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「ご自愛ください」の間違った使い方とは。いつ使われているのかも検証【東大流】

LIMO / 2022年3月22日 19時15分

「ご自愛ください」の間違った使い方とは。いつ使われているのかも検証【東大流】

「ご自愛ください」の間違った使い方とは。いつ使われているのかも検証【東大流】

新型コロナウイルスの収束のめどが立たない状況下で、折に触れて「ご自愛ください」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、意外と「どういうタイミングで使うべきか」や「実際にいつ使われているのか」を知る機会はなかなかありません。

今回は、筆者のweb業界経験を踏まえて「ご自愛ください」が使われているタイミングを調査してみました。

また、意外と知らない「間違った使い方」もご紹介しますので、最後までご覧いただければ幸いです。

「ご自愛ください」の検索トレンドはコロナ禍以降増加傾向

まず、「Goolgeトレンド」のデータをもとにしてグラフを作成しました。

直近5年間で人気度のピークを迎えているタイミングを列挙してみると、下記の通りです。

2017/12/24週:人気度41

2018/12/23週:人気度48

2019/12/22週:人気度48

2020/4/5週:人気度48

2020/8/16週:人気度29

2020/12/27週:人気度100

2021/8/1週:人気度35

2021/12/26週:人気度83

このようにすると、2017-2019年では年1回程度しか発生していないピークが、2020年を境にして5回に増えていることがわかります。

また、グラフからピーク時以外の人気度のベースラインも2020年以降、わずかに増加していることがわかります。

つまり、コロナ禍以降「ご自愛ください」を検索する機会が明らかに増えているのです。

今の状況下では「ご自愛ください」は万能ワードになっている

Weblio辞書によると、下記のような意味です。

ご自愛下さい

読み方:ごじあいください

意味:自分自身をいたわり、大切にしてください、と呼び掛ける言い方。相手の身を案じいたわる表現。

コロナ禍以前は「ご自愛ください」という表現は風邪やインフルエンザが流行する冬・年末に限定された時節の挨拶というニュアンスでしたが、コロナ禍以降は一気に季節を選ばずに市民権を得た表現になっています。

新型コロナの収束の兆しが見えない状況下では「新型コロナに感染しないよう気を付けましょう」という趣旨の挨拶は、基本的にどんな立場の方でも万能に使えますし、気分を害されるリスクも少ないでしょう。

そのため、コロナ禍で「ご自愛ください」を使う機会が格段に増えたものと考えられます。

「ご自愛ください」を使う時の注意点

ただし、「ご自愛ください」という言葉は「自分自身をいたわって大切にする」という意味ですが、実際に病気にかかってしまった方への表現としては不適切とする意見もあります。

相手が健康であることがわかっている状態で使うのがベストと言えそうです。

また、「ご自愛」という言葉の中には「身体」という意味が含まれるので、「お体をご自愛下さい」という表現は「頭痛が痛い」「馬から落馬」のような重ね言葉の表現になってしまいます。

その2点に注意さえすれば「ご自愛ください」という言い回しは時節柄の挨拶として非常に使い勝手がよいです。

今後ビジネスメールなどを書くときに「ご自愛ください」を活用してみてはいかがでしょうか。

参考資料

Gooleトレンド「ご自愛ください」(https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=today%205-y&geo=JP&q=%E3%81%94%E8%87%AA%E6%84%9B%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84)

weblio辞書「ご自愛ください」(https://www.weblio.jp/content/%E3%81%94%E8%87%AA%E6%84%9B%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%81%84)

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