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年収400万円以内は日本で何割か。貯蓄と負債の差「純貯蓄」は年収が多いほど増えるか

LIMO / 2022年2月15日 5時20分

年収400万円以内は日本で何割か。貯蓄と負債の差「純貯蓄」は年収が多いほど増えるか

年収400万円以内は日本で何割か。貯蓄と負債の差「純貯蓄」は年収が多いほど増えるか

みなさんは、年収いくらあれば満足だと思いますか?
国税庁の「令和元年(2019年)分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は433万円とされています。

上記の統計をみると「年収400万円」が、実情と言えそうです。
そこで今回は、「年収400万円」の貯蓄や負債について見ていきたいと思います。
今、年収400万円、これから年収400万円を目指す方は必見です。

年収400万円代世帯はどのくらいいるの?

はじめに、平均給与額の400万円代世帯はどのくらいいるのか見ていきましょう。
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」を参考にします。

【図表】給与階級別の構成比

【出典】国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査の調査概要

【男女計】給与階級別給与所得者数・構成比

100万円以下:8.4%

100万~200万円以下:13.8%

200万円超 300万円以下:15.5%

300万円超 400万円以下:17.4%

400万円超 500万円以下:14.6%

500万円超 600万円以下:10.2%

600万円超 700万円以下:6.5%

700万円超 800万円以下:4.4%

800万円超 900万円以下:2.8%

900万円超 1000万円以下:1.8%

1000万円超 1500万円以下:3.4%

1500万円超 2000万円以下:0.7%

2000万円超 2500万円以下:0.2%

2500万円超:0.3%

平均:433万円

こうしてながめると、平均の433万円の前後にボリュームゾーンが集まっていますね。
また、給与400万円代以下の層で全体の約7割を占めていることもわかります。

一方、多くの方が目指す「年収1000万円」以上の方は、わずか4.6%です。
所得格差についてはまた別の機会にしますが、見逃せない部分でもありますね。
さて、年収400万円代は全体の14.6%いることがわかりました。

ここからは、年収400万円代の世帯が貯蓄と負債、そして純貯蓄がどのくらいあるのか見ていきます。

年収400万円台世帯「貯蓄」はどのくらい?

ここからは、「世帯年収が400万円台」世帯の貯蓄事情を眺めていきましょう。

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考にします。
※四捨五入の関係で、各項目の合計と「平均貯蓄額」は一致しない場合があります。

年収400万~450万円(平均年収:423万円)

平均貯蓄額:911万円

〈貯蓄の内訳〉

金融機関:893万円

通貨性預貯金:290万円

定期性預貯金:286万円

生命保険など:228万円

有価証券:88万円

金融機関外:18万円

年収450万~500万円(平均年収:474万円)

平均貯蓄額:813万円

〈貯蓄の内訳〉

金融機関:805万円

通貨性預貯金:264万円

定期性預貯金:252万円

生命保険など:212万円

有価証券:77万円

金融機関外:8万円

「年収400万円台」世帯の貯蓄額は1000万円まであと少しですね。
教育費や住居費などで、なかなか思うように貯蓄がはかどらないというご家庭もあるかもしれません。

貯蓄の内訳を見ると、いずれも約6割以上を預貯金が占めています。なお、「世帯主の配偶者のうち女の有業率」、つまり夫婦共働きの割合は、年収400万円~450万円世帯で39.4%、450万円~500万円世帯で49.5%です。
次項では、貯蓄と負債をセットにしながら見ていきましょう。

年収400万円台世帯「負債」はどのくらい?

貯蓄と負債、つまりプラスマイナスの資産はセットにして考える必要があります。
次は、年収400万円世帯の負債額について確認します。

年収400万~450万円世帯の負債

平均負債額:555万円

うち「住宅・土地のための負債」:508万円

年収450万~500万円世帯の負債

平均負債額:601万円

うち「住宅・土地のための負債」:560万円

年収400万円台の負債の殆どが、住宅ローンなどの「住宅・土地のための負債」なのがわかりますね。

また、「住宅・土地のための負債」が年収に占める割合は、年収400万~450万円世帯で83.2%、年収450万円~500万円世帯で84.6%となっています。

では、先述の「平均貯蓄額」から「負債額」を差し引いた「純貯蓄額」をみていきましょう。

年収400万~450万円世帯の純貯蓄額

911万円(貯蓄)-555万円(負債)=356万円

年収450万~500万円世帯の純貯蓄額

813万円(貯蓄)-601万円(負債)=212万円

このふたつの年収ゾーンを比べると、貯蓄額、純貯蓄額ともに、年収400万円前半世帯のほうが高くなっています。

ふたつの年収ゾーンの貯蓄額平均を単純に比較する限り、「年収が多ければ、多く貯蓄できる」とは言い切れないようです。

ご自身だけでなく、お金にも働いてもらう

今回は年収400万円代世帯の貯蓄と負債、そして純貯蓄について眺めてきました。
これを眺めて、「収入を上げなきゃ!」と思った方も多いかと思います。

しかし、ご自身の年収を上げるのにも限界があることもあるでしょう。

そこで、まずは「お金にも働いてもらう」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか?

将来の老後資金などに備えるには、早い段階からコツコツ「お金にも働いてもらう」ことが大切です。まずは情報収集から始めてみることをおすすめします。

参考資料

国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査の調査概要」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf)

doda「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」(https://doda.jp/guide/heikin/age/)

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況  Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf)

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」第8-2表(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000032087774&result_back=1&tclass4val=0)

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