中途採用で印象に残る人の共通点は、「率直」「バランス」「真意」
LIMO / 2020年9月1日 18時45分
中途採用で印象に残る人の共通点は、「率直」「バランス」「真意」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は、企業のあらゆる活動に影響を与えています。その状況下でも積極的に中途採用を進めている企業もあります。転職活動中の人は、なんとか採用担当者の心を掴みたいところでしょう。
そこで今回は、採用面接で印象に残る人の特徴や、会社に良い影響を与えている中途社員のエピソードをお伝えします。
コロナでオンボーディングもオンライン&少人数化
オンボーディングとは、新入社員がより早く組織に定着し活躍できるように、環境を整えてサポートをする仕組みのことです。
パーソルキャリア株式会社の調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000389.000022215.html)によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、オンボーディングの進め方について5~6割の企業が「何らかの変更をした」と答えています。
調査結果では、「オンライン」や「少人数」での実施に切り替えた企業も多いことがわかりました。各社が企業活動のあらゆる側面でCOVID-19の感染防止に向けての対策や工夫をしていることの表れです。
このようなコロナ禍でも、中途採用となった人材の活躍に悪影響が出ないよう、オンボーディングをカバーするための試行錯誤が続けられています。
具体的には以下の回答があがっています。
コミュニケーションの頻度を増やした
Web会議やチャットといった新しいコミュニケーションツールを導入した
オンライン研修ではチーム活動を積極的に取り入れた
オンライン研修の内容を拡充した
歓迎会の代わりにオンライン飲み会を行った
具体例を見てみると、コミュニケーションの頻度を増やす努力をしている試みが多いことがわかります。
会えない分、丁寧なフォローを心がけることで、中途採用者の入社後の活躍にも良い影響が出ているというのも頷けます。
中途入社の面接で採用担当者の印象に残るのはどんな人?
では、採用担当者に聞いた、中途入社の面接で印象に残った人の特徴をご紹介します。
飾らず、率直に話ができる人
中途入社の場合、競合企業への転職にトライすることも多いもの。自分のプラス面ははっきりと伝達し、かつマイナス面もきちんと話すことが好印象を与えるポイントかもしれません。
同業に勤める者として刺激や学びを得た気分になるという人事担当者もいました。業界に精通し、業界の波を経験してきたことが伝わるのですね。
冗長にならず、バランスよくまとめて話せる人
長々と、とりとめなく自分の過去の優秀さだけをアピールしても伝わりません。面接官が知りたいのは、どういう仕事をしてきて、どれほどの数字を背負っていたか。加えて、どんな仕事環境が理想で、転職先でどのような仕事がしたいのかなどの展望までバランスよく伝えたほうが好印象のようです。
質問の真意を汲み取って回答できる人
質問に対して、適切な受け答えができるかを重視する採用担当者は少なくありません。面接での受け答えが接客や営業の際の対応力を想像させるのです。
質問に対して始めにズバッと「はい」「いいえ」を伝えたうえで、相手の真意を汲んだ補足をすることを意識しましょう。この点の印象度が高い人ほど、入社後の成績もいいのだそうです。
中途入社の社員の活躍は職場への影響大!エピソード3選
どんな職場であっても中途社員にとって転職先は新天地。彼・彼女らが巻き起こす新しい風が良いものなら、中途採用をする意義も一層高まります。活躍する中途社員エピソードをご紹介しましょう。
「良くない慣例」に臆せず意見
異業種で経験を積んで転職してきた20代後半の女性。「おかしい」と思うことははっきりと意見します。たとえば、上司の何気ないセクハラ発言や、女性社員がサポート役に収まっていることなど。
その会社では当たり前になり過ぎて誰も違和感すら持っていなかったため、気づきを与える存在だったのですね。はじめは疎まれていたようですが、徐々に人間的な魅力として受け入れられていったそうです。
毎日の積極的なアウトプットが周りを感化
20代の若手中途社員。入社後毎日、就業時間に成果物を提出します。たとえば、「競合他社とのサービス比較」とか「競合△社の~に関する調査」とか。新規の取り組みや業務改善の提案もしていたそうです。
調査を通じて、社内の人間関係構築や新しい仕事の発見につなげていました。彼の姿に驚き、戸惑っていた上司や先輩は、以前より仕事に前向きになった気がするといいます。
残業が常習化した職場を行動で意識改革!
毎日定時ピッタリに退社する信念を曲げない中途社員もいます。転職先はだらだら残業が多い職場でした。仕事中は集中してきっちりこなし、勤務態度にもなんら問題はありません。
そんな彼の姿を毎日見ていた周りも徐々に感化され、早く帰るように。職場に「定時で帰ってもいい風土」ができあがっていったのだそうです。
まとめ
コロナ禍でもさまざまな策を講じながら、中途採用を進めている企業もあります。面接では、経験で磨いてきた強みや自分らしい個性を存分に面接官に見せていきましょう。採用されたらぜひ、中途社員ならではのプラスの風を吹かせる働きをしてください。
参考
「コロナ禍における中途採用者のオンボーディング実態調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000389.000022215.html)パーソナルキャリア株式会社
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