妻の収入で態度が変わる夫たち。稼いでも、稼がなくても嫌味を言うのはなぜ?
LIMO / 2020年1月7日 10時15分
妻の収入で態度が変わる夫たち。稼いでも、稼がなくても嫌味を言うのはなぜ?
専業主婦になって夫に「楽でいいよな」といわれ、仕事を始めると今度は「嫌味なのか?」と怒られた。実際にママ友から聞いた話ですが、妻の仕事や収入に対して文句を言ったり、機嫌が悪くなる男性は実際にいます。
夫婦はパートナーのはずですが、なぜ競争相手になってしまうのでしょうか。
稼いでも、稼がなくても責められる
周囲の専業主婦である友人が、実際に夫に言われたことのある言葉は「稼ぎを担う俺の気持ちなんて分からないだろう?」「暇でいいよな」「気楽な主婦だよな」など。
家事に育児に忙しく、特に乳幼児を抱えて自分の時間がなくても、「気楽だよな」と言われて肩を落としたり、怒り心頭な女性もいます。
とはいえ、仕事を始めても「しょせんパートでしょ? 責任なくていいよね」と言われたり、フルタイムのパートでも「家事は全て私。家事を頼んでも、責任が違うからと夫には断られた」なんて話も。
筆者の住む地方は公務員として働く女性も多く、夫より稼ぐ妻もいますが、「嫌味なのか?と言われてしまって…。夫に仕事の話はしづらいので、極力しないようになりました」という人もいます。
このように、稼いでも、稼がなくても、仕事や収入について夫から不満を言われる女性は少なくないようです。
仕事への不安や不満が妻へ向く
ではなぜ、彼らは妻の仕事や収入に口を出すのでしょうか。妻は仕事や収入についてアレコレ言われると「自分が悪い」と考え込んでしまいますが、実際は夫が悩みや問題を抱えているケースもあります。
現代の日本の労働環境では、出産や育児をするとなれば、基本的には夫婦どちらかが仕事をセーブする必要が出てきます。夫婦で育児をすると決めたのですから、片方が仕事をセーブすることに対しては、お互いの理解が必要でしょう。
むしろ、どちらか一方が自分たちの子どもを育てるために自身のキャリアをセーブするわけですから、そこには思いやりや感謝の気持ちは必要です。
しかし資本主義社会では、「稼ぎがない、もしくは少ない」方の立場が弱くなったり、罪悪感を感じてしまうことがしばしばあります。
稼ぎのある夫側に理解があり、思いやる余裕があればよいのですが、妻には言えない仕事のストレスを抱えていたり、自信を失っていたり、転職を考えていたり、仕事でミスを犯したり…といった場合もあります。
その「仕事に対する不安や不満」の矛先が、妻に向いてしまうことがあるのかもしれません。
ただ、他方では「夫は私の仕事を理解してくれて、家事育児を分担している」「共働きだけどお互い労わりあって週末は好きなワインで乾杯が楽しみ」という夫婦がいるのも事実です。
夫婦はパートナー。人生を長い目で見て
妻の仕事や収入に対して夫から不満が出る場合は、妻が働き方を変えるより、夫自身が悩みを解決したり、ストレス解消をする必要もあると思われます。
まずは夫婦で話し合いをしてみるのはどうでしょうか。女性に弱音を吐けない男性も多いので、友人や先輩への相談を促すという方法もあります。また、夫がストレス発散できるよう、趣味として打ち込めるものを探すのも良いでしょう。
一方で妻側は「不満を言われても気にしない態度で堂々としている」ことも必要です。気にしたり、落ち込む様子を見せると、余計に言われてしまうことが多いからです。
毅然とした態度で、短い言葉で自分の考えを返すのも有効。「これ以上の八つ当たりは受け付けません」と言動で示しましょう。
長い人生で見れば、家事や育児、介護に時間を割かなければならない時期は、多くの人の人生に訪れるものです。夫婦関係を続けるにあたり、お互いを労わり、協力体制を築くのがベストでしょう。
「この3年間は育児に集中するけれど、これ以降は私も働くから、お互い協力し合おう」など、長い目で見て「仕事をセーブするのはここまで」「ここからは本気で働く」という話をしてみるのも一つの手です。
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