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なぜ一流の人々はタワーマンションに住むのか?

LIMO / 2018年6月10日 11時15分

なぜ一流の人々はタワーマンションに住むのか?

なぜ一流の人々はタワーマンションに住むのか?

湾岸エリアに建ち並び、夜になると美しく光り輝くタワーマンション群。

「ITで成功した○○氏が最上階を購入したらしい」

「人気芸能人カップルの○○夫妻も住んでいるらしい」

そんな噂も絶えず聞こえ、富裕層に大人気のタワーマンションですが、この人気にはどのような理由があるのでしょうか?

昔、一国一城の主たちが、築城したお城の天守閣から領土を眺めたように、彼らは摩天楼のてっぺんから東京を眺めて自分の成功を実感しているのでしょうか? 実は、タワーマンションに暮らすことは、現代の社会で成功している人にとって何ものにも代えがたい「メリット」が存在していたのです。

田園調布人気の下落が示すこと

日本の代表的な高級住宅街として有名な田園調布は、政界や財界の大物たちが住む場所として誰もが知っている街です。

この田園調布は、近代日本の経済と産業の礎を築いた官僚であり実業家でもある渋沢栄一が、理想的な住宅地である田園都市を開発するという目的で、1918年に設立した田園都市株式会社によって造られました。

渋沢栄一の息子でこの計画に関わり、自らも田園調布に暮らした渋沢秀雄が、海外の田園都市を視察するために1919年に欧米11カ国を訪問。彼の意見によって、田園調布駅の西側にある有名な半円のエトワール型と呼ばれる道路が取り入れられました。

昭和の時代には、政界、財界、そしてスポーツ界や芸能界での成功は田園調布に家を構えることで証明される、そういっても過言ではありませんでした。

しかし、平成の世になり、この田園調布人気は下降しているといわれています。

かつては、成功者が望む良い家というのは、水害などの心配のない高台の水はけが良い地域で、広い邸宅と広い庭を造れる敷地を確保でき、都心へのアクセスも良い場所でした。田園調布はこれらにぴったりの土地柄でした。

しかし、今の田園調布の駅周辺にはこれ以上飲食店や大型店舗を増やす余裕はなく、建築の規制のために住宅街の中にはコンビニも少なく、自動販売機もありません。閑静な住宅街は、若い視点では生活に不便な場所となってしまい、これらのデメリットを嫌がる人が増えたのです。

ベッドタウンが郊外に造られていた昭和の頃なら田園調布は抜群の立地といえましたが、都心回帰で都心のど真ん中や湾岸部に高層マンションが次々建設されている今、多摩川の近くにある田園調布は相対的に遠くに感じられてしまいます。

緑多い住宅街というイメージも、大都市東京をパノラマのように見渡せたり、美しく整備された公園を借景にできる都心部の高層マンションの魅力には負けてしまい、今の成功者、一流の人たちにとっては時代遅れになってしまっているのです。

タワーマンション購入のメリット

一方、今の時代の成功者たちが住まいに望むもの全てが備わっているのが、都心のタワーマンションといえます。

生活の質を上げる豪華な共用施設

都心部のタワーマンションでは、その地域一帯を再開発してスーパーや飲食施設を作ったり、フィットネスジムやパーティールーム、あるいはフロントサービスや保育施設を設置して居住者の暮らしやすさを実現しています。

日々、忙しく働いている人でも、タワーマンションであれば忙しい毎日の中で余計な時間を使わずとも必要なものが全て足元に揃っている生活が可能となります。

非日常を演出してくれる

実業界でも、スポーツ界、芸能界でも、常にライバルとの駆け引きに身を晒し、有名人として人々の耳目を集め、あるいは経営者としての大きな責任を負っている彼らにとって、住まいは唯一の寛ぎの場所といえます。

それと同時に新たな戦略を考えたり、新しいアイデアが閃くような創造性豊かな場所でもなければなりません。そのために、生活空間といえども非日常の空間であることも望まれます。

ロビーをはじめ、まるで高級ホテルのような共用施設、自宅に戻れば摩天楼から眺める大パノラマの東京・・・。非日常空間がそこにはあります。

超高層からの眺望

田園調布のような古き良き時代の一流の人たちの理想的な住まいは横の広がり、広い敷地こそステイタスといえましたが、今の時代の一流の人たちが目指すのは高みかもしれません。

広い敷地も隣にどんな建物が建つかによって、価値が損なわれる可能性もあります。しかし、タワーマンションの最上階からの眺望はまず滅多なことでは損なわれないのです。

資産としての価値

タワーマンションは、街のランドマークとなっていることも多いものです。そういったランドマークマンションであれば、居住して数年が経たのち、ライフステージの変化に応じて売却する際も値段が下がりにくい傾向にあります。

湾岸エリアのタワーマンションを新築時に購入した人は、今売却することでキャピタルゲインを得ることも難しくはないでしょう。

良質なコミュニティの一員となれる

タワーマンションの購入者であれば、世帯年収がある一定額以上の人々の集まりになります。マンション内に生まれるコミュニティも良質で、似たような価値観を持つ人々で形成され、無用なトラブルが避けられます。

まとめ

一流の人が住まいにタワーマンションを選ぶ理由について考察してみました。

タワーマンションは確かに高額であることは間違いありません。ただ史上最低金利の今は、憧れのタワーマンションを手に入れることができる千載一遇のチャンスかもしれません。

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