体調不良・育児との両立・・・悩める声から考える「女性が働きやすい環境づくり」とは?
LIMO / 2020年9月24日 0時15分
![体調不良・育児との両立・・・悩める声から考える「女性が働きやすい環境づくり」とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19423_0-small.jpg)
体調不良・育児との両立・・・悩める声から考える「女性が働きやすい環境づくり」とは?
女性を尊重する風潮が進んだ現代でも、女性が働くことにはさまざまな壁が立ちはだかるようです。月経、妊娠、出産、更年期と女性特有の症状を抱えながら、多くの女性が仕事を続けています。
さらに、家事や育児のほとんどを、自分ひとりでこなしているような場合は、それだけでもストレスがかかっているはず。プライベートな事情を持ち込みづらい「仕事」がそこに加わるとき、多くの女性たちがさらなる悩みや不安を抱えるようです。
そこで、男性よりも壁が多くみられる「女性が働くこと」について考えてみたいと思います。
男性上司には言いにくい…「体調不良」
女性には月経、妊娠、出産、更年期があります。これらの女性特有の症状を抱えながらも、仕事をしている女性が多いのが実情です。
株式会社バリューズフュージョンが『「働く女性の健康」に関する意識調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000043615.html)』の結果を公表しています。調査によると女性の65%が「女性特有の健康問題で体調がすぐれないときに上司が男性だと言いにくい」と回答しました。
そのうちの半数以上が「言い出せず我慢して辛い思いをしていること」や「気分が変わる場合があること」を男性上司にも理解してほしいと思っているようです。
さらに約7割の女性が会社に対し「女性特有の健康課題もっと関心を持ってほしい」「男性上司に相談できるようなしくみがほしい」と求めています。
共働き家庭が増えた今、女性が働きやすい環境づくりは、企業にとって軽視できない課題のひとつと言えるでしょう。
【子育て世帯】テレワーク+育児の同時進行はムリ…
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で在宅勤務となったママたちも、働くうえでの問題に直面しました。自粛期間は子どもを保育園に預けにくい状況となり、仕事と育児の同時進行を強いられたママもいます。
とくに0~3歳くらいの小さい子どもたちは、ママが仕事をしていることを理解できない場合がほとんどです。そのため子どもの相手をせざるを得ず、仕事に集中しづらいことを悩むママの声も。
そこで男性上司に業務分散の相談をしてみると、「会社に連れて来たらいいんじゃない?」と理解不足を感じずにはいられない返答をされた人も……。子連れで通勤することや、我が子と同じ空間で作業を行う難しさは、経験した人でないとわからないのかもしれません。
やむを得ず動画などを見せて大人しくさせてはみたが、そうやって子どもを放置する自分への罪悪感に襲われたという意見もありました。そばにいるのにかまってもらえない子どもが抱えるストレスも気になるところですね。
前項で紹介した調査でも、会社に、女性特有の健康課題についての研修やセミナーを開催するなどの理解促進策を求める要望が挙がっていました。
ワーキングマザーの抱える悩みについて、社会や会社の理解度がまだ低いという実態が、COVID-19の影響であらためて浮き彫りになったと言えるのではないでしょうか。
【産休・育休】復職後の生活リズムに不安
産後休業と育児休業、一定期間職場から離れる期間はどうしても発生します。男性の育児休暇取得率は依然として低いのが現状。多くのワーキングマザーが、復職後に育児と仕事を両立できるかどうか不安を抱いていることでしょう。
出産直後と働いているときでは、生活リズムが大きく異なります。果たしてやっていけるだろうかと考えてしまうのも無理はありません。ベビー中心に回っていた産休・育休時の生活から、毎日の通勤を前提とした生活スタイルに慣れるまで…。ワーキングマザーの負担は心身ともに大きいと考えられます。
解決策として、生活リズムを復帰前から少しずつ仕事モードに切り替えていくことが挙げられるでしょう。同時に考えておきたいのが、夫との育児や家事の役割分担です。
日頃の買い物や食事の準備、保育園の送迎を始め、発熱時の「お迎えコール」や、災害発生時の対応方法…。あらゆるシチュエーションを想定しておくことをオススメします。
さいごに
働く女性の直面する状況の変化は、まだまだ課題が山積みです。
女性特有の健康問題への理解は、直属の上司以外に、相談窓口を女性社員が担当する、など、ちょっとした工夫で解決を目指せる部分がありそうかな、と感じました。
また、子育てとの両立については、「育児は女性だけでやるものではなく、夫婦が協力してやっていくもの」という、男性側の理解も求められます。ワーキングマザーたちの「働きやすい環境」は、職場の体制だけの問題ではなく、家庭内での夫婦の連携プレーによって整う部分も大きいのではないかと思います。
【参考】
男性管理職および経営層必見!<働く女性の健康に関する意識調査>女性活躍推進と働き方改革のカギは『わかって欲しい女性の気持ち』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000043615.html) 株式会社バリューズフュージョン PR TIMES
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