「年収400万円の人」と「年収1000万円の人」の思考の違い4選
LIMO / 2019年12月24日 11時35分
「年収400万円の人」と「年収1000万円の人」の思考の違い4選
国税庁の「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm)」では、平成30年における日本の年間平均給与は約440万円となっています。読者の方の多くはもっと年収を上げて、年収1000万円まで上り詰めたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、年収が平均年収である約400万円の人と年収が1000万円の人との間には、その金額の差よりも“思考“、つまり考え方に差があるのです。
思考は行動に影響を与え、行動は人生に影響しますので「思考は人生を変える」と言えます。そこで今回は、年収400万円の人が持ってしまいがちな思考と対比をしながら、年収1000万円、あるいはそれ以上稼ぐために必要な考え方と行動を4つ紹介していきます。
1.「得意な分野」を伸ばす
子供のころに「苦手を克服」するように教育を受けてきた方は多いかと思います。また、大学入試のような試験となると、苦手教科の克服に力を入れてきた方は多いでしょう。
そこで、社会に出ると年収400万円の人はこれまで通り「苦手を克服」しようとします。しかし、年収1000万円の人は「得意な分野を伸ばす」のです。
これは、野球選手を例にとってみると分かります。
たとえば、プロ野球選手の場合、ピッチャーとキャッチャー、外野手など、すべての守備ポジションにおいて一流になれるよう練習するでしょうか?
多くの場合は、自分のポジションは決まっていて、そこを重点的に鍛え上げるでしょう。プロ野球選手いえども、野球のすべてのポジションにおいて一流とは限らないのです。
このようなことは誰にでも当てはまります。営業が不得意なのに営業職を何年もしていたり、マーケティングが得意なのにマーケティングとは関係ない職に就いたりと、不得意な分野で何年も職に就くと結果も出にくくなってしまいます。
重要なのは「不得意な分野」と「得意な分野」を認識して、得意分野を伸ばしていくことなのです。誰にも負けない分野を探しましょう。
2. できるだけ手を抜く
年収400万円の人は与えられた仕事を消化することに集中している場合が多く、年収1000万円の人は「手を抜く」ことに全力を注いでいることが多いものです。
年収が高い人は多くの仕事を一気にこなしている人や、複数の事業を持っている人が多く、1つの仕事に多くの資本(時間、お金、労力)を使ってしまうと他の仕事に支障が出てしまうため、すべての仕事を最適化させるように資本の支出を減らす(つまり、手を抜く)方法を全力で考えるのです。
明日から、「緊急かつ重要な仕事」に多くの資本を投下できるよう、仕事のメリハリを意識してみましょう。
3. 常識を疑う
世の中の理不尽なことに対して、年収400万円の人は「社会はそういうものだ」と考えて、年収1000万円の人は「本当にそれで正しいのか」を考えます。
つまり、「常識を疑う力」が大切だということです。
最近でこそ少しずつ変わりつつありますが、たとえば「飲み会への参加」や「学歴社会」などは理不尽な常識だと考えることもできるでしょう。
若年層では価値観が多様化してきていますが、飲み会については多くの時間が浪費され、さらに大量のアルコール摂取は、翌日の仕事における生産性にも影響を与えることが多いのです。
学歴社会についても、学歴は「過去の学力」であるのにも関わらず、あたかも「今の実力」であるかのように扱われる面もあります。
また、自分がどれだけ大学で勉強しなかったか自慢する人もいますが、この風潮は極めて非合理的だと考えられます。学歴が高い人もそうでない人も、今、何か成果を出すうえでは「学歴」は関係ないのです。
このように世の中では理不尽なことが一見、常識のようになっていることが多いので、そもそも「常識は存在しない」と意識することも大切です。
そうすることで、他人に依存せず合理的な選択ができるため、人生において成果が出やすくなるでしょう。
4. モチベーション管理はしない:仕組み化にこだわる
資格の取得や仕事において、年収400万円の人は「やる気」で動くことが多く、年収1000万円の人は「仕組み化」で動くことが多いものです。
というのは、年収1000万円の人にとって、「そもそもモチベーションを管理することなんてできない」という考え方が背後にあります。
モチベーションは突発的に上がったり小さな出来事で急に落ちたりするため、予測することができません。
つまり、「モチベーションは管理できない」ことを受け入れて、仕事や資格の取得など自分の成し遂げたいことのために、小さな目標設定や細かい時間管理など「いつ、何を、どのくらいするのか」という具体的な仕組みによって、自分を突き動かすことが重要なのです。
心理学と経済学を融合させた行動経済学では、「人間は抽象的な目標だけでは動かない」ことが分かっています。
行動経済学のパイオニアでもある米デューク大学教授のダン・アリエリー氏の論文では、学生に課題を与えたところ最終的な締め切りを1度だけ与えるよりも、細かい締め切りを複数回設定した方が課題の効率が上がることが判明したといいます。
このように、人のモチベーションは不安定であり、管理が難しいことを受け入れ、やるべきことを仕組み化することでより多くのことが成し遂げられるでしょう。
【参考】『Procrastination, Deadlines, and Performance: Self-Control by Precommitment(https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/1467-9280.00441)』Dan Ariely, Klaus Wertenbroch(2002)
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