「修復歴あり」の中古車、買って良い場合、ダメな場合~見分け方2つのポイント~
LIMO / 2020年10月25日 18時45分
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「修復歴あり」の中古車、買って良い場合、ダメな場合~見分け方2つのポイント~
中古車を買うとき、人それぞれ気になる部分があるかと思います。車の外観や色で選ぶ人もいれば、機能面で選ぶという人、走行距離で判断する人もいるでしょう。中には「修復歴があるかないか」という面を最優先して車選びをする人もいるはずです。
実は、車にとって大事な部分である「走る・曲がる・止まる」に関連する部分だけではなく、この「修復歴」については車に詳しくない方は気をつけなければならず、知らないで車を買うと大失敗してしまうこともあります。
そこで今回は、修復歴ありの車についての基礎知識と、失敗しないための買い方について解説していきます。
そもそも「修復歴あり」の基準とは
まずはじめに「修復歴がある」とはどういうことなのか確認していきましょう。
専門用語でお伝えするとわかりにくいので、わかりやすい言葉でお伝えするとズバリ「大きな事故を起こして骨格(フレーム)部位などを交換、あるいは修復した車」ということです(※)(http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm)。
駐車場の塀やガードレールにバンパーを擦ったなどの比較的軽微な事故については、フレームまで損傷していない場合がほとんどです。一方、車や壁に突っ込んでしまった(あるいは追突された)場合には、フレームの修正が必要になる場合があります。見た目的には、前後バンパーよりも奥の部品が損傷したとき修復歴ありの車になってしまう可能性がある、という認識でいればいいでしょう。
そのフレーム部分とはどこを指すのかというと、「フロントバンパーやリアバンパーよりも内側の部分」で、その具体的な場所は「エンジンを囲っている部分(前や側面)」であったり「人が乗る部分を守っている箇所」が挙げられます。
(※(http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm)具体的には、ボンネットタイプの場合、「フレーム(サイドメンバー)」「クロスメンバー」「インサイドパネル」「ピラー」「ダッシュパネル」「ルーフパネル」「フロア」「トランクフロア」の骨格部位に損傷、あるいは修復がある車)
軽微な修復であれば買っても問題ない
中古車選びをしている際に、気に入った車が「修復歴あり」だった場合に買ってはいけないのか、という質問をよくされます。答えは「その車の損傷度合いによる」となります。
車によっては比較的軽い事故であっても、フレームを微修正する場合もあります。これについては購入時に、「事故歴(修復歴)の有無、ある場合は損傷箇所」を販売店に確認するようにしましょう。
年式や走行距離がほぼ同条件の車の場合、修復度合いによって価格差が生じるので、そこである程度判断できる場合があります。明らかに安い場合は、重度な損傷をした可能性があると判断してもいいでしょう。
失敗しないため事故車の選び方
それでは、仮に修復歴ありの車を買おうとする場合、見ておきたい2つのポイントを解説していきます。
① 損傷箇所(修復した箇所)と反対側の部分を確認
車は基本的に左右対称に作られています。左右を見比べることで「どの部分を修理(交換)したか、ある程度判別できます。ネジ止めされている部分の修理の場合は、ネジ山の塗装状態をチェックしましょう。ネジ山が削れている=取り外しをしているということです(※(http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm)ただし、日査協、公取協などの統一基準では、ネジ止め部位(部分)は骨格に含まれない)。
② 後方部の場合は、「スペアタイヤが入る部分」を車内側と車体下部の両方から確認
車体後部の事故の場合、酷い場合はトランクフロアと呼ばれるスペアタイヤなどの収納部分を修理(交換)している場合があります。板金修理で叩いた形跡や交換の形跡がないかを確認しておきましょう。
上記2点で確認すべき点は「しっかり修理されているか」ということ。雑な修理をされている場合、パネルの継ぎ目が波打ったりしていることが多く、このような車の場合は購入後にその跡からサビが発生するなどの不具合が生じる可能性があります。
しっかり直されているかどうか、という点は中古車選びにおいて重要な要素です。
絶対に失敗したくない場合はここで買う
中古車と言えど高額な買い物には変わりありません。失敗したくないのであれば「買う場所」にもこだわらなくてはなりません。
一番安心なのは「ディーラー系の中古車販売店」です。ディーラーで扱う中古車は主に「試乗車や代車として使用していた比較的新しい車」や「顧客から下取りをした車」です。両者とも素性がはっきりしていますし、ディーラー保証をしっかりとするために厳格な車両チェックを行っています。金額的には高価にはなりますが、安心料として割り切れば一番安全でしょう。
逆に買う時に細心の注意を払わなければならないのが、いわゆる「街の中古車販売店」です。すべての販売店に当てはまるわけではありませんが、一部の販売店ではコスト重視で見た目だけ修復した「完全な状態ではない車」などが店頭に並ぶケースもあります。
しっかりとした目利きを要するケースでもありますので、不慣れな方はディーラーの中古車を検討してみるのも良いでしょう。
最後に
事故車であってもしっかりと修理されていたり軽微な修復であれば、買う候補として問題ない場合が多いといえます。逆の場合は敬遠した方が、後々のトラブルに巻き込まれる可能性は低くなります。
信頼のできる中古車店で購入することも大事ですが、自身の車に対する知識を備えて車選びをすることも重要といえます。
参考
(※)「中古車の査定―修復歴の考え方―」日本自動車査定協会(http://www.jaai.com/sateidojo/expert/08.htm)
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