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日本で「年収600万円」は何パーセントか。40代で年収600万の職種は?貯蓄の実態も

LIMO / 2022年4月12日 5時20分

日本で「年収600万円」は何パーセントか。40代で年収600万の職種は?貯蓄の実態も

日本で「年収600万円」は何パーセントか。40代で年収600万の職種は?貯蓄の実態も

みなさんは年収600万円と聞くとどんなイメージですか?
年収600万円の手取りは450万円程度ですので、12ヶ月で割ると月に37.5万円の手取りです。単身だとすると、かなり余裕があるように思えます。

今回は、そんな年収600万円にスポットを当てていきます。

まずは年収分布をチェック!

国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」の「(第 16 表)給与階級別給与所得者数・構成比」より、男女をあわせた年収の分布をみてみましょう。

年収600万円は日本にどれぐらいか

【出典】国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

上記を見て分かるように年収600万円代は6.5%。

年収600万円を超えるのは約2割で、5人に1人と多くありません。
男女別に見ると、男性は約30%、女性は約6%の割合です。

男女によってかなり差もありますね。

男性の年齢別平均給与を見ると、年収600万超の世代は45歳~59歳までとなっています。

一般的には、管理職や役員などに昇格して現役時代のラストスパートにようやく到達する給与水準だといえるでしょう。

40代で平均600万円超の職種は?

次に、40代で年収600万円を達成できる職種を具体的に見てみましょう。
「転職サービスdoda」がdodaエージェントサービスに登録した正社員20~65歳の男女(有効回答数約45万件)に2020年9月~2021年8月末に行った「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」を参考にします。

職種別の平均年収(40代)は上から順番に以下の通りです。年収は役職など個人差もあるため、500万円以上の職種をご紹介します。

1位:専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人):688万円

2位:企画/管理系:641万円

3位:技術系(IT/通信):603万円

4位:営業系:577万円

5位:金融系専門職:565万円

6位:技術系(電気/電子/機械):539万円

平均年収600万円以上のトップ3を小分類で見ると、「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」は「リスクコンサルタント」「業務改革コンサルタント(BPR)」「戦略/経営コンサルタント」など。

「企画/管理系」は「内部監査」「知的財産/特許」「内部統制」など。「技術系(IT/通信)」は「プロジェクトマネジャー」「プリセールス」「ITコンサルタント」「データサイエンティスト」などです。

専門的な職種が多いとわかりますね。40代男性で平均年収が600万円に届くかどうかは、職種によるところが大きく、簡単に達成できないことがわかります。

また、業種別で40代の平均年収が高いのは、「金融(平均年収599万円)」「IT/通信(同592万円)」「メーカー(同548万円)」でした。

手取りや貯蓄はいくら?

年収600万円だと実際の手取りはいくらになるでしょうか。
再び国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」を元に見てましょう。

年収600万円台の年齢や収入を確認します。

平均年齢:46.6歳

平均勤続年数:17.7年

平均給料・手当:524万円

平均賞与:122万8000円

平均給与(年収):646万8000円

平均年収は約646万円となりました。先ほどの年齢別の平均給与と同じですね。月の額面給与は43.6万円程度です。

社会保険料や税金等を抜くと、個人差はあるものの月の手取りは33万円ほどでしょう。
手取りで月30万円以上あれば、かなりの金額を貯金出来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

年収600万~650万円世帯のすがた

世帯主の平均年齢:48.1歳

世帯人数の平均:3.26人

うち18歳未満の世帯人員:1.04人

世帯主の配偶者のうち女性の有業率:58.4%

持家率:74.9%

年収600万~650万円世帯の貯蓄・負債

平均年収:622万円

平均貯蓄額:1128万円

平均負債額:792万円(うち「住宅・土地のための負債」:730万円)

純貯蓄:1128万円-792万円=336万円

平均貯蓄額は1000万円超え。ただし住宅ローンがあるため、純貯蓄は336万円です。

実際にはそれぞれの状況によって異なりますが、40代で年収600万円となると平均的な貯蓄額は1000万円を超えるようですね。

40代の方は、お子様がいらっしゃる場合は、これから教育費がかかってきます。
さらに、20年後くらいには老後生活が待っています。

いずれも全額を貯金で賄っていくのは難しいでしょう。
そのため貯蓄の仕方には工夫をしていきたいですね。

将来のために資産運用を

今回は年収600万円にスポットを当てて検証してきました。
年収600万円とはいえど、貯蓄の仕方には工夫が必要になりそうです。

とはいえ、何から始めたら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
まずは、今後のマネープランをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

Doda 「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」(https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/)

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