「専業主婦vs共働き妻」どっちがいい?3つの観点からメリット・デメリットを考察
LIMO / 2022年4月30日 18時50分
「専業主婦vs共働き妻」どっちがいい?3つの観点からメリット・デメリットを考察
「日々の生活・お小遣い・女性の本音」で比較
お子さんが入園や入学をして、働き始めようか、専業主婦でいようか迷われる方もいるでしょう。
「女性の社会進出が進んでいるし、結婚後も仕事を続けても問題ないだろうか」
「家庭におさまるのは自分に合わない気がする」
「結婚したら主婦として夫を支え、家の管理をきちんとしたい」
共働きが主流と言われる現代ですが、多くの女性がこのような悩みや疑問を抱えているのではないでしょうか。
専業主婦・共働きそれぞれにメリットとデメリットがあるもの。自分自身の適性や思い描いている生活にマッチする選択を行うことが重要となるでしょう。
今回は結婚後の女性の就労状況に関するデータを参照した上で、「専業主婦vs共働き」について3つの観点から検証していきます。
日本における共働き世帯の状況
内閣府男女共同参画局が2021年5月に発表した「結婚と家族をめぐる基礎データ」によると、共働き世帯は年々増加しており、2020年においては3分の2が共働き世帯であることが明らかにされています。
共働き世帯の数は2009年頃までは年によって増減していましたが、2010年以降は共働き世帯が増加の一途となっています。
続いて、夫の年収と妻の就労状況との関係性を見ていきましょう。
「夫の年収が300~599万円の世帯」の共働き率が特に高く、7割以上の世帯が共働きという結果に。
夫の年収が600万円を超えると共働き世帯の割合は60%代に下がっているものの、夫の年収が1000万円を超える世帯であっても半数以上が共働きをしています。
この調査結果から、夫の年収と妻の有業にはある程度の影響関係があるといえる一方、家計を支えること以外の目的を持って働く女性も多いのではないかと考えられます。
女性が輝けるのは「専業主婦」それとも「共働き妻」?
男性は外で働き、女性は家事や子育てをするといったティピカルな考え方が根づいていた時代もあります。
しかし、結婚後も働く女性が増え、女性の社会進出が推奨されている今日、男女間における役割の定義は薄れつつあります。婚姻女性の多くが自分自身で適性や家計の経済状況などを考慮して、仕事を継続するか、主婦になるかを決めています。
「専業主婦になれる女性は恵まれている」という意見が世間において一部からある一方で、「自分のキャリアを積みたい」「仕事が好き」と考えている女性も多いでしょう。
「専業主婦vs共働き妻」について3つの観点から見ていきます。
1.日々イキイキと活動できているか
少し前の調査にはなりますが、ソニー生命は20~69歳の女性1000名を対象とし、日本では女性がどの程度イキイキと活躍していると思うか調査を行いました(2020年10月27日公表)。
家庭で「非常にイキイキと活躍していると思う」と「ややイキイキと活躍いていると思う」と回答した人の割合は40.1%であるのに対し、職場で「非常にイキイキと活躍していると思う」と「ややイキイキと活躍いていると思う」と回答した人の割合は36.9%。
家庭でイキイキと活躍している女性のほうが、職場でイキイキと活躍している女性よりも、僅差ではあるものの多いといえます。
しかし、職場でイキイキと活躍していると感じる女性の方が少ないものの、専門職としてやりがいを持って働いている人や、仕事を趣味と捉えて楽しんでいる人も多くいることを忘れてはいけません。
2.自由に使えるお金
ビズヒッツが全国の既婚女性1000人にお小遣いの金額についてアンケート調査を行いました。その結果、妻のお小遣いの平均額は専業主婦で7876円、共働きで2万4671円でした。
まずは、専業主婦のお小遣いの金額から見ていきましょう。
多くの専業主婦が自分の趣味などに関する支出については5000~1万円でやりくりしていると考えられます。そして、驚くべきことに、専業主婦の中にはお小遣いがないと回答した人も少なくありませんでした。
続いて、共働き妻のお小遣い額について見ていきましょう。
共働き妻のお小遣いは1万~3万円がボリュームゾーンとなっており、自由に使えるお金が多いことが分かります。
しかし、共働き妻の中にもお小遣いのない女性や、5000円以下のお小遣いでやりくりしている女性も少なくないと見受けられます。
3.女性たちの本音
先ほどのソニー生命の調査で、20~60代の有職女性を対象として本当は専業主婦になりたいか調査したところ、約3割の女性が専業主婦になりたいと考えていることが明らかになりました。
専業主婦になりたいと考える女性は20代で最も多く「非常にそう思う」と「ややそう思う」で4割以上。
しかし、30代以降では専業主婦になりたいと思う女性は2~3割程度と少なくなっています。社会で長く働いていた女性の多くが、働いていることに満足している傾向にあると見受けられます。
あわせて、専業主婦を対象にした調査結果を見ていきましょう。
「現在の生活に満足している」と答えた専業主婦は、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合わせると、58.4%と最も多い回答になりました。
一方、「本当は外に働きに行きたい」と考える人が約3割いるほか、「専業主婦は苦労が多いと思う」「子育て後の再就職は厳しい」「老後の生活が心配だ」と考えている人も多くいます。
これらの結果から、多くの女性が自分のおかれている状況に満足していると考えられるでしょう。
「幸せの基準」は人それぞれ
「専業主婦vs共働き」論争はネットやSNSなどで多々見受けられます。また、自身が専業主婦になるか、共働き妻になるか悩んでいるという人も多いでしょう。
しかし、大切なのは自分がどのような生き方をしたいかということ。人によって価値観や仕事に対する考え方、求めているモノは異なります。
家庭の経済状況を考慮しつつ、自分が思い描く暮らしや家族のためにできることを判断基準とし、結婚後の働き方について検討することをおすすめします。
参考資料
内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」(https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/1st/pdf/5.pdf)
PRTIMES「女性の活躍に関する意識調査2020」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000003638.html)
PRTIMES「【既婚女性1000人を対象にアンケート調査】妻のお小遣いは平均いくら?使い道は女性の必需品が上位に!」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000041309.html)
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