クリスマスアレンジに使える「シクラメン」育て方と上手な管理のコツ
LIMO / 2021年11月23日 16時15分
クリスマスアレンジに使える「シクラメン」育て方と上手な管理のコツ
秋冬のインテリアを華やかに彩り、長年親しまれてきたシクラメン。ポインセチアと並ぶ、冬の定番植物と言ってもいいでしょう。
近年は様々な品種が作出され、個性的な品種も見かけるようになりました。年末の華やかなムードを盛り上げる贈答用やクリスマスアレンジ用にもピッタリです。
今回はシクラメンの育て方と、再び花を咲かせるための管理のコツを紹介します。
【シクラメン】基本情報
サクラソウ科シクラメン属
球根/多年草
草丈:10~70センチ程度
参考価格:200~400円前後(ポット苗)、4000~6000円前後(ギフト用5号鉢)
【シクラメン】基本の育て方
シクラメンはちょっとしたコツで長く咲かせることができます。シクラメンを健康に育てるには、置き場所、日当たり、温度など適切な生育環境を整えてあげることが大切です。
シクラメンの置き場所
シクラメンは明るく日当たりの良い場所で育てます。日光を好みますが、直射日光には注意しましょう。秋はレースカーテン越しのやわらかい日光、冬は日の当たる窓際が理想的です。
シクラメンの温度管理
基本的に室内で育てる鉢花のシクラメンですが、実は暑さにも寒さにも弱い植物。
長く花を楽しむために、生育環境の温度管理には特に注意するようにしましょう。
室内用シクラメンの耐寒温度は5度程度ですが、20度を超える環境もシクラメンには適しません。少しひんやりとした場所を好むので、20度を超える暖かい部屋は避けるようにします。
また、冬の窓際は夜になると冷え込む場合も多いので、夜間や早朝は窓際から離したり、段ボールや発泡スチロールの箱を被せるなど、冷気からシクラメンを守るようにしましょう。
シクラメンの水やり
シクラメンの水やりの基本は、下葉をかき分けて株元の土のみに水をあげることです。球根には水がかからないようにします。水がかかると球根が傷んでしまう場合があります。
またシクラメンの根は細く、水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいます。この点も注意するポイントです。
水やりのサインは、葉全体を手で軽く押してみて、弾力が弱くハリがなくなった状態です。
近年では底面吸水鉢に植えられたシクラメンもよく見かけます。底面吸水鉢は受け皿に水を入れると、中のスポンジやひもを伝って適量の水が土に吸い上げられる仕組みです。
成長期の冬のシクラメンは水を多く必要とするので、底面吸水鉢の場合は受け皿の水を切らさないように注意しましょう。
底面吸水鉢でない場合、観賞シーズン中のシクラメンは成長期なので、土が乾いたらたっぷり水やりをするようにします。球根部分に水を当てず、土の部分に水をあげるようにしましょう。
シクラメンの肥料
化成肥料を使う場合、2ヶ月に1度の頻度で土の上に施しましょう。液体肥料の場合は、薄めたものを週に1度くらいで与えます。
底面吸水鉢の場合は、受け皿に薄めた液体肥料をいれます。普通の鉢の場合は、土の上から水やりの要領で薄めた液体肥料を与えてください。
シクラメンの花後
シクラメンは適切に管理をすれば4~5月頃まで花が楽しめます。
シクラメンの花が終わってそのままにしておくと、タネが出来てしまい株の体力を奪ってしまいます。また、カビが発生する可能性もあるため、花がら摘みと枯れ葉取りはこまめに行いましょう。
花がら摘みの方法は、終わった花の花茎をつまみ、軽くひねるようにして花がらを引き抜きます。素手で作業をして大丈夫。枯れ葉の取り除き方も同様です。
春になりシクラメンが新しいつぼみを付けなくなったら、花が終わったサインです。その時咲いている全ての花が終わったら、来年の開花のための準備を始めましょう。
夏の管理
シクラメンの夏越しは、葉を残して生育させる「非休眠法」と呼ばれる方法が簡単です。この方法の場合、葉を多く残しておく必要がありますので、花後はできるだけ葉を枯らさないように管理をしましょう。
底面吸水鉢で育てている場合、受け皿の水がなくならないように適宜水を施します。普通の鉢の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりあげるようにしましょう。このようにして夏の間も管理します。
肥料は2週間に1度程度に減らし、最低気温が10度を下回るようになってきたら、外には出さず室内で管理をするようにしましょう。
植え替えの適期は9月の前半です。植え替えをすると株が元気になるので、根鉢を崩さず、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
まとめにかえて
シクラメンを育てる上で大事なのが、生育環境の温度変化です。5度以上、20度以下の温度を保てるように意識するだけで、シクラメンの調子も違ってきます。
夏越しがうまくいけば再びキレイな花を咲かせてくれます。ぜひチャレンジしてみてください。
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