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【墓じまい】30~50歳代「考えた経験あり」が3割。お墓参りへの意識にも世代間ギャップが

LIMO / 2023年12月6日 19時55分

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【墓じまい】30~50歳代「考えた経験あり」が3割。お墓参りへの意識にも世代間ギャップが

年末年始にお墓参りをする習慣があるご家庭も多いでしょう。

生き方の多様化が進み、お墓に関する意識にも世代間で差がみられるいま。年末年始のひと時は、日頃なかなか話せない親子の本音を共有できたらよいですね。

今回は、株式会社了聞が2023年11月24日に公表した調査結果を交えながら、「お墓」について考えていきます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

みんなはお墓を「いつ作る?」生前にお墓を作るメリットとは?

beeboys/shutterstock.com

お墓を建てる時期や、遺骨をお墓に納骨するタイミングについての決まりはありません。

お墓は「祭祀財産」に含まれます。不動産や金融資産のような相続財産とは異なり相続税の課税対象ではないため、生前にお墓を建てておくことは相続税対策のひとつにもなります。

また、生前にお墓を建てる「寿陵」は、昔から長寿を招き縁起が良いとされてきました。

しかしそれ以上に「自分らしい供養のスタイル」を選ぶことに意義を感じている人も多いでしょう。

せっかくお墓を購入するなら

さて、お墓の購入は、一生に一度あるかないかの大きな買い物。建立費だけではなく納骨法要にかかるお金や、年間の管理費、永代使用料などをトータルで考える必要があります。

せっかくお墓を建てるなら、継承者である子供や孫たちに維持管理の負担をかけたくないと思う人は多いでしょう。これからお墓を選ぶのであれば、親世代と子世代で話し合い、目線合わせができたら理想的ですね。

次では、お墓選びやお墓参りに関する意識の世代間格差に関する調査結果を紐解いていきます。

お墓選び「親子間で話し合いできていない」

ここからは2023年11月24日に、瑞華院了聞が公表した「お墓やお墓参りに対しての意識調査」の結果を見ていきます。

調査対象は全国の30~80歳代(男性406名、女性194名)。このうち30~50歳代を「子供世代」、60~80歳代を「親世代」として、お墓に関する意識の世代間格差を探ったものです。

お墓や納骨について「話せていない」親子が約6割

出所:株式会社了聞「供養の形が多様化する中、お墓の選択で親子にすれ違いが発生!都内唯一、完全個室の納骨堂で心地良い空間、“行きたくなるお墓”を提案」(PR TIMES)2023年11月24日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000133150.html)

「自身の子供とお墓や納骨に関する話し合いができていますか?」

できていると思う:13.0%

ややできていると思う:21.3%

あまりできていないと思う:28.0%

できていないと思う:37.3%

「自身の親とお墓や納骨に関する話し合いができていますか?」

できていると思う:21.7%

ややできていると思う:22.7%

あまりできていないと思う:29.0%

できていないと思う:26.7%

「自身の子供とお墓や納骨に関する話し合いができているか」という質問に対し、親世代の55.7%が「できていない」と回答。また、子供世代に「自身の親とお墓や納骨に関する話し合いができているか」と訊いたところ、65.7%が「できていない」という結果に。

お墓や納骨に対して、親子間で共通認識ができておらず、すれ違いが発生している様子がうかがえます。

【親世代vs子供世代】お墓参りについての意識

「お墓参りについての意識」も、親世代と子供世代でギャップがあるようです。

【親世代の本音】お墓参りには来てほしい!

出所:株式会社了聞「供養の形が多様化する中、お墓の選択で親子にすれ違いが発生!都内唯一、完全個室の納骨堂で心地良い空間、“行きたくなるお墓”を提案」(PR TIMES)2023年11月24日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000133150.html)

「お墓に入ったあとも、子どもにお墓参りには来て欲しい・疎遠になりたくないと思いますか」という問いに対して、親世代の約2人に1人は「来てほしい」と回答。その割合は80歳代の親世代では63%に、年齢を重ねるほどその気持ちは強まる傾向にあるようです。

【子供世代の本音】お墓参りに行きたいが、行けていない

出所:株式会社了聞「供養の形が多様化する中、お墓の選択で親子にすれ違いが発生!都内唯一、完全個室の納骨堂で心地良い空間、“行きたくなるお墓”を提案」(PR TIMES)2023年11月24日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000133150.html)

では、30歳~50歳代の「子供世代」の本音はどうでしょう。

お墓参りに対する状況に関する質問には、41.3%の人が「お墓参りに行きたいと思うが、行けていない」と回答。

特に30歳代では過半数以上が「行けていない」と答えており、ここでも親世代との意識のすれ違いがあることが分かります。

お墓参りに行けていない理由

ちなみに、お墓参りに行きたいと思うが「行けていない」「あまり行けていない」理由として、「お墓のある場所が遠い・アクセスが悪い」と回答した人が 60.1%、「忙しくて時間が取れない」と回答した人が49.2%に。

【墓じまい】30~50歳代の3割が「考えた経験あり」と回答

同調査では、子供世代の30.7%が「墓じまい」 を考えた経験があると回答。

すでに家族のお墓を守っている人、また、今後新しくお墓を建てる人。ともに「墓じまい」までも含めた先々までを想定する必要がある世帯は少数派ではないでしょう。

家族墓から個人墓への流れが進み、供養のカタチも多様化するこんにち。終活の一環として「終の棲家」としてのお墓を自分自身で選ぶ人が増えています。

納骨堂、自然散骨や樹木葬、さらには宇宙葬など、お墓を建てない埋葬方法には色々なスタイルがあります。

残された家族にとって維持管理がしやすく、故人を偲び思わず足を運びたくなるような「終の棲家」を選ぶことができたら理想的ですね。

調査概要

調査タイトル:お墓やお墓参りに対しての意識調査

調査手法:全国の 30~80 代の男女 ※30~50 代を子供世代、60~80代を親世代として算出

調査手法:インターネット調査

実施時期:2023年10月

サンプル数:600 名(男性 406 名・女性 194 名)

参考資料

株式会社了聞「供養の形が多様化する中、お墓の選択で親子にすれ違いが発生!都内唯一、完全個室の納骨堂で心地良い空間、“行きたくなるお墓”を提案」(PR TIMES)2023年11月24日(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000133150.html)

昭和二十三年法律第四十八号 墓地、埋葬等に関する法律(e-Gov法令検索)(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000048_20220617_504AC0000000068)

国税庁 No.4108 相続税がかからない財産(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4108.htm)

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