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50代で貯蓄「1000万円」は当たり前?年代別に貯蓄と負債の実態を探る

LIMO / 2022年4月18日 19時50分

50代で貯蓄「1000万円」は当たり前?年代別に貯蓄と負債の実態を探る

50代で貯蓄「1000万円」は当たり前?年代別に貯蓄と負債の実態を探る

50代で明暗が分かれる貯蓄の成果。住宅ローン事情もチェック

「うちって貯金はいくらあるの?」

お子さんからこんな質問を受け慌ててお茶を濁した、という経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

お金の話は誰かに相談しにくいものですよね。「貯蓄」や「借金」がいくらかが話題にのぼることはなかなかないでしょう。

さて、みなさんの中には、ひとまずの貯蓄目標額を「1000万円」に掲げている人もいるのではないでしょうか。

今回は、世代ごとの「貯蓄」と「負債」を見ながら、平均の貯蓄額が「1000万円」を超えるタイミングはいつかをチェックしていきます。

みんなの「貯蓄額」はどのくらい?

まず、貯蓄の平均額を見ていきましょう。

総務省が2020年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯当たりの貯蓄額は下記の通り。

1世帯当たり貯蓄現在高・・・1791万円

貯蓄保有世帯の中央値・・・1061万円

いずれも1000万円を超えています。意外に貯蓄額が大きくて驚いた方もいるのではないでしょうか。

さらに次では、貯蓄のうち、「預貯金」の平均額についてみていきます。

年代ごとにみた、「預貯金」の平均額

先の調査によると、貯蓄の平均金額は1791万円でした。以下、その内訳をみていきましょう。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」

通貨性預貯金・・・556万円

定期性預貯金・・・607万円

生命保険など・・・357万円

有価証券・・・240万円

金融機関外・・・31万円

では、この平均値は、年代でどれだけ違うのでしょうか。

【20~70代以上】年代別の貯蓄の平均額を探る

では、年別に貯蓄の額を整理していきましょう。

20代(~29歳)・・・376万円

30代(30~39歳)・・・760万円

40代(40~49歳)・・・1081万円

50代(50~59歳)・・・1703万円

60代(60~69歳)・・・2384万円

70代以上・・・2259万円

60代までは年齢ゾーンが高くなるにつれて、貯蓄の額も増えていますね。そして、40代で平均1000万円を超えます。

また、60代で貯蓄額は最も高くなります。退職金や相続などでまとまったお金を受け取る人が増える時期で、貯蓄額が増えているのでしょう。

ここまで貯蓄をみてきましたが、次に「負債」の平均をチェックしていきましょう。

【年代別】負債をチェック!住宅ローンはいくらか

貯蓄とともにセットで見る必要があるのが負債です。年齢ゾーンごとの負債額の平均もみていきます。

年齢ゾーン別にみた「負債」

※【 】内は住宅ローン以外の負債も含めた全体に占める割合です。

20代(~29歳)

負債の平均額・・・690万円

うち住宅ローン・・・627万円【91%】

30代(30~39歳)

負債の平均額・・・1330万円

うち住宅ローン・・・1253万円【94%】

40代(40~49歳)

負債の平均額・・・1231万円

うち住宅ローン・・・1152万円【94%】

50代(50~59歳)

負債の平均額・・・699万円

うち住宅ローン・・・620万円【89%】

60代(60~69歳)

負債の平均額・・・242万円

うち住宅ローン・・・192万円【79%】

70代以上

負債の平均額・・・86万円

うち住宅ローン・・・66万円【77%】

負債額の大部分は「住宅・土地のための負債」、いわゆる住宅ローンが占めていることがわかります。

「住宅・土地のための負債」の全体の平均値は518万円。

30代、40代では、平均負債額は1000万円を超えています。住宅ローンや教育費など、目先の出費が多いためでしょう。50代以降は、住宅ローンが金額・割合ともに減っていきます。

50代は「貯蓄の成果」を実感できる年代

今回ご紹介したデータからは、「50代で貯蓄1000万円がない場合は、平均値に達していない」という見方もできます。また、50代で「貯蓄の成果」を実感できる人が増えてくるとも言えます。

ただ、今回の調査結果はあくまでも「平均」です。一部の超富裕層や、贈与・相続があった人なども含めているので、一つの目安として考えてもらえるといいでしょう。

こうしたデータをもとに、「人生100年時代」を見据えた長期的なマネープランを検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-」(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)

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