住宅ローンのボーナス払い、「後悔する40代」と「後悔しない30代」。その違いとは
LIMO / 2020年12月21日 18時45分
![住宅ローンのボーナス払い、「後悔する40代」と「後悔しない30代」。その違いとは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_20779_0-small.jpg)
住宅ローンのボーナス払い、「後悔する40代」と「後悔しない30代」。その違いとは
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあって、冬のボーナス額が減少した人もいたかもしれません。そうなると心配になるのが住宅ローンのボーナス払いです。㈱MFSが行った「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響に関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000014407.html)」をもとにして、ボーナス払いをどう感じているのかを探っていきます。
若い世代ほど冬のボーナスが減ると考えている
㈱MFSが行った「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響に関するアンケート調査」で今年の冬のボーナスについて聞いたところ、「昨年より減る」と回答した割合は若い世代ほど多いことがわかりました。具体的には以下のようになっています。
30代:46.2%
40代:37.4%
50代:27.2%
拡大する(/mwimgs/a/0/-/img_a0c3ef7d0d2850b2c5d08fec9344bc8636229.png)
昨年より冬のボーナスが減ると予想している人の年代別割合(出典:㈱MFSの調査より)
年齢が若いほどボーナスが減ると考えていて、危機感を持っていることがうかがえます。
ボーナス払いへの対策を検討する割合は30代がダントツに多い
住宅ローンのボーナス払いをしている人に対して、COVID-19の影響を踏まえ検討や実行したことがあるかと質問したところ、30代が40代や50代よりも多いことがわかっています。冬のボーナスについて調査をした11月には、30代で45.7%、40代で18.9%、50代で12.9%となっています。ボーナス払いに対する危機感に温度差が感じられる結果となりました。
6月と11月でボーナス払い対策をする人の割合はどう変化した?
年代別で見ると40代や50代は、30代よりもボーナス払いへの危機感が薄いのですが、6月と比較すると11月の方が対策を講じようとする人が増えています。
<40代の場合>
6月時:13.4%
11月時:18.9%
<50代の場合>
6月時:6.7%
11月時:12.9%
30代はボーナス払いについて対策を練る人の割合は多いのですが、6月時よりも11月時の方が減っています。
<30代の場合>
6月時:45.7%
11月時:40.4%
拡大する(/mwimgs/d/9/-/img_d9dc946cf62ad34dd268349cc6c3a34571347.png)
ボーナス払いへの対策を検討・実行した人の年代別割合(出典:㈱MFSの調査より)
ボーナス払いを後悔する割合、30代で減少
ボーナス払いを選択している人(167名)に、ボーナス払いにしたことを後悔しているかと質問すると、「後悔している」が13.2%、「後悔していない」が57.5%、「どちらとも言えない」が29.3%となりました。ボーナス払いを選ぶと、毎月の返済額が減ったり、定年までに住宅ローンを返済できるなどのメリットがあるため、後悔はしていない人が多いのでしょう。
一方で後悔している人の割合を年代別に、6月時と11月時を比較してみると
<30代の場合>
6月時:28.4%
11月時:15.4%
<40代の場合>
6月時:6.0%
11月時:13.2%
<50代の場合>
6月時:6.7%
11月時:11.3%
30代ではボーナス払いの後悔度が減っていますが、40代や50代では増えています。なぜこのような違いが生まれたのでしょう。
ボーナス払いの後悔度が減る30代と増える40代・50代
年代によって6月時と11月時でボーナス払いへの後悔度に違いが出た理由としては、30代は6月の時点でボーナス払いに何らかの対策をしていたため、11月時には対策をしなくても良くなったと推測できます。一方、40代、50代は6月時で対策を講じることが少なかったため、11月になって危機感が増加したのではないでしょうか。そのため改めて借り入れ先の金融機関に相談をしたり、他銀行への借り換えなどを行っていることがわかります。(「借り換え」は、他の金融機関から住宅ローンを借り入れて、現在借り入れ中のローンを繰上げ返済で完済することです。今よりも金利が低い金融機関に借り換えることで返済額の削減が見込めます)
まとめ
住宅は人生にとっても大きな買い物ですから、ローンを組むことになります。今年はCOVID-19というイレギュラーな出来事がありましたが、返済計画などを見直す機会かもしれません。ローン返済が負担になっている場合には、金融機関に相談しつつ、借り換えなどを検討していくのも良さそうです。
【参考】
「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響に関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000014407.html)」 ㈱MFS
【調査概要】
調査対象:現在ご家庭で住宅ローン返済中の30〜50代男女481名
(男性247名、女性234名、30代:156名、40代:163名、50代:162名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年11月24日~2020年11月29日
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