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シングルマザーが感じる「ここが大変」と「ここがいい」の本音

LIMO / 2018年9月14日 10時25分

シングルマザーが感じる「ここが大変」と「ここがいい」の本音

シングルマザーが感じる「ここが大変」と「ここがいい」の本音

昔に比べると、シングルマザーの存在が珍しくなくなってきました。もしかしたら今、「離婚をしてもいいのか? ひとりでやっていけるのか?」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。

家庭により事情はさまざまなので「どちらが正解」と言えるものではありませんが、ここでは世のシングルマザーが感じている葛藤や楽しさを少しご紹介してみようと思います。

仕事・収入にまつわるエピソード

「私が妊娠してから仕事を退職してしまっていたので…いざ離婚を考えたときに、再就職するのはかなり困難でした。マザーズハローワークにも通いましたが、正社員の仕事はなかなか見つかりません。パートでも働けるだけありがたいのですが、休んだだけ収入も減るので。子どもが病気にかかって何日も休んだときは、その瞬間だけでなく翌月の生活も厳しくなります」

「私は逆にシングルマザーだからこそ、正社員に採用されました。入社してあとから聞いたところによると、生活がかかっているから簡単には辞めないと思われたそうで。主婦が多い職場だったから、子どもの熱で急に休むことに対して寛容な空気だったというのもあると思います」

子育てにまつわるエピソード

「離婚してすぐは、公園でパパと遊んでいるお友達を見て、息子がよく寂しそうな顔をしていました。でも『寂しい』とは絶対に言わなかった。そのときは、とても胸が痛みましたよ。子どもが荒れてしまった時期もあって、ひとりで育てるなんて無理なのかな? 私の我慢が足りなかったのかな?と落ち込むことも。当時は息子が保育園でも暴れていて、先生から様子を聞くたびに『やっぱりシングルマザーだから』って言われているように感じていました」

「『母子家庭の子は、しつけがきちんとできていない』と思われたくなくて、必要以上に厳しく接してしまいます」

「元夫とは、しょっちゅう教育方針でケンカになっていました。離婚した今は、自分がどう育てたいかと、子どもがどう感じるかだけを考えて育てていけばいいので、『夫の考えにハマっていないと』というプレッシャーでイライラすることもなくなりました」

家事にまつわるエピソード

「誰にも頼ることができないので、精神的にキツイこともあります。『ちょっと体調悪いから子どものお風呂お願い』とか『洗濯物取り込むのだけやっておいて』とか言うこともできず、全部ひとりでやらなければなりません。まぁ結婚していたときも、元夫はまったく協力してくれませんでしたけど(笑)」

「子どもが小さい頃は確かに大変でしたが、小学生になった今、すすんでお手伝いをしてくれるようになりました。家事をお願いしているわけではないのですが、私の姿を見て『少しでもママの助けになりたい』と、自ら考えて行動してくれる我が子。優しい子になったなぁと、嬉しく思います」

「以前は子どもが寝たあとも、元夫の食事の支度や後片付けなどでバタバタしていたのですが…今は自分の好きなように過ごせる夜が楽しみです。家事をサボって映画を見るのも、気分転換に模様替えしてみるのも、早めに寝てしまうのも、子どもが寝てしまえばすべて私の自由。誰にも気をつかうことなく、やりたいことをやっています」

シングル家庭で育った子どもの気持ち

筆者は現在、妻であり1児の母でもありますが、両親の離婚を経験した子どものひとりでもあります。幼い頃に両親の仲が急激に悪化し、別居。私が反対していたため成人するまで離婚はしなかったものの、それから父親と暮らしたことはありません。

母は正社員として復職したため、子どもだった私は「寂しい」とか、少し大きくなってからは「お母さんは、子育てしたくなかったのかな」と感じていたこともあります。正直、ずっと両親が離婚したことを恥ずかしいとさえ思っていました。

しかし自分が家庭を持って子どもが生まれた今、母は相当な覚悟で育児と仕事を両立させていたことがわかります。父のことも以前は「私に対しての愛情なんてなかったのかな」と思っていました。しかし、結婚の挨拶に行ったときに、その考えが間違っていたことを思い知ることとなります。

「この子は傷ついたときほど強気になるタイプ。難しいところもあるけど、よろしく頼むよ」と夫に私を託す姿を見て、離れていてもずっと見守ってくれていたことがわかりました。子どもから「お父さん大好き」とか「ありがとう」と言ってもらえることもないのに、それでもひたすら私たちのために働き、留学や大学進学の費用を出してくれた父。そんな両親の愛情を、30歳過ぎてやっと実感しています。

そこで思ったのは「どんな環境でも、子どもに対する愛情があれば大丈夫。我が子には、いつか必ず伝わるんだ」ということです。それは、親が離婚したからこそ気がつけたこと。私が子どもを育てていくうえで、ひとつの自信にもなっています。

子育てで悩むのはみんないっしょ

シングルマザーの多くは、母子家庭ならではの悩みを抱えることもあるようです。しかしどんな悩みも、夫がいれば無縁というわけではありません。

夫婦仲が良い家庭、仮面夫婦の家庭、離婚を選んだ家庭。どれを選択しても、子育てでは壁にぶち当たることも楽しいこともあるでしょう。また、どんな状況でも、子どもに愛情を伝えることはできます。たくさん悩みながら、自分たち家族の答えを見つけてくださいね。

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