「非常事態」に「消耗」する妻。「平常運転」で「浪費」する夫。
LIMO / 2020年5月10日 19時45分
「非常事態」に「消耗」する妻。「平常運転」で「浪費」する夫。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、依然としてマスクなど一部の商品は品薄状態が続いており、また、外出を自粛するため、以前よりも買い物へ出かける回数を減らしているという人も少なくありません。さらに、長引く休業や業績の低下などが影響し、家計へのダメージを懸念する声もあります。
このような「非常事態」の中で心身共に消耗している妻がいる一方で、そんな事情もつゆ知らず「平常運転」で消費を続ける夫も…。今回はそんな妻たちのちょっとモヤモヤする声を集めてみました。
苦労して手に入れたのに…
・「2月3月は休みの日に開店前のドラッグストアに並んで、なんとか箱入りの使い捨てマスクを手に入れていたんですが、最近は全く手に入らなくなってしまって。なので、今は使い捨てマスクを洗って何回も使ってます。でも、主人は毎日使い捨て。1日1枚どころか、休みの日なんて朝夕の犬の散歩とコンビニで1日3枚なんて日もあったんですよ!さすがに注意して1日1枚にしてもらいましたけど。これだけ世間ではマスクがないって騒がれているのに、うちは大丈夫とでも思ってるんでしょうか…」(50歳・会社員)
・「私と子どもは近所しか出歩かないので自分で作った布マスクをしていますが、夫のマスクは使い捨てのものです。夫くらいの年齢の男性で布マスクをされてる方ってほとんど見ないので、なんとなく…。今家にあるマスクは全て私が近所のお店やネットショップを探し回って集めたものですよ。どこで手に入れたか聞かれたこともありませんし、子どもが寝た後、私がマスクを作っていても何も言いません。正直、ありがとうのひと言くらい言ってくれてもいいのに、とは思いますね」(30歳・主婦)
一部の店舗ではひと箱数千円といった価格でマスクが販売され始めているようですが、ドラッグストアなどでは依然としてマスクの品薄状態が続いています。日々の仕事に追われ多忙な夫にとっては、「よくある使い捨てマスク」がこれほど貴重なものになっているなんて想像もつかないのかもしれません。とはいえ、政府から布製マスクが配布されるほどの非常事態。「マスクがあって助かるよ」くらいのひと言は欲しいところですね。
買い物の回数を減らしたいのに…
・「3月の初め頃までは2日に1回くらいは買い物に行っていたんですが、外出を控えようと思って、4~5日くらいは買い物に行かなくて済むように、1回の買い物で買う量を少し増やしていたんです。4月に入って夫婦共に在宅勤務になったのを期に、夫が「昼飯は俺が作るよ」って言ってくれて。そこまでは良かったんですが、食材をすごく使うんですよね。例えばニンジンを半分でいいところを1本丸ごと使っちゃったりとか。結局買い物の回数はほとんど減っていません…」(28歳・会社員)
・「私はわりと普段から備蓄する方で、麺類とかお米とかの炭水化物系はコロナの前から結構うちにストックがあるんです。でも、生鮮食品はストックするにも限界があるので、外出自粛中の今も生鮮食品が少なくなってきたら買い物に行く感じにはなっちゃいますよね。それなのに、うちの旦那ったら在宅勤務になったとたんに糖質制限ダイエットするって言いだして…。肉、野菜、卵、豆腐…はい、生鮮食品ばかり食べるんです!おかげで買い物の回数が減るどころか、反対に増えていますよ」(32歳・主婦)
外出自粛が求められている今、「買い物の回数を減らす」というある種の理想と「夫や子どもが家にいるので今までよりも消費が早い」という現実の間で苦しんでいるという方も少なくないのでは?かといって、夫に買い物を頼んでみると「余計なものを買ってきてしまう」「普段買い控えているような高額なものを買ってくる」なんてこともあるようです。
節約したいのに…
・「今とても心配なのはコロナで夫のボーナスが減りそうなことですね…。小さな会社ですし、もらえない可能性すらあります。なので、これまでにも増して節約しようと思っているんですが、夫は休みの度にデリバリーを取ろうって言うんですよ。「毎週毎週デリバリーなんてもったいない」って言ったら「出かけてない分いいだろ!」ってキレられました。確かに出かけてはいませんけど、だからといって、いくらでも贅沢してもいいわけではないと思うんですが…」(36歳・パート)
・「夫も私もお小遣い制で、お昼代込みです。夫は仕事絡みで部下の方と飲みに出掛けたりもあったので、恥をかかせないようにと思って、月収から考えても割と多めに渡していたつもりです。私は今も日中は仕事に出掛けているんですが、夫は3月中旬から在宅勤務になって。お昼はだいたい近所のコンビニで買ってきて済ませていたようなのですが、私が気付くまで、お小遣いからではなく、家のカードを使ってコンビニで買い物していたんです。つまりはいつもより出費が増えているっていう…。仮に家のカードを使うにしても、せめて自炊してよって思いました」(41歳・会社員)
収束の兆しが見えない今、ストレス解消のためにお金を使うことも決して悪くはないでしょう。ただ、リーマンショックを超えるとも言われている「コロナショック」。今後の家計に影響を及ぼすことも十分に考えられます。不安定な状況の中でもなるべく安心して生活ができるように、どこを締め、どこを緩めるかを夫婦で話し合ってみても良いかもしれませんね。
まとめ
今回は妻の声をご紹介しましたが、一見平常モードに見える夫も、実は妻に対して「ピリピリしすぎ」と感じていたり、人知れず不安を抱えているのかもしれませんね。活動的になる人、いつも通りを心がける人、非常時の動き方、考え方も人それぞれ。お互いにお互いを少し俯瞰的な視点で見ることができると、少し温かな気持ちになれるのではないでしょうか。
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