”バトエン”は禁止? 意外と厳しい小学校の文房具ルール
LIMO / 2019年3月26日 10時50分
”バトエン”は禁止? 意外と厳しい小学校の文房具ルール
うっかりすると買い揃えたものが無駄に…
就学や進級を機に文房具類を揃えたり新調したりしますよね。しかし、子供に言われるままに鉛筆を購入したら、学校では使えなかったという経験はありませんか? また、引っ越しに伴い新しい学校へ転校した場合、「前の小学校ではペンはOKだったのに、新しい学校では禁止されている」といったことも起きます。
入学前に行われる説明会で、文房具に関して学校側から「キャラクター系は禁止」と伝えられることもありますが、場合によってはもっと厳しいこともあるので注意が必要です。
そこで今回は、禁止ルールがある理由や禁止されることが多いアイテムをご紹介していきます。今どきの小学校事情を理解しておくと、文房具の新調で無駄なお金を使わなくてもすむはずです。
文房具のルールが厳しい理由は3つある
筆者の子供たちが通学しているのは公立小学校です。隣の学区ではキャラクター鉛筆は禁止、という話を聞いたことがあります。学校によって文房具のルールがある一方、先生個人の考えが反映される場合もあります。
子供たちの小学校でも、ある高学年の1クラスだけ担任の意向で赤青は鉛筆限定になっていて、噂は他学年の耳にも届いています。このように同じ小学校でも、文房具のルールもクラスで違っているのが現実です。近所のお母さんたちの話では、高学年になると「新しい先生になってから買う」と言う子どもも出てくるようです。
では、文房具のルールが厳しいのはなぜなのでしょうか。大きくは以下の3点があります。
1. 授業に集中するため
玩具のような文房具品を持ち込むと、遊んでしまい授業に集中しなくなります。そういった原因を作る文房具を全面的に禁止することは多くの小学校で行われています。学校側は無難な筆箱、鉛筆を子供たちが使用するよう指導し、余計なものに意識が向かないよう対策しています。
2. 盗難防止
盗難の危険性を高めるので文房具のルールを厳格化しているケースもあります。盗難は子供同士だけでなく親を巻き込んだ大きな問題になるので、最初からその芽をつぶす目的があるのです。トラブルを未然に防ぐためにも、ルールが厳しいのはやむを得ないと言えるでしょう。
3. 経済格差
文房具は意外と値段差が大きく、家庭の経済力が表れやすい一面があります。学年が上がると子供たちも気がつくようになってきますし、「持てる子と持てない子」が分かれていくと、いじめなどの問題に発展しかねません。そういった無用のトラブルが起きないよう、ルールを決めて使用する文房具に差がでないよう配慮しているのです。
禁止されている文房具3選
次に、小学校で禁止されていることが多い文房具を3つ紹介します。これらの文房具は、子供が欲しがっても「学校では使えないと思うよ」としっかり話をすることが大切です。購入する場合は、「使うのは家でだけ」というようなルールを設けましょう。
1. バトル鉛筆
バトル鉛筆、通称バトエンをご存じの保護者も多いことでしょう。筆者自身、塾講師時代に小学生の男の子たちが休み時間にバトル鉛筆で遊んでいる姿をよく見ました。
「小学校では禁止されたから」と口々に言っていたので話を聞くと、授業中も遊ぶ児童が後を絶たないことから禁止になった、とのことでした。また、盗難問題などのリスクもあるのも理由の1つだと考えられます。ちなみに、筆者の子供たちが通う小学校でもバトル鉛筆は禁止されています。
2. チャーム付き鉛筆
チャーム付き鉛筆は、可愛い飾りが鉛筆のトップについているものです。キラキラしたハートや音符などが文字を書くたびに揺れます。バトル鉛筆のように遊べるものではありませんが、「チャームに気を取られて授業に集中しない」という理由で禁止されているようです。
バトル鉛筆同様、盗難トラブルを引き起こすので、華美な鉛筆を禁止していると考えられます。こちらのタイプも筆者の子供たちの学校では禁止文房具となっています。
3. シャープペンシル
シャープペンシルの使用を禁止している小学校は多くあります。低学年はNGだけど高学年はOK、というルールが存在している学校もあるようです。筆者自身が通っていた小学校は「小学4年生からはOK派」でしたが、子供たちの小学校は全学年NGを貫いています。
シャープペンシルが禁止されている理由は主に3つです。
(1)筆圧の問題
(2)分解して壊す
(3)値段の差が大きい
1つ目は、漢字を書く際、鋭角なシャープペンシルだと「留め・跳ね・払い」をしっかり表現できない欠点があります。
筆圧をコントロールしやすい鉛筆の方が、漢字を習っている子供に適しているのです。
2つ目として挙げられるのは、シャープペンシルを分解し、部品をなくして壊すことです。筆者も、よく分解しては組み立てをしていた思い出があります。
3つ目は、鉛筆と違いシャープペンシルの価格の差が大きい点です。話題になっている品を持ってきて自慢する生徒も出てくるので、格差をなくし盗難を防止するという意味も込めて禁止にされています。
まとめ
小学校での文房具のルールは意外と厳しいもの。新学期前に色々と買い揃えていたのに、子供が「先生にダメと言われた」と帰ってくることもあります。新学期スタート時は、無難な鉛筆で登校させ様子を見るといいでしょう。
文房具のルールが分かりにくい時は、連絡帳で担任の先生に「キャラクターの鉛筆は使用可能ですか」など質問したり、授業参観後の懇親会で直接聞いてみることがポイントです。文房具に関する疑問を解消し、親子共々スッキリした気分で学校生活をスタートさせましょう。
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