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クレカの「ポイント」にひそむ罠。「還元率」と「付与率」の違い、わかりますか?

LIMO / 2020年1月13日 20時20分

クレカの「ポイント」にひそむ罠。「還元率」と「付与率」の違い、わかりますか?

クレカの「ポイント」にひそむ罠。「還元率」と「付与率」の違い、わかりますか?

みなさんは、クレジットカードを発行するときどのような基準で選んでいますか? おそらく、「ポイントのお得さで選んでいる」と答える方が多いのではないでしょうか。

しかし、もしクレジットカードの「ポイント還元率」と「ポイント付与率」を勘違いしていたとしたら、今あなたが持っているクレジットカードは十分にポイントの面でお得ではない可能性があります。

そのようなクレジットカードのポイントに関する罠に引っかからないように、還元率と付与率の違いをあらためて確認し、お得なクレジットカード選びのヒントを見ていきましょう。

クレジットカードの「還元率」と「付与率」とは

おそらくポイントのお得さでクレジットカードを選んでいるという方は、“カード利用100円につき1ポイントが貯まる!”といった文言を参考にしているのではないでしょうか?

この文言からわかるのは「ポイント付与率」で、実はこのポイント付与率をほかのクレジットカードと比べても、それらのカードのお得さの優劣をつけることはできません。

ここで頭にハテナ?が浮かんだという方も少なくないと思うので、ポイント付与率とポイント還元率についてそれぞれ確認していきましょう。

【もらえるのは何ポイント?】ポイント付与率

まずはポイント付与率について説明していきたいのですが、ここで1つ例を用いてみましょう。

私たち日本人は、通貨として「円」を日常的に使っていますよね。同様に中国人は「元」、韓国人は「ウォン」…といった具合に、それぞれの国・地域が定めた通貨を使っています。

ここで1つ質問です。私たちが使う“100円”と、中国人が使う“100元”の価値は等しいでしょうか?

答えは「いいえ」ですよね。それぞれの通貨の価値が違うので、為替レートを利用して通貨の単位をそろえてから価値を比べる必要があるからです。

クレジットカードのポイントもこれと同じで、カード会社それぞれがポイントプログラムを設定しているため、通貨と同じようにA社とB社の1ポイントの価値は異なる可能性があります。

1ポイント=1円の価値があるポイントもあれば、1ポイント=0.5円の価値しかないポイントもあるのです。

ですからA社発行の“カード利用100円につき1ポイントが貯まる!”カードと、B社発行の“カード利用100円につき3ポイントが貯まる!”カードをこの文言だけで比較しても、B社のカードが必ずしもお得とは限らないということになります。つまり、「ポイント」という一見同じ単位でも、実は本質が異なっているのです。

このように、ポイントそのものの価値を考慮せずに“カード利用額につきどれくらいのポイントがもらえるか”を示したのが、ポイント付与率です。「もらえるポイント数÷カード利用金額×100」で算出できます。

【もらえるのは何円分?】ポイント還元率

次は、ポイント還元率について見ていきましょう。

まず結論からいうと、クレジットカードをポイント面で比較するときはポイント還元率を比較することが必要不可欠です。こちらを覚えておいてくださいね。

おさらいですが上記のポイント付与率は、1ポイントが何円なのかというポイントそのものの価値を考慮していませんでした。一方でポイント還元率ではこれを考慮するため、ほかのクレジットカードとの比較に適しています。

つまりA社とB社の比較をする場合は、あらかじめそれぞれの1ポイントの価値を把握しておく必要があるのです。

ここで注意点として、クレジットカードのポイントの使いみちは多岐にわたることが多く、それぞれでポイントの価値が変動することもあります。その場合は、主な使いみちになりそうな用途での1ポイントの価値を算出してみましょう。

たとえば、カード利用100円につき1ポイントがもらえるA社発行のカードにおいて、1000ポイントを500円分のギフト券に交換できるときのポイント還元率を求めてみましょう。

ポイント還元率は簡単にいうと“カード利用額につき何円分の価値があるポイントがもらえるか”を示しています。これを比べれば、ポイントプログラムが異なるカード同士であっても「円」という単位がそろっているために比較が可能になるのです。

上記の例の場合は、まずA社のカードは利用額100円につき1ポイントがもらえるので、ポイント付与率は1%となります。そしてここで求めたかった1,000ポイントをもらうのに必要な利用金額は、ポイント付与率をもとめる計算式に当てはめると10万円ということがわかります。

つまり、A社発行のカードの場合10万円利用につき500円分の(ギフト券の)価値があるポイントがもらえるということになりますね。したがってポイント還元率は、0.5%(=500円÷10万円×100)となります。

まとめると、ポイント還元率は「もらえるポイントの価値(円)÷カード利用金額×100」の式で、もとめることができます。

まとめ

本記事ではクレジットカードの「ポイント付与率」と「ポイント還元率」の違いと算出方法を解説してきました。違いはもちろん、ポイント還元率の重要性についてお分かりいただけたでしょうか。

付与率では、異なるポイントプログラムを採用しているカードの中で、どのカードがポイント面でお得かを比較することはできません。それは、1ポイントの価値がポイントプログラムによって異なるため、ポイントの数だけでは実際に得られる価値がわからないからです。

一方で還元率なら、同じ金額を異なるカードで利用したときにもらえるポイントの価値が一目で比較できます。

今まで「付与率で比べていたかも…」という方や、これから「クレジットカードはポイントのお得さで選びたい!」と思っている方は、本記事を参考にポイント還元率に注目してクレジットカードを選んでみてはいかがでしょうか?

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