上司の姿を見ているうちに…「出世したくない」部下の本音

投信1 / 2018年2月13日 20時25分

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上司の姿を見ているうちに…「出世したくない」部下の本音

新入社員の頃は出世への意欲を持っていたけれど30代、40代になるにつれてその意欲が薄れてしまった、という人はいないでしょうか。「できれば今のままがいいな」「昇格試験を受けろと言われると憂鬱」という人もいるかもしれません。

なぜ出世したいと思わない(思わなくなった)のかについて、ビジネスパーソンに話を聞くとさまざまな理由があがります。どういったものなのでしょうか。

ある会社員のエピソード:新入社員時代は社長になりたかった人も今は…

40代の会社員・Aさんは新入社員時代のある出来事が鮮烈な印象を残しているといいます。

「新入社員研修で、人事部の管理職から『この中で社長になりたい人は手を挙げて』と言われたことがありました。すると約10人の同期のほとんどが手を挙げたんですよね。みんな大まじめです。挙げなかったのは私ともうひとりだけ。あのときは本当にびっくりしました。みんなそんなこと思ってるんだ!って。ちなみに私ともうひとりはスペシャリストとしてスキルを高めた先に評価や給料があるのではと、同じことを考えていたのですが、その時は完全に少数派でした」

Aさんの同期の間では、入社から20年以上が経った今でもその話題が出るそうです。「でもね、あのとき社長になると手を挙げていた人も『あれは若気の至りだったなあ』『今同じ質問されて手を挙げる奴なんていないだろ』と言います(苦笑)。もう40代、もはやそこそこでいい、って感じです。他の年代では管理職コースからおりた人もいますね」

サラリーマンの場合、出世と経済的なメリットが一致している部分も少なからずあるため、あえて出世しない道を選ぶ、という人は少数派かもしません。でも、心の中では「できれば出世はしたくない」と考えている人も多いようなのです。

出世したくない理由1:公私とも自分のために時間を使いたい

自分のスキル・技術を高めることの優先度が最も高いという人がいます。自分のやりたいこと、目指すことの実現に情熱を注いでいますが、その行動が出世への意欲に特に結びついているわけではありません。スキルを磨いていれば万が一のことがあってもどこででも通用するのでは、と考えている人もいるようです。

また、出世するとどうしても自分のことだけやればいいということではなくなります。スキルや技術を磨く時間、インプットの時間が減ることや、プライベートで家族との時間や趣味などに使える時間が減ることを危惧する人もいるようです。

出世したくない理由2:マネジメントが大変

出世=管理職という会社は多いでしょう。管理職になれば、決裁書類の回覧や経費の承認作業などに割かなければならない時間も増えますし、会議やメールの数が激増することも多いものです。しかし、そうした作業にかかる手間よりも、そもそも自分にマネジメントが務まるのか?と考えて不安になったり、自信を失ったりする人も多いようです。

チーム内外の人間関係のとりなしも含め、対応に苦慮している役職者を見ていて、意欲が薄れてしまったという人も。

出世したくない理由3:正直言って上司が全然楽しそうじゃない

比較的若い世代では、自分の上司あるいは他部署の役職者の姿が楽しそうではない、いきいきしていない、ということから、出世に対する意欲が失せるというケースもあるようです。

管理職なのだから自分で判断して責任持て、と言われている。一方で、実際には判断できる領域がほとんどない。なのに責任だけは負わされている――そういう状況に苦しんでいる上司の姿を見ていると「お金をもらえたとしてもこんな風になるのはいやだな」と思ってしまうのだそうです。

自分はああいう状況に陥りたくない=出世したくない、になってしまっている状況だといえます。

まとめにかえて

いかがでしたか? 少しネガティブすぎるとお感じの人も、共感できる点が多いという人もいらっしゃると思います。一方で、それまではまったくやる気がなかったけれど、すばらしい上司に出会って、自分もこういう上司になりたいと思った、という人がいるのも事実です。

自分がどうしたいのかという意志ももちろん大切ですが、人との出会いも大きな影響を及ぼす要素といえるのかもしれません。

投信1

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