子どもは一人にしちゃダメ!私の身近で起きた連れ去り未遂事件
LIMO / 2019年12月20日 10時45分
![子どもは一人にしちゃダメ!私の身近で起きた連れ去り未遂事件](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14918_0-small.jpg)
子どもは一人にしちゃダメ!私の身近で起きた連れ去り未遂事件
どこへ行くのも抱っこひもやベビーカーで、片時も離れることがなかった赤ちゃん時期。そこから子どもが一人で歩けるようになり、いろいろなものに興味を持ち始めると、親とは離れて行動しようとする場面も増えてきます。
しかし、ほんの一瞬のすきに不審者に連れ去られてしまうというケースもあるのを肝に銘じておかなければ、取り返しのつかないことになる可能性も。今回は、意外と身近に潜んでいる“連れ去り事件”についてご紹介します。
私の身近で起きた連れ去り未遂事件
筆者は先日友人から連れ去り未遂事件についての話を聞きました。連れ去られかけたのは、他でもない話をしてくれた本人の子ども。私も面識があり、赤ちゃんの頃からよく知っている子です。
その友人は、子どもをしっかり見守っているタイプのママで、スーパーなどでも子どもだけで一人にさせたりはしないようなタイプ。よく、買い物中に子どもをお菓子売り場などで一人にさせている大人がいますが、彼女はそれとは正反対のタイプでした。
連れ去り未遂が起きたのは、おもちゃ売り場でのこと。その日も、友人は子どもを一人にすることなく、おもちゃを見て回る子どもの後ろをついて歩いていたそうなのです。子どもが隣のレーンへ行ったので一瞬だけ死角になって姿が見えなくなったらしいのですが、友人が隣のレーンへ行ったときには、すでに子どもの姿が消えていたそう…。
その時間はわずか数秒。話を聞いている私も、ゾッとして鳥肌が立ってしまいました。大声で名前を呼んでも返事がなく、すぐに店員さんに伝えて防犯カメラをチェックしてもらっても姿は見当たらないとのこと。
その日はちょうど友人の母(子のおばあちゃん)と一緒に買い物に行っていたそう。おばあちゃんがちょうど外へ見に行ったところ、汗だくで泣き叫ぶ子どもの姿が。その子の少し先に見知らぬ中年のおばさんがいて、足早に逃げていきました。どうやらそのおばさんに手を引っ張られ、連れ去られかけていたのです!
友人とおばあちゃんは、恐怖のあまり子どもを抱きしめながらその場からしばらく動けなかったそう。長時間ほったらかしにしたわけではなく、すぐ後ろからついて行ったにも関わらず起きてしまった連れ去り未遂の話を聞いて、身の毛もよだつ思いでした。
子どもが集まるようなお店には不審者が常駐している?
友人の連れ去り未遂事件を聞いたのは、私を含め計3人。その話を聞きながら、保育士をしている友人のA子が口を開きました。職業柄、子どもが連れ去られかけたおもちゃ売り場によく行くというA子。A子はそのおもちゃ売り場へ行くたび、いつも不審な男性を目にしていたと言うのです。
なぜA子がその男性に対して“不審”だと感じたのか、それは常に子どもたちの行動をチェックするような目つきだったからだそう。まるで子どもを物色しているような行動だったらしく、大人であるA子が見ても気持ちの悪い雰囲気だったようです。
おもちゃ売り場へ行く時間帯はバラバラなのに、かなりの確率で姿を見かけるというその不審者。今回友人の子どもを連れ去ろうとした犯人はおそらく女性でしたが、子どもが集まるような売り場では、子どもをターゲットにした不審者が居ついているケースもあるのかもしれません。
店側も多少なり対策しているはずですが、おそらく事件が起きてからでないと店も警察も動けない…というのが現実なのではないでしょうか。今までお菓子売り場やおもちゃ売り場に危険があるなんて、思ってもいなかったのが事実。子どもが連れ去られる可能性はどんな場所にいてもあるのですが、特に子どもが集まるような売り場では警戒心を高めないといけないと痛感しました。
わが子とも事件の共有を
大切なわが子を守れるのは、親である大人だけ。とは言え、親も人間なので集中力の維持に限界があります。どれだけ大人が子どもを守ろうと必死になっても、当の本人である子ども自身に危機感がなければ元も子もありません。
未遂事件話を聞いた翌朝、わが子にも同じ話をしました。子ども同士も面識があるので、より身近に感じられたのでしょう。話を聞きながら、わが子の表情はこわばった様子に変わりました。
未就学児の彼女に、小学校へ通うときも危険があるということをわかってもらうため、きちんと今回起きたことの怖さがわかるよう話をしました。子どもにとって、外の世界に自分が想像もできないような怖いことをする人がいるというのは、現実的な話ではないのだと思います。
“知っている子がそのような目に遭い、もしかしたらもう家へ帰れなかったかもしれない…”という現実を知って、本人にも恐怖心が芽生えたよう。“あなたがいなくなったらどれだけ辛くて悲しいか”を伝えて以来、出先で“お父さん・お母さんから離れないで”という言葉にも素直に応じてくれるようになりました。
プロは一瞬の隙を狙っている
友人がすぐに店員さんへ防犯カメラのチェックをお願いしたにも関わらず、姿が見当たらなかったのは、プロによるしわざだったからだそうです。連れ去りの常習犯は防犯カメラの位置を把握しており、親が気を抜いた一瞬の隙に子どもを連れ去るんだとか…。
子どもが大きくなって自立するまでは、親である大人がしっかりと目と手をかけて守ってあげたいものです。
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