1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

3人のワンオペ育児で実感。乳幼児を育てる妻だけに夫婦間の気遣いを求めるのは酷

LIMO / 2019年9月24日 10時15分

写真

3人のワンオペ育児で実感。乳幼児を育てる妻だけに夫婦間の気遣いを求めるのは酷

夫婦関係に問題が起きると、「妻が夫を立てて」と求められることが少なくありません。つまり、日常生活で妻が夫を褒め、立てる。家事育児はタイミングを見計らい、かわいく頼んで、ていねいに教える。相手の状況を観察して話すタイミングや話し方を変え、労わる。これらを女性側のみが求められるのです。

3人の子育てをしてきた筆者が思うのは、こうしたコミュニケーションを3歳までの子を育てる女性のみに求めるのは、酷ということ。なぜならこれらのコミュニケーション法は、“心身の余裕”がなければできないことであり、乳幼児育児中の女性には難しいからです。

現代の育児環境において大切なのは、「女性側にもできないことがある」「できないことはできない」と明確にすることではないでしょうか。

出産後に妻が必要最低限の日常生活を送れるようになるまで3年

「睡眠不足で仕事や勉強の効率が悪くなった」と感じたことのある方は、多いのではないでしょうか。1日睡眠時間を削るだけでも、普段通りの生活は送れませんよね。産後の女性は睡眠時間以外にも、食事、トイレ、お風呂…と必要最低限の日常生活が満足に過ごせません。

冷めたご飯をかきこみ、トイレさえも子連れで。お風呂は1日で一番体力を使い、1日中子どもから目を離せないので緊張状態にあっても、夜中は夜間授乳や夜泣きで何度も起きることに。「母親なら大丈夫なはず」というのは神話で、0~2歳児の子育て中は、気力・体力ともにギリギリな状態です。

3人をワンオペ育児する筆者が、「あれ、少しずつだけど心身に余裕ができ始めている」と気付いたのは、末っ子が2歳半頃のこと。上の子に見てもらえばほんの少しだけ目が離せ、安定して歩くようになり、自分で着替えに挑戦するようになってからです。

思い返せば、2人目も同じタイミングでした。1人目は初めてだったので、3歳を過ぎてから「少しだけ心身が楽になってきた」と感じたのを覚えています。

他人への思いやりのためにも、まずは心身の余裕を確保

そうはいっても、まだ2歳半。イヤイヤ期や危険も多いですが、筆者が少しずつ必要最低限の日常生活を過ごせるようになって初めて、夫とのコミュニケーションも変化しました。

相手の様子を見ながら言葉とタイミングを選んで話したり、感謝の言葉を伝える……。こういったコミュニケーションは、普通の日常生活が過ごせて初めてできること。0~2歳育児中にでできるかといったら、今思い返しても、難しいと思います。

ワンオペ育児、核家族、共働きとなると、さらに女性の負担が多く、困難に。ましてや、夫が家事育児に協力的でなかったら、日常生活さえまともに送れない女性側は、どうしても不満を感じます。

大らかな気持ちで夫を見ることができるようになり、コミュニケーションを工夫するためにも、睡眠や休息が必要不可欠なのです。

「できないことはできない」と言えば前へ進める

仕事・家事・育児を、夫婦2人で担う現代。昔に比べて生活や夫婦関係も想像以上に変化した今、大切なのは「無理なことは無理」と主張することだと思っています。

「何でも女性が頑張れ」というには負担が大き過ぎる時代ですが、それでも頑張り続け、疲弊する女性は少なくありません。しかし、心身に余裕がなければ、仕事・育児・家事共にうまく回らないでしょう。

特に3歳までの育児は、女性が日常生活さえまともに過ごせないことは、周知されると良いでしょう。「できないことはできない」と明確にすることで、健全な対策を取ることができるからです。

わが家は夫に限界を伝えることで、まずは家事育児の分担といった物理的な協力を少しずつ夫にも頼むようにしています。とはいえ帰りが遅いこともあるので、一時保育やファミサポといった外部のサービスも使用しています。物理的な負担を夫婦で分担していくと、少しですが余裕のある日も生まれるものです。

まずは、できないことはできないと言うこと。そこから次の一手として、その家庭なりの工夫を夫婦で話し合えるといいのではないかと思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください