「理不尽な親から離れた」選択をした3人の女性。それぞれの背景と考え
LIMO / 2020年2月5日 19時45分
「理不尽な親から離れた」選択をした3人の女性。それぞれの背景と考え
「理不尽な親」に育てられた人は、親との関わりに苦痛を感じやすいもの。親に対して不信感を持っている人、なるべく親に接したくないと考えている人は、決して少なくありません。その一方で、親を拒否することに抵抗がある人もいることでしょう。
そこで今回は、そんな理不尽な親との関係を断った人や、距離を置いた人のエピソードをご紹介します。それぞれ、どのような背景や考えによって「親と離れる」という選択を選んだのでしょうか。
出産後に距離を置いたAさん
まずは、出産を機に親との距離を置いたAさんのケースです。出産直後は実家のお世話になる女性が多い中、なぜそのような状況に陥ったのでしょうか。
「私の母親は、もともと気分に波があるタイプでした。ニコニコしていたかと思えば、いきなり不機嫌になる…なんてこともしょっちゅうです。
そして、私が臨月を迎えたときのこと。もうすぐ出産予定日という状況のなか、母が突然『まだ生まれないの?』『生まれても私は協力しないから!』と怒り始めたのです。
本当なら、出産後はしばらく母の手を借りるつもりだったのですが…。これでは育児以上にストレスが溜まると感じ、距離を置くことに。今では、ほとんど連絡を取っていません。最初は『孫の顔ぐらい見せたほうがいいかな』と罪悪感がありましたが、今ではお互いにとってこれで良かったと思っています」
帰省をやめたBさん
Aさんのように理不尽な親の発言に振り回される場合、いっそのこと距離を置いた方がいいという考え方もあるでしょう。「完全に関係を断つのはちょっと…」と感じる方は、関わり方を変えるという手もあります。その具体例を見てみましょう。
「社会人になり、親元を離れて一人暮らしをするようになった私。長期休暇には実家に帰っていたのですが、帰省のたびに『帰ってくるんじゃなかった』と後悔していました。
というのも、両親は口を開けば否定ばかり。『いつまで経ってもお前は成長しないな』『お前の同級生はもっと立派なのに』と、気が滅入る説教をしてくるのです。
次第に『親に会いたくない』という気持ちが強まり、ついに帰省をしない決心をしました。電話だとネチネチ言われるので、近状報告はほとんどメールです。誕生日にはプレゼントを贈るなど、自分にとって無理のない関わり方を続けていますよ」
親の言いなり状態を卒業したCさん
顔を合わすたびにネチネチ言われると、親に対してうんざりするのも無理はありません。しかし、幼少期から親の言動に悩まされている場合、つい言いなりになってしまうこともあるでしょう。そこで、社会人になるのを機に言いなり状態から脱却した、Cさんのケースを見て見ましょう。
「子どもの頃から、いつも親に指示されてばかりいました。私がやりたい遊びや習いごとは全て却下され、『あの塾に通いなさい』『この大学を受験しなさい』と進路まで親に決められていたのです。今思えば、自分の意見を言うことを諦めていましたね。
そんな親の干渉は、就職活動の時期まで続きました。あの会社はだめだ、もっと大きなところにしなさい、と…。そのとき、『これ以上親の言いなりの人生を歩むのは嫌だ』と決心。自分で選んだ会社に入社し、親の反対を押し切って一人暮らしを始めました。
未だに電話で『そんな会社、早く辞めなさい』『こっちに帰って来なさい』と言われることもあります。それでも、『自分の決めた道を進みたいから』と堂々と告げていますよ。自分のしたいことができる毎日は、とても充実しています」
まとめ
理不尽な親と自ら距離を置いた人は、決して珍しくありません。「親と親密な関係でいなければならない」「親の意見に従わなければならない」と思い込んでいる方は、一度その固定概念を見直してみてください。自分の本心に耳を傾けると、自分が本当にしたいことが見えてくるかもしれませんよ。
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