部下に怒れない時代…「シャークケージ効果」を使ってナメられない上司に
LIMO / 2019年12月25日 7時15分
部下に怒れない時代…「シャークケージ効果」を使ってナメられない上司に
厄介な部下にストレスを募らせていませんか?いろんなタイプのモンスター部下がいますが、パワハラを避けるために我慢する上司も少なくないようです。優しく接しつつ、なめられない上司になるためにはどうすればいいのでしょうか。ここで、ロミオ・ロドリゲス Jr.さんの著書にある心理テクニックを紹介します。
上司のストレスを蓄積させるモンスター部下たち
世の上司たちは、こんな部下たちに悩まされています。あなたにも身に覚えがありませんか?
・何を言っても理由なく反抗し、仕事の指示にも応じてくれない部下
・感情的な自己主張が多く、いつもケンカ腰で接してくる部下
・上司について事実無根の悪い噂を流す部下
・指示や指導がまったく通じない天然ゆるふわな部下
・職場で陰の権力を振るい周りを困惑させるお局様部下
厳しく叱れずストレスを抱える上司たちの実情
立場上、上司が注意して改善させるべきという意見もあるかもしれません。しかし、現代の上司たちは、その立場上、思うように行動・言動できない環境に晒されています。
人材確保が難しい昨今、すぐに離職されては困るでしょう。「パワハラだ」「モラハラだ」と過敏に反応されてしまえば、自身が境地に立たされる可能性もあります。モンスター社員たちの存在に悩み、総務部に相談しても解決せず、簡単に転職することもできずに立ち往生する上司たちは少なくないようです。
部下に軽く見られたくないための心理テクニック
「部下にガミガミ言うのは好きじゃない」と思う上司の方もいるでしょう。だからといって、軽く見られては不服ですよね。モンスター部下の横行にもつながりそうです。そこで、ロミオ・ロドリゲス Jr.さんの著書にある「シャークケージ効果」という心理テクニックを紹介します。
目上の人に対して若者がなめた態度を取るのは普通のこと。迎合すれば火に油を注ぐことになります。「部下の態度」のあとの「上司の態度」が重要なのです。部下をサメにするのではなく、ケージの中に置かなければなりません。つまり、上司のほうが「ひとたび刺激したら危ない人」になるべきなのです。
たとえば、飲み会が予定されていた日に、部下が、「〇〇さん、すみません、今日は調子が悪いのでやめておきます」とドタキャンを申し出てきたとしましょう。このとき「そうか、仕方ないな、わかった」ではなく、しばらく黙ってありったけの怒声を返します。「おい、何考えてんだ! 参加するって言ったのはお前だろ? 体調ぐらい直前にならないとわからないのか? 人数で予約してあるのにどうすんだ!」
怒声は一瞬で十分、重要なのはこのあとです。優しい口調に「いきなり」戻ります。「まぁ、体調が悪いのなら仕方がないね。ゆっくり休んで明日の仕事に備えなさい」ゆっくりと、優しく諭すように伝え、怒りの頂点からいきなり菩薩のような優しさを「演じ」ます。この一瞬の変化の差が激しいほどよいでしょう。
目指すのは、「この上司、日ごろは優しいけど、キレたらヤバいかも……」です。
おわりに
社会的にハラスメントに対する意識が高まっているため、上司にとって思うように指示・指導しにくい職場環境があるようです。優しく接しながらも、軽く見られない上司という立ち位置を確保するために、あなたも「シャークゲージ効果」を活用してみてはいかがでしょうか。
【参考】ロミオ・ロドリゲス Jr.氏の著書『仕事は嫌いじゃないけど、人間関係がめんどくさい!(https://www.amazon.co.jp/gp/product/4295402540/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=cmpubliscojp-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4295402540&linkId=dfd5bc110081b6ac1423f698ba644199)』
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