【柔道】阿部詩 ロス五輪金メダルへ再スタート「やっぱり私にはこれしかない」

オンラインで取材に応じる阿部詩

柔道女子５２キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩（パーク２４）が〝再出発〟だ。

グランドスラム・バクー大会（１４日開幕、アゼルバイジャン）に出場する阿部は５日、オンラインで報道陣の取材に対応。パリ五輪以来の実戦を前に「大きなケガもなく、コンディションもいい。今回は世界選手権に向けて優勝しないといけない大会。一つひとつ勝ち切ることが目標。緊張すると思うが、いつも通りの阿部詩をみなさんにお見せできたら」と力強く語った。

連覇を狙ったパリ五輪ではまさかの２回戦敗退に終わった。不完全燃焼の結末に大粒の涙を流したが、昨年１０月頃からトレーニングを再開したという。「自分が焦ってしまったり、思わぬ方向に動いてしまったり、急に来た技への対応だったり、組み手のパターンがもうバレてしまったりするので、そういう部分の変化を少し見直した」と明かした上で「世界選手権の切符を取りに行く、また世界一になりたい思いなので、挑戦者としてまた１からスタートさせたい」と決意を述べた。

パリ五輪後に自らの人生を振り返った際に「畳の上にいざ立ったら、やっぱり私にはこれしかない」と再認識。ロサンゼルス五輪での金メダルへ、次なる旅路が幕を開けた。