言葉の発達は長男以上にマイペース! 親の勝手な期待をみごとに裏切った次男
LIMO / 2020年3月30日 10時45分
言葉の発達は長男以上にマイペース! 親の勝手な期待をみごとに裏切った次男
わが家には、2歳と4歳の息子がいます。長男は言葉でのコミュニケーションが苦手なタイプで、2歳児健診で言葉の発達の遅れを指摘されました。
その頃、次男を妊娠していた筆者は、「きっとこれから生まれて来る次男が、言葉の遅い長男をサポートしてくれるはず!」と、ひそかな期待を抱いたのです。ところが…そんな親の勝手な願いはあっさりと裏切られてしまうのでした。
言葉の発達が遅い長男がとにかく心配
筆者は、二人兄弟の母。5年ほど前に長男が生まれ、初めての育児生活をスタートさせたのですが、元気にすくすくと成長する息子、大きな不調もなく回復するわが身、育児について相談できる家族や友人のサポートも充実!と、我ながら順風満帆と言える日々を過ごしていました。
その頃の筆者の楽しみといえば、息子の身長・体重の計測結果を母子手帳に書き込むこと。成長曲線ド真ん中をキープする息子の成長ぶりに、「うまく子育てできてる! 大丈夫だ!」と育児に対する自信も増す一方でした。
しかし、長男の2歳児健診のときに医師から思わぬことを告げられます。
医師:「2歳半までに二語文が出て来なければ、一度専門の機関で診てもらった方がよいでしょう」
それまで息子とのコミュニケーションになんら支障を感じなかった筆者にとって、まさに青天の霹靂。医師から「言葉の発達の遅れ」を指摘されてから、長男と近い月齢の子どもたちを観察するようになり、長男の発達の遅れを認識したのでした。
時間が経過するにつれ、長男の言葉の遅れへの心配はどんどん膨れ上がっていきました。ちょうどその頃、筆者は2人目の出産を控えていたのです。
生まれて来る次男へ過度な期待を抱く
お腹の子どもが男の子だとわかったとき、まず頭に思い浮かんだのは…無事におなかの中で育っていることの安堵でも、性別が判明したことによる一喜一憂でもありませんでした。
頭の中に浮かんだのは、「2歳差で男同士なら、きっと長男のよい話し相手になってくれるはず! 長男が言葉にできないことを代弁してくれたり、サポートしてくれたりする心強い存在になってくれるのでは…」という期待だったのです。
今思い返せば、次男に対する期待は、次男本人のパーソナリティーを完全に無視した発想だったと反省しています。しかし当時の筆者は、言葉の遅い長男のことが心配で仕方がなかったのです。
長男の動画を見返してア然…
長男が2歳3カ月を迎えた頃、無事に次男を出産しました。長男の時と同様、次男も順調な成長っぷりで、「早くお話しができるようになるといいなぁ」なんて夢想を膨らませながら育児生活を送っていたのです。
ところが…次男が2歳の誕生日を目前に控え、ほぼ同月齢の子たちの間で言葉によるコミュニケーションがちらほら見られ始めた頃、ふと「あれ? もしかして、この子も言葉が遅めなのかも…」という予感が頭をよぎりました。
突如不安に襲われた筆者は、スマホで撮って保存しておいた長男のムービーを探しました。次男と同月齢の頃のものです。
すると、ムービーの中の長男は、
「ぞんみ、ちゅき〜!(のぞみ好き)」「ちゃくら、ちゅき〜!(さくら好き)」
とお気に入りの新幹線の絵本を指さしながら、新幹線の固有名詞も出しつつ二語文を話していたのです。そのムービーを見て、筆者は愕然としました。
なぜなら、当時の次男が話せた単語は、「ママ」「ワンワン」「ニャンニャン」「チンチン」の4つだけ。さらに筆者だけでなく、夫や長男を呼ぶときも「ママ」。かろうじて犬と猫の区別はついていましたが、哺乳類でも鳥でも生き物は何でも「ワンワン」か「ニャンニャン」。なぜか「チンチン」だけは発音も場所も完璧に把握していましたが…(笑)。
そんな状況だったので、次男が二語文を話すのなんて遥か先…。
あんなに心配し続けてきた長男の方が、次男よりも言葉が出ていたのです! この瞬間、「長男が苦手とするコミュニケーションをサポートしてほしい」という次男への期待は、もろくも崩れ去ったのでした。
同時に、子への身勝手な期待は親のエゴに過ぎず、思い通りに行くはずなんてない!ということも思い知らされたのです。
現在では、もうすぐ5歳になる長男が次男に絵本を読んでくれたり、次男の喃語を通訳して伝えてくれたりと、予想外の展開になっています。
「まさか、長男に次男の育児を助けてもらう日が来るなんて!」
次男出産当初に筆者が思い描いた未来とはまったく違った形になっていますが、日々、2男児の育児を楽しんでいます
子育ては想定外の展開の連続!
2歳差で生まれてきた次男が、言葉の遅れが気になる長男を助けてくれたら!とひそかに期待していた母の思惑は、みごと裏切られました。
しかし、次男が生まれたことで長男に兄としての自覚が芽生えたという、うれしい誤算もありました。会話がなりたたない次男とも一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている長男の姿に、感動すら覚える毎日です。
子育ては、なかなか親の思い通りになるものではありません。しかし予想外の新しい展開が待っていると思うと、ワクワクするのは筆者だけでしょうか。これからも思いっきり子育てを楽しもうと思います。
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