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在宅勤務推進!と言われても…。テレワークでつまずく人、うまくいく人の違いとは?

LIMO / 2020年4月16日 20時15分

在宅勤務推進!と言われても…。テレワークでつまずく人、うまくいく人の違いとは?

在宅勤務推進!と言われても…。テレワークでつまずく人、うまくいく人の違いとは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大予防のためにテレワークが推奨され、11日には安倍首相が、緊急事態宣言が出された7都道府県では出勤者を最低7割減にするよう求めました。しかし、テレワーク対応が難しいという声も少なくないようです。

そんな中、パーソル総合研究所は全国の正社員を対象とした2万人規模の「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査(https://rc.persol-group.co.jp/news/202003230001.html)」を3月23日に発表。

それによると「正社員の約13.2%」がテレワークを実施し、そのうち「現在の会社で初めてテレワークを実施した人」は半数近い47.8%という結果でした。非常時ということもあり、急速にテレワーク導入が進んでいることがうかがえる一方、実施率はまだ低い水準だということもわかります。

また、実際にテレワークを始めてみた人の中でも、これまでと変わらず働けているという人と、なかなか順応できない人に分かれてきているようです。そこで今回は、テレワークがうまくいく人・うまくいかない人の違いを見ていきます。

文字だけのコミュニケーションが得意か不得意か

テレワークではテレビ会議システムや電話を使う場合もありますが、基本的にはチャットやメールでのコミュニケーションが通常時より多くなる傾向にあるようです。

そうした環境で、あるIT企業で働くAさんは「うまく説明が伝わらないし、チャットをしているうちに相手の反応が鈍くなっていき、ケンカ腰になってきたり、嫌味を言われたりする」と嘆きます。Aさんはもともとコミュニケーションは対面派で、チャットやメールはあまり得意ではないのだそう。

「仲のいい同僚に悩みを相談したら『普通に話していると気にならないけど、文面だと上から目線に感じるときがある』とか、『面と向かって話すといいヤツだとわかるけど、メールだと不愛想な感じがする』と言われた。でも、自分ではそういうつもりはないのだが…」とこぼすAさん。

ただ、周囲に言わせると、丁寧語こそ使っているものの、偉そうな印象の表現があったり、機械的な感じがしたりするのが難点とのこと。また、要点がまとまっておらず、話の先が見えないという課題もあるようです。

対面で相手の反応を見ながら話すのと違い、見えない相手と文面でコミュニケーションを取るときには伝え方に配慮や工夫が必要になるのではないでしょうか。

たとえば相手を気遣う一言を添えたり、単なる挨拶だけでなく「おはようございます、今日はちょっと寒いですね」などと人間味が伝わるような書き方にしてもいいでしょう。失礼にならない程度に、1歩踏み込んだコミュニケーションを取ることも大事かもしれません。

オンとオフの切り替えが上手にできるかどうか

またテレワークでは、オンとオフの切り替えがきちんとできることも仕事をうまくこなすために欠かせない要素です。

IT企業勤務で、世間に押し寄せたテレワークの波より少し早い時期から在宅勤務を始めているBさんは、「オン・オフの切り替えができていない人は仕事が遅いし、集中していないからミスも多い」と言います。

「自分も最初は気持ちのコントロールがうまくいかなくて、TO DOリストを作ったり、TO DOリストに所要時間を書いたり、Outlookのスケジュールにタスクを入れたりしていた。いろいろと模索した結果、自分はExcelで時間割を作ってそこにタスクを落とし込み、同時にスマホでアラームを設定することで切り替えるという方法に落ち着いた」のだそう。

タスクの切り替え時間にアラームを設定しておけば途中で時間を気にすることなく集中でき、「アラームが鳴るまでにこのタスクを終わらせなければ」と自分にプレッシャーをかけることができるのも利点である様子。

もちろん終業時間にもアラームをセット。さらに、上司に業務開始と業務終了のメールを送ってオン・オフの切り替えをしているとのことでした。

会社の上司に信頼されているかどうか

いざテレワークを始めてみても、上司からの信頼がないとうまくいかない場合もあるようです。

「上司や会社は基本的に、テレワークにすると従業員は働かないのではないか、サボるのではないか、という疑念を持っている」と語るのは、ある金融機関の人事部で働くCさん。

「部署ごとに部長を招集して、来週以降は極力テレワークにするよう各部署の社員に伝えてほしいと言ったところ、やはり『在宅勤務にするとサボる』という主張がチラホラ。でも一方で、そんなことはみじんも不安に思っていないという部長もいました。その差は、普段から自分の部下を信頼しているかどうかだと思う」と言います。

Cさんはまた、「『在宅勤務にするとサボりそう』と思われている人は、部長から1日に何度も連絡が来たり、その日にやったタスクを書き出してメールを送れと言われたりしているようだ」と話します。

もし、サボっていると疑われて監視されていると感じるようであれば、自分から朝のうちに「今日はこの仕事を終わらせます」とか「今日はこれだけ仕事をします」というように箇条書きでもいいのでタスクを送ってみたり、その日の成果物を必ず提出するようにしたりしてみてはどうでしょうか。

そもそも自宅にネット環境がない

最後は人材会社で働くDさんが教えてくれたのは「そもそもIT音痴すぎて、テレワークできる環境じゃない先輩がいる」ということ。なんでも、家にちゃんとしたネット環境が整っていないのだと言います。

「他社では自宅にネット環境がない人にWi-Fiを貸し出すところもあるようだけど、ウチはそういうのはない。先週、急に『来週から原則自宅での勤務』と言われたから、家にネット環境がない場合はまともに勤務できていないはず。何をしているのかわからないけれど、それで従来通りのお給料が支払われるのか」と首をかしげていました。

おわりに

テレワークが普及し、新型コロナの感染拡大予防につながるのはとてもいいことですが、在宅勤務自体があまりうまくいかないという人もいるようです。

また、業種によっては物理的にテレワークが困難だったり、セキュリティの問題があったり、さらに中小企業ではネット環境を整える余裕がないという場合もあるようです。一方、テレワークには通勤の時間をほかのことに使えるなどのメリットもあります。今後はいっそう多くの人が快適にテレワークができる社会になるといいですね。

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