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老後が心配な人はどのくらい? 貯蓄が不安ならすべきこと

LIMO / 2018年10月16日 17時15分

老後が心配な人はどのくらい? 貯蓄が不安ならすべきこと

老後が心配な人はどのくらい? 貯蓄が不安ならすべきこと

8割超の世帯が「老後の生活が心配」という調査結果

2017年11月に金融広報中央委員会(事務局 日本銀行サービス局内)が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」[二人世帯以上調査]によると、「老後の生活への心配」への回答は、「非常に心配している」が37.8%、「多少心配である」が43.6%。この2つを合わせると8割超の世帯が老後に不安を抱いていることがわかります。

また、老後の生活が心配である理由を見ると、以下のようにお金に関する心配を挙げる人が多くなっています。

年金や保険が十分でない

保有している金融資産が十分でない

現在の生活が苦しい

退職一時金が十分でない

確かに、老後破綻という言葉を耳にするようになりましたし、年金に関しては不安になるようなニュースが目立ちます。非正規雇用で働く場合などは退職金等もあてになりません。現在の生活が苦しければ、老後が心配になるのは当たり前でしょう。では、老後のための貯蓄に不安を抱いたら、どうすればいいのでしょうか。

お金が貯まらない人が将来の不安を取り除くためには?

老後の生活資金が貯まらないのには、いくつかのケースがあります。ここでは3つをピックアップして、その要因と対処法をまとめました。

お金を貯めるのが苦手

貯金に対する苦手意識があるという人に多いのは、行き当たりばったりでお金を使ってしまうケース。計画的にお金が貯められていないという人は、まず手始めに次のことから始めてみてください。

給料日には手取り月収の2割(実家暮らしなら4割)を貯蓄のための別口座に移し、その口座のキャッシュカードは家に保管する

手帳に今日使った金額を書き入れ(家計簿をつけ)、自分が使ったお金を把握する

1週間の予算を決めて、食費や被服費、交際費などの「好きに使えるお金」をその中でやりくりする

浪費してしまうクセがある

お金を貯められないわけではないのに、何かの拍子にパーッと使いたくなってしまったり、臨時収入があっても全部使ってしまったり。また、クレジットカードでの買い物が好き、というような人は、次のことを試してみてください。

クレジットカードをやめてプリペイド式カードの中でやりくりする

スマホに入っている通販サイトのアプリを削除する

ショッピングセンターに足を踏み入れる回数を決める

退職金の制度がない会社に勤めている

近年は退職金制度のない会社も増えてきているようです。一方、非正規従業員にも退職金制度を導入する企業もみられます。もし自分の勤務先に退職金制度がない場合は、まず次のことをやっておくとよいでしょう。

将来の年金受給額を調べる

自分の理想の「老後生活」にかかる1か月あたりのコストを計算する

個人型確定拠出年金のiDeCoや財形貯蓄制度などを活用する

転職活動を視野に入れる

老後資金の準備は早めに始めよう

早くから老後に備えるといっても、たとえば20代から始めるというと「いくらなんでも早すぎるのでは?」と思う人が多いかもしれません。若いうちは収入も少ないですし、老後のことを考えても仕方がないような気がします。

しかし早い段階から準備を始めることで、少なくとも貯蓄に対する意識が大きく変わりますし、貯蓄を増やすための生活習慣も身につきます。中でも、お金を貯める・増やすために使える制度をフルに活用することが大切です。

ちなみに、「貯蓄」には、預貯金(普通預金・定期預金など)のほかに、有価証券(株式、債券、投資信託など)、積立型の生命保険や個人年金など、また社内預金、勤め先の共済組合などへの預貯金も含まれます。

このうち、身近なものの代表は預貯金だと思います。先に述べたように、毎月決まった金額を貯蓄用の口座に振り込み、そこには手をつけないでおけば、数年後にはまとまった金額になるでしょう。勤務先の企業に財形貯蓄制度がある場合は、それを利用するのもいいでしょう。

また、「つみたてNISA」や個人型確定拠出年金「iDeCo」といった、毎月少額から積み立て方式で投資ができ、税制優遇が受けられる仕組みもあります。こうした制度を若いうちから上手に利用してくことで将来が大きく変わっていくでしょう。

つみたてNISA・iDeCoについての参考記事:将来のお金のために~投資を積立で始めるときに役立つ仕組み(https://limo.media/articles/-/8043)

まとめ

いかがでしたか。老後に対する不安の多くはお金に関するものです。不安の原因は貯金が苦手だったり、退職金がなかったりとさまざまですが、不安を抱えたままで手を打たないと、それこそ老後破綻ということになりかねません。先々後悔しないように、早いうちから老後への準備を意識することが大切です。

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