歯の仕上げ磨き、登下校の送迎…それってホントに『過保護』なの?
LIMO / 2019年10月26日 19時45分
歯の仕上げ磨き、登下校の送迎…それってホントに『過保護』なの?
子どもが危ない目にあわないように、痛い思いをしないように…と思うのは母心。幼い子どもが巻き込まれた事故や事件のニュースを目にするたびに心を痛めるとともに、我が子が危険な目にあわないためにはどうすればいいのか?と策を講じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、ふと「これって…過保護なのかな?」という疑問が頭をよぎる。我が子が心配、でも過保護な母親になっていたらどうしよう…と、不安になっているママは少なくないようです。
これって過保護なの?
では、小学生の子どもを持つ母親に「自分は過保護なのかな?」と感じたエピソードを教えてもらいました。
皆さんさまざまな思いを抱えていらっしゃるようです。
「昔、帰宅途中の同級生が変質者に襲われかけたんです。幸い通りかかった人が犯人を取り押さえて事なきを得たのですが…。子どもが小学校に入学する際、ふとその話を思い出し『もし娘が同じ目にあったらどうしよう…』と思うと不安で不安で、今でも下校時は途中まで迎えに行っています。でも、先日ママ友に『○○ちゃん、3年生なのに今でもママと一緒に帰ってるって子どもが言ってたけど、もしかしてまだ送り迎えしてるの?』とびっくりされて…。これって過保護なんでしょうか」(小学3年生の女の子のママ)
「今でも歯の仕上げ磨きをしています。小学生とはいえ、まだまだ磨き残しがあるだろうし、虫歯の早期発見にもなると思って。でも、実家に帰省したときに母親に『まだひとりで磨けないの?』と呆れられてしまって…」(小学2年生の男の子のママ)
「子どもがお友達と、放課後公園で遊ぶ約束をして帰ったときは、公園まで送迎しています。他のお友達はみんなひとりで来ているので、うちの子もひとりで行かせた方がいいのかな?と思うこともあるのですが、交通量が多い場所を通らないといけないので心配で…」(小学1年生の男の子のママ)
「宿題、時間割、すべてチェックしています。まだ1年生だし、一緒に見返すことが必要かな、と思って。でも、それを同級生のお母さんに話したら『宿題も時間割も自己責任でやらせないと。忘れ物をしたり、間違えたりして、自分でちゃんとしなきゃ…と思うようになるんじゃないかな』と言われて。やんわりと私が過保護すぎる、と言われたような気がして落ち込んでいます」(小学1年生の男の子のママ)
できることはやらせること
ここで今一度、過保護の意味を確認してみましょう。Goo国語辞書によると過保護とは「子どもなどに、必要以上の保護を与えること。または、そのようにされること」とあります。つまり、「子どもが自分でできることを、親が先回りしてやってあげること」。そのような状況を過保護と呼ぶのでしょう。
であれば、先ほどご紹介したママたちのエピソード、これは果たして「過保護」に該当するのでしょうか?筆者は「該当しない」と考えます。子どもが危険な目にあわないように、最低限の社会性が身につくようにある程度のサポートをしてあげる。これは必要なことです。
要は「自分の行為が自立心の妨げになっていないかどうか」。例えば、公園が非常に危険な道路を通らなければいけない場所にあるので送り迎えをしてあげる…これはOK。しかし公園で「ブランコは怪我をするからやめなさい」「ドッジボールはボールが当たると痛いから止めてサッカーにしなさい」などと、子どもが何をして遊ぶかを勝手に決めるのは過保護になるのではないでしょうか。
子どものことが心配になるのは当然。危険な目にあわないよう、必要な常識を身に付けられるよう先回りしたり、サポートしたりしてあげるのも当然。しかし、勇気を持って子どもの能力を信じてあげることも時には必要です。
そして、子どもの能力や自立心は千差万別。他の子は「これくらい平気」なことでも、我が子にとっては「全然平気じゃない…」と感じることだって多いのです。大切なのは「我が子がどこまでできるか」を見極めて、自分でできること、できそうなことは極力やらせてあげること、だと思います。
まとめ
あまりにも過保護になってしまうと、子どもは「自分で考えて行動する」意欲をなくしてしまいます。だからといって、「経験が大切」とばかりに放置してしまうのも考えもの。大切なのは、サポートしてあげるべきこと、自分で考えてやらせるべきところの見極め。
今一度、過保護の定義をしっかりと脳裏にインプットして、自分の子育てを振り返ってみましょう。
そして、「自分は適切なサポートをしているだけだ」と思えるのなら、周囲の「過保護だ」という雑音を気にする必要なないのです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“1コマ40分・午前5時間授業”導入から半年 長くなった放課後…どうする? 鹿児島市
MBC南日本放送 / 2024年8月2日 19時40分
-
特別支援学級の先生語る「子と親の対応」の苦悩 プライベートでも発達障がいの子供と向き合う
東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時0分
-
間取りを変えずに作る「自ら勉強する子に育つ家」 廊下に3段ラックを置き、ランドセル置き場に
東洋経済オンライン / 2024年8月1日 7時0分
-
親子関係における過保護に潜む落とし穴2つ
KOIGAKU / 2024年7月11日 18時43分
-
【実体験】フルタイム共働き家庭の子育て、最大の試練「小1の壁」…どうやって乗り越えた?【ワーママ歴31年/60代現役女性管理職が回答】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月8日 11時40分
ランキング
-
1やってはいけないお米の保存方法とは? 正しい保存場所や賞味期限を詳しく解説!
オールアバウト / 2024年8月3日 20時45分
-
2「裏切者だけは許さない」安倍晋三元首相直筆の手帳にあった恐怖の"緑 赤 黄"色分けリストに怯えた現女性知事
プレジデントオンライン / 2024年8月4日 8時15分
-
3うっかりやっていませんか? 「指し箸」「ちぎり箸」「渡し箸」… 意外と知らない箸使い30のNGマナー
オールアバウト / 2024年8月3日 20時50分
-
4手取り15万円、ブラック職場…半年以内に1割が辞める「定年自衛官」のキツすぎる再就職事情
日刊SPA! / 2024年8月4日 8時53分
-
5紫式部も予言「清少納言の末路」酷すぎる噂の数々 なぜ式部はこんなにも罵ったのか?その理由
東洋経済オンライン / 2024年8月4日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください