マリナーズなどで通算3089安打のイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が資格1年目、アジア人、日本選手として初めて選出された。野手史上初の満票を逃したが、得票率99.7%は史上3位。16日に発表された日本の野球殿堂でも選ばれており、日米同時殿堂入りとなった。ヤンキースなどで通算251勝のC・C・サバシア氏(44)も同じ1年目で選出。昨年5票差で逃したアストロズなどで通算422セーブのビリー・ワグナー氏(53)は最終10年目で滑り込んだ。

メジャーで数々の金字塔を打ち立てたイチロー氏が資格1年目で選出された。野手初の満票を20年のヤンキースのジーター氏と同様1票で逃した。得票率は99・7%で16日に発表された日本野球殿堂の92・6%を上回った。ちなみに95%を超えたのはイチロー氏で20人目だ。昨年11月18日に候補者入りが発表されると焦点は「殿堂入りするかどうか」ではなく「満票かどうか」だった。

2001年にポスティングシステムを利用してオリックスからマリナーズに移籍。日本野手初のメジャーリーガーとして栄光の扉を開いた。ステロイド全盛で本塁打が主役だった時代に走攻守の全てが超一級品でスピード感あふれるイチロー氏の登場は鮮烈な印象を全米のファンに与え、野球の概念を変えた。

「Ichiro」の名前が全米にとどろいたのは01年4月11日の敵地アスレチックス戦だった。8回一死一塁でヘルナンデスが放った右前打をダッシュして捕球すると素早い動作で三塁へノーバウンドで送球。糸を引くように三塁手ベルのグラブに収まり、一塁走者ロングを楽々アウトにした。中継したFOXテレビのアナウンサーが「まるでレーザービームのストライク」と絶叫。レーザービームは代名詞になった。その強肩と広い守備範囲からセーフコ・フィールドの右翼は「エリア51」と呼ばれた。

同年に242安打を放ち、首位打者(打率3割5分)と盗塁王(56盗塁)の2冠に輝き、史上2人目の新人王とMVPを受賞。ルーキーイヤーから10年連続で200安打&打率3割、ゴールドグラブ賞受賞、オールスター戦選出は唯一無二だろう。各ポジションで最も優れた打者に贈られるシルバー・スラッガー賞も3度受賞している。

04年には1920年にジョージ・シスラー(ブラウンズ)がマークした年間最多257安打を84年ぶりに更新し、史上最多の年間262安打をマーク。極端に打者有利のルール変更でもなければ今後も破られることはないだろう。

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