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日経平均株価、プロの予想。日銀・黒田総裁の「円安は日本経済にプラス」のウラにある危険とは

LIMO / 2022年4月18日 12時30分

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日経平均株価、プロの予想。日銀・黒田総裁の「円安は日本経済にプラス」のウラにある危険とは

日経平均株価の先週の値動き。米長期金利上昇が懸念されるも、円安ドル高で輸出関連強い

出所:日本経済新聞

米長期金利の上昇などが懸念され、上値の重い展開

2022年4月15日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比78円81銭安の2万7093円19銭でした。

3日ぶりの反落です。

前日の米国市場で、ハイテク株を中心に売りが広がったことを受けて、日本株も半導体関連銘柄などが売られました。

また、15日は香港、シンガポール、欧米株式市場が休場となるため積極的な売買が手控えられました。

ただし、前日に好決算を発表したファーストリテイリングが大幅高となり、指数を押し上げました。

円安・ドル高が進んだことで、自動車など輸出関連銘柄も買われました。

東証プライムの売買代金は概算で2兆448億円と薄商いでした。

日経平均株価の今週の予想。米長期金利への警戒続く。

今週の展開はどうなるでしょうか。

米国では決算シーズンに突入しました。

通常であれば好業績を期待し、買いが広がるところですが、現状はあまり勢いがありません。

米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め策を加速させるとの見通しで、米長期金利上昇への警戒感から投資家心理が後退しています。

高インフレ傾向も懸念されるところです。

日本企業にとって心配なのは、およそ20年ぶりといえるほど、円安・ドル高が進んでいることです。

日銀の黒田東彦総裁は「円安は日本経済にプラス」とコメントしています。

日本は自動車など輸出関連企業が多いからというのがその理由ですが、一方で、内需の企業にとっては原材料や製品を輸入する際に割高となり、経営にインパクトを与えます。

実際に、原油価格上昇などにともない、利益の見通しを下方修正している企業もあります。

また、原材料高の影響で、値上げをする企業も出ています。

そうなると、消費が冷え込む恐れもあります。

2022年4月22日には航空各社がゴールデンウイーク(GW)の予約状況を発表します。

アフターコロナを見越した需要回復に期待したいところですが、円安により日本人出国者の伸びが鈍化することも想定されます。

22日には3月の消費者物価指数(総務省)も発表されます。

日経平均株価のテクニカル分析

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

先週は、ローソク足の実体が25日移動平均線付近で下げ止まっており、ここからの戻りが期待されました。

注目すべきポイントはその後、75日線を回復できるかどうかといったところでしたが、実際には週初から25日線を割ってしまう動きとなりました。

その後は25日線を回復したものの、75日線付近で上値を押さえられました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形はそれほど悪くありません。

先週、25日線を割ったものの、2万6000円に近付くと押し目買いに入る投資家が多いことが感じられました。

終値ベースでも2万7000円を回復しました。

今週はこの2万7000円台を維持できるかどうかに注目です。

すぐ上に75日線も控えています。

75日線を奪回し、心理的節目となる2万8000円、さらに直近の戻り高値である3月25日の高値(2万8338円)を回復できれば、目線を上に持つことができるでしょう。

3万円も視野に入ってきます。

逆に、ここから再度調整があるとすれば、直近の押し安値である4月12日の安値が目印になるでしょう。

ここを割り込むと、2022年3月25日の高値を始点とする短期的な下降トレンドが形成されてしまいます。

ただし、このあたりまで下がると押し目買いも入りやすいところです。

しばらくもみ合うことも考えられます。まずは今週、75日線を回復できるかどうかがポイントです。

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