会って渡さないバレンタインで義理チョコ減少か。今年のトレンド
LIMO / 2021年2月4日 20時5分
![会って渡さないバレンタインで義理チョコ減少か。今年のトレンド](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_21673_0-small.jpg)
会って渡さないバレンタインで義理チョコ減少か。今年のトレンド
早いもので2021年も既に1カ月が経過しましたが、2月には多くの人が楽しみにしている一大イベント「バレンタインデー」が控えています。
筆者はバレンタインにチョコレートを購入することはあまりありませんが、バレンタイン向けの華やかなチョコレートが百貨店やパティスリーで売られているのを見ると、年甲斐もなく気分がワクワクしてしまいます。
そこで今回は、最新の調査結果をもとに2021年のバレンタインデーの傾向について紹介していきます。
今年は「リモチョコ」に注目が集まる
コロナ禍においては、人混みを避けたり、贈る相手に会うことが難しいというケースも多いことでしょう。そうした状況を反映して、今年のバレンタインはオンラインでチョコレートを購入したり贈ったりする「リモチョコ」が注目されています。
株式会社ぐるなびが女性ユーザーを対象に行った「2021年バレンタイン調査」によると、チョコレートの購入場所として「オンライン(インターネット通販)」を挙げた人は全体の16.3%にのぼっており、今年はおよそ6人に1人がオンラインでのチョコレート購入を検討していることが分かります(回答者数516)。
特にオンラインでは、実店舗は遠くて行くことのできないような有名店の商品を購入することができるのも魅力の一つのようです。高級おせちが人気になったお正月のように、バレンタインチョコも高額商品の売れ行きが伸びるのでしょうか。
一方で、在宅勤務が奨励されている今は、職場での義理チョコが減るかもしれません。
株式会社クリーマが、自社で運営するハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」のユーザー1,000人を対象に行ったアンケートでは、「義理チョコを贈る予定がない」という回答が68.2%と約7割を占めていました(回答者数840)。
こうしてみると、バレンタインもやはり新しい生活様式を反映した形にならざるを得ないようです。オンライン限定の商品を取り扱っているようなショップもあるので、「リモチョコ」は今年のトレンドの一つとなってくるでしょう。
若年層ではバレンタインも「自粛」?
一方、若年層では今年のバレンタインには消極的な傾向も見られるようです。SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関memedays(ミームデイズ)が行った「10代女性の2021年バレンタイン」に関する意識調査を見てみましょう。
memedaysによると、10代女性にとってのバレンタインは”好きな人に告白する日というよりも、友達同士でチョコを交換したり、自分用にスペシャルなチョコを用意したりする日”という位置付けになっているといいます。
そして今年のバレンタインについて「友チョコを用意する予定」と答えた人は37.1%、「自分用チョコを用意する予定」と答えた人は16.8%で、チョコを用意する予定なのは全体の53.9%でした。
回答者の中で「昨年チョコを用意した」と答えた人が78.1%であったことからすると、自分用にせよ友達用にせよ、今年はバレンタインも「自粛」傾向であることが見て取れます。
「リモチョコ」に注目が集まっているとはいえ、クレジットカード等の保有率が低い10代がオンラインで購入するのはそう簡単なことではありません。また、関東・関西の都市部を中心に緊急事態宣言が出ていること、そして今年は2月14日が日曜日で友達に会いにくいということも、こうした傾向を後押ししているのかもしれません。
「食べて応援」「買って応援」 最近は男性がチョコを購入するケースも
コロナ禍で打撃を受けたお店や生産者に対して、「食べて応援」「買って応援」というフレーズを見聞きする機会は増えていますが、バレンタインでの消費に関してもその傾向が当てはまるかもしれません。
家にいる時間が長くなっているからこそ、家にいる時間をより充実させてくれる趣味や嗜好品にお金をかけたいと思っている人は少なくありません。
筆者もつい先日、実妹から「どうせだし普段買えないようなちょっと高いチョコ買おうと思っているんだけど、欲しいものない?」と聞かれ、いくつか候補を選んで返答したばかりです。ここ十数年、実妹からチョコレートをもらうようなことはありませんでしたが、どうやら今年は妹なりの「買って応援」の恩恵を受けることができそうです。
もしかしたら、男性の中には「バレンタインデーは女性のためのイベント」という印象を持っている人もいるかもしれませんが、最近ではバレンタインにチョコレートを買う男性も珍しくなくなってきています。
昨年、株式会社クレオが行った「2020年バレンタインデーに関するアンケート」によると、「自分用にチョコレートなどのお菓子を購入した」と回答した男性は7.6%で、1割弱がバレンタインにチョコレート等を購入したことが分かります。また、「バレンタインにちなんでプレゼント(自分用を除く)を購入した」という男性も5.1%いました。
昨今のバレンタインデーのあり方を見ると、性別や年齢を問わずみんなで楽しめるイベントになってきているようです。今年は、「お店や生産者を応援する」という観点からもチョコを選んでみると、今まで知らなかった生産者やブランドを発見できるかもしれませんね。
まとめ
バレンタインデーのあり方は少しずつ変わってきているようですが、大事な人(自分自身を含む)にチョコレートを贈るという根本の部分は変わっていないようです。女性だけでなく男性も、ぜひ今年のバレンタインを今できるかたちで楽しんでみてくださいね。
参考資料
「2021年バレンタイン調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001034.000001511.html)」(株式会社ぐるなび)
「10代女性の2021年バレンタインに関する意識調査(https://www.trenders.co.jp/news/1927/)」(memedays)
「2020年バレンタインデーに関するアンケート(https://kreo.jp/report/2020%E5%B9%B4%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88/)」(株式会社クレオ)
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