「転職無駄を防ぐ」ブラック企業へ転職する確率を抑える3つの対策法

「今の職場がブラック企業だから抜け出したい！」と思って、転職活動をしている人もいるでしょう。しかし転職先が見つかったからといって、新しい職場がブラック企業でないとは限りません。今よりも、労働環境が悪くなる場合もあります。

転職活動をしたのに、今よりも職場環境が悪い会社で働きたくありませんよね？そこで今回は、ブラック企業へ転職する確率を抑える対策法を中心に紹介します。

世間的に評判が良い会社＝ホワイト企業とは限らない

「Aに入社すれば将来安泰だね！」と周囲から言われるケースもあるでしょう。しかし、「世間的に良い企業＝ホワイト企業」とは限りません。職場環境が劣悪だったり、プライベートの時間を全くとれなかったりなど、ブラック企業の特徴に当てはまる会社もあります。

外部からはウケが良いものの、社員からはウケが悪い企業も存在します。そのため、有名企業だからという理由のみで、転職先を選ぶのは、おすすめしません。

部署ごとで働く環境が異なる場合も…

部署ごとで働く環境が異なることも、珍しくないです。部署ごとで、退社時間や休日出勤の有無、スピード感など職場の雰囲気は違います。そのため、多くの社員がホワイト企業だと思っても、ブラック気質が強い部署で働く確率もあるのです。

過去に私が働いていた場所でも、定時になると社員がほとんどいなくなる部署もあれば、終電近くまで多くの社員が残っていた部署もありました。働き方改革で職場環境を整えている企業もありますが、全ての企業に当てはまるわけではないので、注意してください。

ブラック企業へ転職する確率を抑えるコツ

ちょっとした工夫で、ブラック企業へ転職する確率を抑えられます。ここでは、コツを3つ紹介します。

厚生労働省の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に企業名が載ってないか確認

「労働基準関係法令違反に係る公表事案（https://www.mhlw.go.jp/content/000534084.pdf）」とは、労働基準に関する違反をした企業が載っている資料のことです。違反になった理由も書いてあるため、転職先を選ぶ時に役立ちます。

ただし「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に載った企業の中には、時間をかけてブラック体質を改善している企業も存在します。よって、載っている全ての企業が現在もブラック企業であるとは限りません。

就職四季報からデータを集める

「就職四季報（https://str.toyokeizai.net/-/shushoku_all/）」では、直近の業績や年間の有給取得平均日数などが企業のデータが載っています。そのため、会社の状況を知るのにピッタリです。

なかでも「平均年齢・平均勤続年数」は見ておきたいです。この数値を分析すると、下記のようなイメージができます。

パターン1：平均年齢が低くて平均勤続年数が短い場合
→若い時に退職する人が多いかもしれない。長く勤めるのは厳しいかもしれない。

パターン2：平均年齢が高くて平均勤続年数が長い場合
→入社後、退職する人は少なそう。その一方で、社内で若い人が少ない可能性がある。

社員達の労働状況を推測するのに便利です。

ちなみに、就職四季報は「総合版、女子版、優良・中堅企業版、企業研究・インターンシップ版」の4種類あります。自分に合いそうなジャンルを選んで、読んでみてはいかがでしょう。

志望企業で働いている人に聞く

志望企業で働いている人に、職場の雰囲気を聞くのも良いでしょう。転職フェアの会場へ行けば、企業の担当者から話を聞けます。その他に、知り合いから聞くのも1つの手です。転職フェアで聞けなかった情報を、聞けるチャンスがあります。

ただし前述でお伝えした通り、部署によって職場の雰囲気は異なるため、ご注意ください。

まとめ

ブラック企業へ転職する確率を抑える方法を中心に紹介しました。転職した人の中には、今よりも労働環境が悪くなるケースもあります。転職活動を無駄にしないためにも、慎重に働き先を選びましょう。

参照：
厚生労働省「労働基準関係法令違反に係る公表事案（https://www.mhlw.go.jp/content/000534084.pdf）」
就職四季報2021「就活には就職四季報（https://str.toyokeizai.net/-/shushoku_all/）」