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「菅不出馬」で日経平均大幅反発。3万円台も視野だが自民総裁戦の動きに注意

LIMO / 2021年9月6日 8時15分

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「菅不出馬」で日経平均大幅反発。3万円台も視野だが自民総裁戦の動きに注意

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年9月5日

日経平均は2カ月ぶりに2万9000円台を回復

2021年9月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より584円60銭高の2万9128円11銭でした。約2カ月ぶりの2万9000円台回復です。

3日の昼ごろ、菅義偉首相が自民党総裁選に出馬しないと表明。足元では海外の投資家が内閣の支持率低迷などを嫌気していましたが、次期総裁が新しい政策や経済対策などを打ち出すのではないかという期待感から、日本株が広く買われました。

今週の動きはどうなるでしょうか。3日には8月の米雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数は前月比23万5000人増と市場予想(72万人増)を大幅に下回りました。

しかし同日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比74ドル73セント安の3万5369ドル9セントとなり、下げ幅はわずかでした。

雇用統計の結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による9月のテーパリング(量的緩和の縮小)開始の可能性が低くなったことも要因だと思われます。

日経平均は先月下旬に一時2万7000円を割り込むなど調整が続いていましたが、ここにきて堅調な動きを見せています。背景には、新型コロナウイルスの感染者数にピークアウトの兆しが出てきたと見られていることが挙げられます。

東京都の5日の新型コロナの感染者は1853人で、5000人超えも多かった8月に比べるとかなり減っています。まだ判断するのは早いかもしれませんが、「アフターコロナ」に向けた銘柄物色の時期と言えるでしょう。

今週、やはり材料になるのは自民党総裁選です。9月17日告示、29日投開票となっていますが、それまでに新たな出馬表明が出たり、党要人の発言が出たりすることで、相場が振られる可能性があるので注意したいところです。

これまで国内株は、新型コロナの感染拡大や管内閣の支持率低迷などにより、海外株に比べて出遅れ感がありました。アク抜けによる切り返しへの期待も高まるところです。

チャートの形が好転。3万円台も視野に

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日移動平均線で上値を押さえられていたため、今週そこを回復できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初30日に窓をあけて上昇して寄り付くと、陰線にはなったもののローソク足の実体が25日線を回復しました。下ヒゲも長く、反発の兆しがありました。

その通り翌31日には25日線付近で切り返し、大きな陽線となりました。その後も週末まで上昇が続き、25日線を完全に上回っただけでなく、75日線も奪回しています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はかなりよくなっています。まず、これまで何度も上値を押さえられていた25日線だけでなく、75日線も回復したこと。さらに、25日線、75日線いずれも上向きになっています。

足元では、2月16日の高値(3万714円)を始点とする下降トレンドが続いていました。

先週の上昇で、ローソク足の実体が、その下降トレンドのチャネルの上限に迫っています。今週ここを超えることができれば、半年あまり続いた下降トレンドが終わるということになりますので、期待したいところです。

上値メドとしては、6月15日の戻り高値(2万9480円)、心理的節目となる3万円などになります。

その後、3月18日の高値(3万485円)を超えることができれば、2月16日の高値(3万714円)もするすると突破する可能性があります。そうなると目線を上に持って積極的に買っていけるでしょう。

逆に、6月15日の戻り高値(2万9480円)を超えられず、再度上値を押さえられるようであれば、3万円突破までしばらく時間がかかるかもしれません。それでも、押し目買いの好機と考えていいでしょう。

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