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高所得でも「貯金できない」人の3つの特徴を元金融機関社員が解説!世帯年収1000万円の貯蓄格差

LIMO / 2022年3月10日 5時20分

高所得でも「貯金できない」人の3つの特徴を元金融機関社員が解説!世帯年収1000万円の貯蓄格差

高所得でも「貯金できない」人の3つの特徴を元金融機関社員が解説!世帯年収1000万円の貯蓄格差

富裕層を目指すには

世帯年収1000万円と聞くと、みなさんはどんなイメージがありますか?少し前の調査になりますが、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査」によると、日本の世帯所得の中央値は437万円です。世帯年収1000万円はいわゆるふつうの世帯の倍以上稼いでいることになります。

ここからも、世帯年収1000万円=お金持ちをイメージしますが、実際はかならずしもそうではないようです。今回は、世帯年収1000万円でも貯金ができない「高所得貧乏」について考えていきたいと思います。これから世帯年収1000万円を目指したいという方も「高所得貧乏」にならないよう、ありがちな3つの習慣についてもお伝えしていきます。

世帯年収1000万はどれくらいいるのか?

まずは世帯年収1000万円以上の世帯がどれくらいいるのかを、総務省統計局のデータからみていきましょう。

年収1000万円以上1250円未満…7.3%(貯蓄額平均:2182万円)

年収1250万円以上1500円未満…3.27%(貯蓄額平均:2720万円)

年収1500万円以上      …3.27%(貯蓄額平均:4579万円)

二人以上の世帯で、年収1000万円以上の世帯は全体の約14%いることがわかりました。
それぞれの貯蓄額平均も年収が上がるにつれて上がっているように見えますね。

ここからは、年収1000万円~1200万円世帯に絞り、貯蓄額の分布をみていきます。ここからは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」を参考にしていきます。

金融資産保有額(金融資産非保有者含む)

平均値:2386万

中央値:1500万

内訳

~100万円未満:6%(金融資産非保有者含む)

100~400万円未満:10.0%

400~700万未満:11.0%    

700~1000万未満:10.0%     

1000~1500万未満:11.0%      

1500~2000万未満:11.0%     

2000~3000万未満:12.0%     

3000万以上~  28.0%

金融資産を持っていない人も含め、貯蓄100万円未満の人は全体の6%います。金融資産が年収未満(1000万円未満)という方は全体の37%。年収は同じでも貯蓄には格差が生まれていることがわかりました。

年収が高くてもお金が貯まらない人の3つの特徴

ここからは、年収が高くてもなかなかお金が貯まらない人の特徴を3つ解説していきます。

増えた収入の上限額でローンを組む

住宅ローンの限度額など、今の収入で組めるギリギリに設定していませんか?今は払える金額でも、数年後子どもの学費がかかるようになっても大丈夫か、先を見据えた金額設定にしておくといいですね。

収入増に合わせて生活水準も上げる

せっかく収入が増えたので、より豊かな生活をしたいと思うのは自然な考え方です。

SNSなどで見かける高級レストランでの食事や高級車など、ついついうらやましくなってしまうもの。増えた収入に合わせて出費も増やすと、なかなか貯金は増えていきません。

特に食費や固定費など毎月かかってくる出費が増えてしまうと、後から水準を下げるのは難しくなってしまいます。自分へのご褒美も必要ですので、メリハリをつけた出費を心がけると良いですね。

「先取り貯金」ができていない

収入が増えたのに貯金が増えていかないのは、「余ったお金を貯金している」からかもしれません。「まだ口座に○万円あるから大丈夫」という安心感から毎月の消費を繰り返していると、残高はなかなか増えていかないですよね。お給料をもらったら先に貯蓄口座に移すなど、先に貯金をして余ったお金で生活をしていくのが理想的です。

つみたてNISAなど自動的に積立投資していく仕組みを取り入れれば、より効率的に資産を増やしていけますね。つみたてNISAは投資信託を使った運用になりますので、預金と異なり元本保証はありません。制度をしっかり理解してからスタートしましょう。

まとめにかえて

今回はリッチなイメージのある年収1000万円世帯の貯蓄額をみてきました。イメージに反して貯蓄が全くないという世帯もいれば、しっかり貯蓄している世帯もいて、同じ収入間でも大きな格差が生まれています。

収入が増えると、ついつい高級車やブランド品などステータス消費をしてしまいたくなります。もし先程の習慣にあてはまるものがあれば、お金の使い方を見直してみましょう。今だけでなく、長期的に心豊かに生活していけるといいですね。

参考資料

厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)

総務省統計局「家計調査(2020年度) 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari/2020/)

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