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子どもに「10万円給付金」を全額渡す?「早期お金教育」賛成派・反対派の意見とは

LIMO / 2020年10月9日 18時45分

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子どもに「10万円給付金」を全額渡す?「早期お金教育」賛成派・反対派の意見とは

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による経済的な打撃に対して、支援として打ち出された「特別定額給付金」。国籍を問わず基準日に住民基本台帳へ登録されているすべての人に対して、一律10万円が給付されました。

申請の受付はすでに終了していますが、10万円の使い道や活用方法にスポットが向けられていますよね。

筆者は子どもの給付金もすべて生活費の足しや貯蓄に回しましたが、SNS上では「給付金を全額子どもに与える」という思い切った行動に出る親の姿も見られました。

そこで今回は、子どもとお金の関係性や子どもに早期のお金教育をするメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

小学校低学年の子に10万円?!

筆者の日課は、SNSでニュースや最新トレンドなどをチェックすることです。暇があればSNSに向き合っていることもありますが、その中で知った「子どもへの早期お金教育」に興味が湧きました。

そのSNS投稿では、コロナ禍の支援として支給された10万円を全額子どもに渡し、どのような使い方をするのか実験を行うというものでした。

子どもの年齢は小学校に入学したばかりの低学年。一般的に考えて、いきなり10万円もの大金を手にして「生産性のある使い方ができる」とはいいきれないでしょう。実験に対する賛否両論はもちろんありましたが、実験結果に対してもさまざまな考えや意見が寄せられているのが印象的でした。

そこでここでは、SNSにコメントとして寄せられていた意見の一部をご紹介します。

賛成派

子どもにお金を管理させることで金銭感覚を養える

お金を使う際の計画性が養える

身をもってお金の使い方を学べる

お金は増やせることを学べるきっかけになる

お金の大胆な使い方を学べる

例え無駄使いをしても失敗から学ぶこともある

反対派

10万円の価値が分からないうちに10万円すべて使わせるのは理解できない

10万円ではなく1万円でもよかったのではないか?

もらった10万円と必死に稼いだ10万円の価値は違う

10万円に味を占めてしまいそうで怖い

そこまでの経済的余裕がある家庭でなければできないこと

筆者もさすがに「小学校低学年の子に10万円を渡して1~2カ月間ですべて使い切れ」というのは無理があるような気もしました。しかし実際に10万円すべて使った子どもの反応を見てみると、本当に欲しいものは何か・買うべきものは何か、しっかりと頭を使って考えているのが印象的でした。

そんなSNS上でのやり取りを見ていた筆者は、ふとあることに気がつきました。「そうだ、私自身も親から早期お金教育を受けていた…」と。

筆者が受けた「早期お金教育」とは

筆者が小学校3〜4年生の頃から、我が家では「お小遣い制度」が開始されました。毎月2,000〜5,000円ほどのお小遣いをもらい、欲しいものはその中でやりくりするという方法です。

キャラクターがついた消しゴムや筆箱などの文房具はもちろん、靴下や下着まで自分で貯めたお小遣いの中から支払っていたのを覚えています。

これを「早期お金教育」といえるのかどうかは人それぞれの考え方によりますが、筆者はこのスタンスのおかげで計画性を持って金銭の出入りを考えるクセがつきました。このことから考えると、金額は違いますが「子どもにお金を持たせる」ことは計画性の向上に役立つ可能性があるともいえるのではないでしょうか。

「早期お金教育」のメリット・デメリット

早期お金教育のメリットは、早い段階で子どもにお金を渡すことでお金に対する計画性や扱い方を学ばせ、失敗を体験させることでお金との距離感を勉強できる点です。

一方でデメリットは、家庭の金銭状況によってお金教育が実施できない場合があることや、渡す金額の設定基準が不透明なことなどでしょう。親の考え方やフォローの仕方によっては「お金のありがたさが分からない」と子どもに感じさせてしまう可能性もあるため、大人のフォローや確固たる信念が大切になってくるといえます。

早期お金教育にはこのようなメリット・デメリットがありますが、大切なのは「親の心構え」であると実感しています。子育てに正解がないように、自分が信じた道を迷わず突き進む強さも時には必要なのかもしれません。

失敗は子どものうちに?早期お金教育で得られるもの

また、早期お金教育が子どもに合っているかいないかは、親の性格や子どもの性格によっても異なるでしょう。「早期お金教育に興味がある」と感じたら、まずは少額から始めてみるのも良いかもしれません。

自分でお金を管理する中では、きっとさまざまな誘惑や失敗が待ち構えていることでしょう。しかし失敗を恐れてばかりいては、本当に有意義なお金の使い方を身につけることはできないと感じています。

間違いや失敗を繰り返していくうちに、だんだんと「自分に合ったお金との向き合い方」が確立されていくような気がしてなりません。「お年玉の1万円は自由に使わせる」「お小遣い制を導入する」など、ぜひ子どもがお金としっかり向き合えるような環境作りに挑戦してみてください。

参考

「特別定額給付金の給付について」(https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/)総務省

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