20~50代の働く女性、3人に1人が2022年の貯蓄「100万円以上」が目標!コロナ禍で堅実な様子も
LIMO / 2022年1月24日 18時50分
20~50代の働く女性、3人に1人が2022年の貯蓄「100万円以上」が目標!コロナ禍で堅実な様子も
共働き世帯は1997(平成9)年に専業主婦世帯の数を上回って以来、年々増加しています。1980年には614万世帯から、2019年には1245万世帯とほぼ2倍になっており、共働き世帯の比率は約68%。サザエさん一家のような家庭は減少し、多くの女性が結婚や出産後も働いているようです。
auじぶん銀行は、2021年11月8日~10日まで全国の20~50代の働く女性500名を対象に「お金への意識と投資」に関する調査を実施しました(2021年12月14日公表)。その結果をもとに、働く女性のコロナ禍におけるお金に対する意識や2022年の貯蓄目標、実際に行っている投資なども見ていきましょう。
働く女性の冬のボーナス平均額「35万1150円」!使い道は貯蓄が6割以上
例年ボーナスがない人を除いて冬のボーナスについて聞いたところ、2021年の冬のボーナスは「変わらない・変わらない予定」と答えた人は54.3%(N=376)。一方で、冬のボーナスが「減った・減る予定」(13.8%)と「今年(2021年)はない」(14.1%)を合わせると、冬のボーナスが減少した女性は約3割いることも分かります。
そして、実際にもらった(もらう予定がある)冬のボーナスの平均金額は「35万1150円」でした。
ボーナスの主な使い道を質問したところ、最も多いのが「貯蓄(61.5%)」でした。20~50代の働く女性の6割以上がボーナスを貯蓄と、堅実なようすが伺えますね。将来の不安に対する備えや家を建てるための資金などといった、はっきりとした目的のために貯金するという意見が多く挙がっていたとのこと。きちんと目的を決めると、貯蓄もはかどりやすくなります。
次いで2位は「消費(17.9%)」、3位は「投資(11.0%)」でした。「消費」と回答した人には、自分へのご褒美として旅行や買い物がしたい人がいる一方、中には生活費の補填に回す人もいるようです。
「投資」と回答した人は、老後など将来の備えとして資産を増やしたいと考える人が多いという結果に。こちらでも将来の不安に対する備えという目的が挙がっていますね。目先のことだけでなく、しっかりと将来を見据えたお金の管理がされていることが分かります。同時に、将来への不安を感じる女性も多いのでしょう。
今年頑張りたいこと第1位「貯蓄」!コロナによる不安も?
次に20~50代の働く女性が2022年に頑張りたいことを見てみましょう。
上記を見ると、第1位「貯蓄」(48.0%)、第2位「趣味」(47.8%)、第3位「仕事」(41.6%)という結果になりました。第1位が貯蓄でおよそ半数を占める結果をみると、こちらでも堅実な女性が多いことが分かりますね。
その後に「美容(31.2%)」「運動・トレーニング(28.4%)」「ダイエット(26.8%)」といった美容関連がランクインし、働く女性の美意識の高さが伺える内容になっています。
今年頑張りたいこと第1位に「貯蓄」がランクインしている背景には、やはり長引くコロナ禍の影響が大きいのでしょうか。コロナ禍におけるお金に対する不安の高まりについての質問には、「とても高まった」と「高まった」と回答した人の合計は71.0%。多くの女性がコロナ禍により不安を感じたことが分かります。
コロナ禍で解雇や雇止めとなった女性は少なくなくありません。また、収束の兆しすら見えないことからも、できるだけ出費は抑えて貯蓄に回そうという心理が働くのも理解できます。筆者も、コロナ禍で旅行や外出する機会が減ったものの、その分のお金はなるべく使わずに貯蓄に回したりと、極力お金を使わない生活を心掛けるようになりました。そのような女性は多いのではないでしょうか。
金融資産の目標額は100万円以上!3人に1人がすでに投資をスタート
2022年の1年間で増やしたい金融資産額の目標を聞いたところ、3人に1人が「100万円以上(32.0%)」と回答し、最も多い結果となりました。
一方で、「10万円未満(24.2%)」という人も2割以上いるという結果に。計画的に貯蓄や投資にお金を充てる人と、生活費などの消費に充てる人と、二極化していることが分かります。
さらに踏み込んで、投資をしているか聞いたところ、3人に1人が「現在している(35.0%)」と回答。「過去にしたことがある(9.4%)」と回答した人も含めると、約4割の女性に投資経験があります。
現在投資をしている女性に具体的に投資している商品を聞いたところ、最も回答が多かったのが「株式(50.3%)」で、次に「投資信託(42.9%)」、「つみたてNISA(36.6%)」という結果になりました。
年代別の結果を見ると、「つみたてNISA」においては特に20代が64.1%と、30代の38.5%、40代の17.9%、50代の26.7%と比較すると高い割合になっています。
つみたてNISAは、通常運用益に20.315%かかる税金が非課税になる制度です。自分で投資信託などを選んで、毎月一定額を積み立てていくもの。毎年40万円まで、最長で20年間非課税になり、最大800万円の非課税枠で投資できるので投資初心者の方にとってはじめやすいでしょう。
20~30代の方が将来の備えの一つとして行うにも向いています。
働く女性は堅実派が多い
働く女性が増えてはいるものの、働いて得た収入はしっかり貯蓄や投資に回している堅実派が多いようです。コロナ禍で、7割以上の女性はお金に対する不安が増えたと感じていることからも、よりお金を使うことに対して、消極的にならざるを得ないともいえるでしょう。
ただ、働く女性の3人に1人が1年間で金融資産を100万円以上増やしたいと考え、また3人に1人が何らかの投資をしています。漠然と不安に怯えるのではなく、積極的に行動する女性のたくましさも垣間見ることができるのではないでしょうか。
参考資料
内閣府男女共同参画局「令和2年版男女共同参画白書(概要)」(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/gaiyou/pdf/r02_gaiyou.pdf)
PRTIMES「働く女性のお金の意識と投資に関する調査 コロナを経て堅実に!?冬のボーナスの使い道は「貯蓄」派が最多 お金への不安が高まった人は7割以上で、不安解消のために今後やりたいこと1位に「投資」がランクイン」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000026860.html)
金融庁「つみたてNISAの概要」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html)
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