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元銀行員が散々見てきた「お金に嫌われる人」の特徴3選。「貯蓄達人」の4つの共通点も紹介

LIMO / 2022年4月17日 19時50分

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元銀行員が散々見てきた「お金に嫌われる人」の特徴3選。「貯蓄達人」の4つの共通点も紹介

春は新生活を迎えるシーズン。

会社員となり、給料をもらい始めた人。転職して、給料がアップした人。様々かと思います。

ただ、忘れたくないのが「お金」のこと。

元銀行員の筆者は「同じ額の給料をもらっていてもお金が貯まる人と貯まらない人がいる」という現実を見てきました。

そして、多くのお客様と取引しているうちに、お金が貯まらない人には共通の特徴があることにも気づきました。

そこで今回は、お金に嫌われる人に共通の特徴や、貯蓄上手が実践する基本についてご紹介します。

1. 日本人の貯蓄額の平均はどれくらいか

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、まずは二人以上世帯の貯蓄を確認しましょう。

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)『Ⅰ 貯蓄の状況 』」

二人以上世帯の貯蓄現在高は1791万円。ちなみに年間収入は634万円です。

貯蓄保有世帯の中央値をみると1061万円となっています。

みんな1000万円以上の貯蓄を保有しているのでしょうか。

20~70代の年代別でも確認します。

同調査より、20~70代の働く世代に視点をあてて、平均的な貯蓄額を確認します。

1.1 働く世帯の「年齢別貯蓄現在高」

~29歳:377万円

30~39歳:750万円

40~49歳:1071万円

50~59歳:1681万円

60~69歳:2094万円

70歳~:1962万円

最も貯蓄額が高いのは60代で2000万円を超えています。老後2000万円問題をクリアしているご家庭もいるようです。

貯蓄が1000万円を超えるのは40代からとなっています。

働き盛りな一方で、住宅ローンや教育費がかかる年代です。

その中でも工夫して貯蓄されているのでしょう。

2. 元銀行員が明かす「お金が貯まらない貯蓄下手な人」に共通の特徴3選

では、お金が貯まらない人にはどんな特徴があるのでしょうか。

「なかなかお金が貯まらない」と思っている人は、自分に当てはまるところがないかどうかチェックしてみてください。

2.1 短期での儲け話を教えてくれとしつこく聞く

お金が貯まる人は、短期で大きく儲けようとすることにはあまり興味がない方が多かったという印象です。

短期で儲けるということにこだわるというより、家計の月の収支にこだわるというか、しっかりと管理できている傾向があると思います。

家計の収支をしっかりとプラスにすることで、貯蓄や投資にあてる資金をしっかりと管理していているように見えました。

お金が貯まる人は、短期では小さなつみたてでも、長期でじっくりと資産を作る方が多いと思います。

2.2 預貯金の目的を見失ってもそのまま

お金を貯めることに成功している人には「なぜお金を貯める必要があるのか」という目的を持っている人が多いです。

「登山で登る山の高さが決まっている」

これが重要な要素だと思います。

登りたい山の高さが決まっていることで、「どのルートで、どのように登るのか」というのが決まります。

これは資産運用で置き換えて考えると、「何年間でいくらお金が必要か」「どのような金融商品で運用するか」ということが決まります。

このように、お金を貯める目的が決まっていることで、しっかりとお金を貯めることができている人がいるのだと思います。

2.3 ちょっとしたことでも大騒ぎをして取り乱す

「ちょっとでも損をしたくない」
「相場が大崩れすることは考えたくない」

自分が想定していたシーンと比較すると、少しでもネガティブな状況に直面すると、「おもっていたのと全然違う」というような反応を示す人がいます。

ストレス耐性のない方は、長期で継続的に資産を作るということに関しては、途中でくじけてしまうというケースも目にしました。

一方、お金が貯まる人は、ストレス耐性がある人が多い印象を受けました。

「思ったようにすべてがうまくいく」

そのようなことは、皆さんもお感じのようにありえません。

お仕事やビジネスと同様に、お金を貯めるということに関しても忍耐が必要だといえそうです。

3. 貯蓄上手な人が実践する基本4選

ではここで、貯蓄のうまい人もきっちり実践している基本を振り返りましょう。

3.1 お金の貯め時・支出時を見極める

どんな人でもライフステージごとに「今は貯められるとき」「今は出費がかさむ時期」と分かれます。

避けたいのは、「あのときに貯めておけばよかった!」と後悔すること。

一般的に、子どもが小学校低学年までは教育費もかさばらず、お金を貯める黄金期と言われます。

ここを逃すとまとまったお金が出ていく時期にさしかかるため、それまでに準備をしておきたいです。

反対に、「住宅購入時」「子どもの大学入学時」などはお金がかかる時期です。

数百万円単位で出費するため、年収を超える可能性もあります。

事前にわかっておけば「今は仕方ない」と思えますが、想定していないときには不安がかさむでしょう。

このように、ライフステージにおける「貯め時・支出時」を事前に見極めることで、計画的に貯蓄することが大切です。

3.2 固定費を見直す

支出を削るときに大事なのが、固定費の見直し。

スマホや電気のプラン・会社をしっかり見直しましょう。

また意外に見落としがちなのが保険です。

保障が重なっていたり、不必要に高い保険金をかけていることはありませんか。

生命保険の場合、年齢があがるほどに保険料は高くなります。

そのため「今解約して入り直すのはもったいない」と思って放置してしまうこともありますが、新しい保険が販売されることにより安い保険料で済む可能性もゼロではありません。

保障が足りているかも含め、一度見直す時間を作りましょう。

3.3 お金が貯まる仕組みをつくる

なんとなく口座にお金を貯めているままという方は、この春に「貯まる仕組み作り」をしてみましょう。

口座を「生活費用」「子どもの教育費用」「老後資金用」「資産運用」など複数にわけることで、お金に色をつけることができます。

自動積立定期預金などを使えば、簡単にお金がたまる仕組みを作ることができます。

年度当初は1年を見通した家計管理もしやすいので、ぜひ始めてみましょう。

口座に紐付いたクレジットカードも、「生活費用」「食費用」「子ども用」などとわけてしまえば、面倒な家計簿からも解放されるのでおすすめです。

3.4 投資・資産運用を実践

預貯金以外にも検討したいのが、資産運用でお金に働いてもらうという視点です。

資産運用をしていない方にとって、その印象はさまざまでしょう。

「最近やたらとおすすめされていて怪しい」「博打と一緒で、得することもあれば損することもあるのでは」など。

当然資産運用には「資産が減る」というリスクが存在するため、「貯蓄したい人は必ずしましょう!」とは言えません。

しかし安全に思える預貯金であっても、インフレというリスクはあります。

人によって「利息がつかない」ことをデメリットに感じることもあるでしょう。

貯蓄の方法については、どちらが「良い・悪い」ではなく、できれば両方を備えることでリスクを分散させるのが理想です。

資産運用に興味がありつつ踏み出せていない方は、まずは情報収集することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

4. 自分ができるところから貯蓄を始めよう

いかがだったでしょうか。

いきなり生活をガラリと変えるのは難しいかもしれませんが、まずはできることから実践していきましょう。

ご参考ください。

4.1 【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」(http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)

金融庁(http://www.fsa.go.jp/)

YouTube 金融庁チャンネル(http://www.youtube.com/channel/UCpIgZIDc-ptkZZTvzqlwGQg)

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