子どもが人間関係に悩んで学校に行かない…そんなとき親はどうする?
LIMO / 2018年11月26日 10時40分
![子どもが人間関係に悩んで学校に行かない…そんなとき親はどうする?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_8419_0-small.jpg)
子どもが人間関係に悩んで学校に行かない…そんなとき親はどうする?
親の心配ごとのひとつが、子どもの人間関係。「うちの子は友達と仲良くやっているんだろうか」「最近学校に行きたがらないようだけど、友達とトラブルになっているのでは…」と、子どものふとした言動が気になり、不安になる…。
そして、もし本当に我が子が人間関係で悩んでいるのなら、親として何をしてあげればよいのか、またどういう行動を起こすべきなのか。今回は、そんなテーマでお話ししてみたいと思います。
「これは大きな失敗ではないんだよ」
色々な性格の人々が集まって構成される学校は、ひとつの社会。そして、子どもたちにとってはその「学校」「クラス」という社会は、ワンアンドオンリーな場所。大人になってこそ、世界は学校だけじゃない、外に出ればさまざまな場所がある、と認識できますが、子どもにとっては1日の大半を過ごす学校という場所が、人生でもっとも大事な場所です。
もし、そんな大切な場所で、仲間外れにされたり、仲良しのお友達とケンカしてしまったり、特定の人に嫌われたり、嫌がらせをされたりしてしまったら…。決して大げさではなく、彼らは「自分には居場所なんてない」という孤独感と絶望感にさいなまれてしまうのです。
「たかが1人や2人とケンカしたくらいでたいそうな」なんて軽々しく考えてはいけません。もし、子どもが人間関係に悩んでいたら親としてまずできることは、「子どもの気持ちになって、しっかりと話を聞いてあげること」ではないでしょうか。
「親がわかってくれる」「自分の気持ちを理解してくれる人がいる」それだけで、すっと気持ちは楽になるはず。そして、自己嫌悪に陥っている子どもに「これは取り返しのつかない大きな失敗ではない。いくらでもやり直しがきくことなんだよ」と教えてあげたいものです。
子どもたちが「これで人生が終わるわけではない。まだまだ軌道修正できる」と思えること、これが大切です。
他にも居場所があることを教えてあげる
筆者の知人の娘さんは、小学生時代、友人同士のトラブルがきっかけで不登校になってしまいました。その時知人は娘さんに、「行きたくないなら学校は行かなくていい。でも、家できちんと勉強はしなさい」と伝えました。そして、歌が好きな彼女を合唱団に入団させたのです。
その合唱団は自宅から車で20分ほどかかる場所。もちろん娘さんと同じ学校の生徒は入団していません。最初は行くのを渋っていた彼女も、みんなと打ち解けるにつれ合唱団が楽しくなり、毎週のレッスンを心待ちにするようになったのだそうです。
そんな彼女に知人はこう伝えました。
「あなたに意地悪をする子は何人? 3人でしょう。合唱団は何人いる? 20人。あなたは今、20人もの味方がいるの。もちろんパパもママもいる。あなたはひとりじゃない」
もちろん学校側も彼女のことを放置していたわけではありません。担任の先生は熱心に自宅を訪れ、トラブルになった子との話し合いの場を設けようとしたり、クラスメートからの手紙を持ってきてくれたり、努力してくれたのだそうです。
しかし、彼女が自ら「学校へ行こう」と思えることが大事。そう考えた知人は、「学校以外にも自分の居場所はいくらでもあるんだよ」ということを彼女に教えてあげたかったのだ、と話してくれました。
そして合唱団で仲間ができた彼女はついに、自ら学校へ行く決心をし、無事に卒業することができたそうです。
これはほんの一例です。すべての子どもにこの対策法が有効なわけではありません。しかし、学校以外でも友人は作れる、学校以外でも自分の居場所はある、と子どもに教えてあげることって大切なんだなぁと感じた次第です。
親が安全地帯になってあげること
基本的に子どもの人間関係のトラブルに、あまり親が介入したり、親が未然にトラブルを防ごうと行動しないほうがよいと思います。学校で小さなトラブルを乗り越えながら、人間関係を構築していくことも大切なこと。子どもには、何かあったときに自分自身で道を切り開いて行けるようにする力を身につけてほしいものです。
しかし、子どもが苦しんでいるところを黙って見過ごすことができないのが親心。そんな時はまず、子どもの話をしっかりと聞いてあげて、今後どのようにすればよいのかを話し合って、導いてあげられればベストなのではないでしょうか。
親だからこそできるアドバイスが必ずあるはず。しっかりと子どもの気持ちに寄り添ったひとことをかけてあげたいですよね。
手遅れになる前に
思い悩んでいる子どもにその理由を聞いてみると、「え! そんな些細なことで?」と拍子抜けしてしまうことも多々あります。しかし、大人にとって「そんなこと」でも、子どもにとっては世界が終わるかのような悲劇に感じてしまうこともあるのです。
いつか時がたち、「そういえばあんなことで悩んでいたね」と一緒に笑えるように、親子でタッグを組んで、色々な問題を乗り越えていきたいものです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
思春期にとっての容姿問題…子どもに脱毛や美容整形を相談されても「ダメとは言えない」
オールアバウト / 2024年7月6日 22時5分
-
「授業中に奇声」底辺校生徒追い詰めた"家庭の闇" 若手教師が2つの低偏差値校の指導で見た光景
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 11時40分
-
「ススキノ首狩り娘」はいかにして誕生したのか…精神科医の父が娘の凶行を止められなかった哀しい理由
プレジデントオンライン / 2024年6月23日 9時15分
-
「ノーン触っちゃだめ!」スイスの3歳児が性教育で教わった4つの大事なこととは?読者の悩みの声も
Woman.excite / 2024年6月21日 16時0分
-
娘の不登校がきっかけ 猫と過ごせるフリースクール開校 保護猫活動で笑顔と自信を取り戻す子どもたち
まいどなニュース / 2024年6月16日 16時30分
ランキング
-
1医師が考案「脳梗塞の時限爆弾」を解除するスープ 中性脂肪と悪玉コレステロールをためこまない
東洋経済オンライン / 2024年7月7日 18時0分
-
2貧乏体質に共通する「夜の悪い習慣」って?
オールアバウト / 2024年7月7日 21時20分
-
3訪日観光客がSNSには決して出さない「日本」への本音 「日本で暮らすことは不可能」「便利に見えて役立たない」と感じた理由
NEWSポストセブン / 2024年7月1日 16時15分
-
4裏金自民に衝撃!東京都議補選「2勝6敗」の大惨敗…ステルス支援の都知事選勝利ふっ飛ぶ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月8日 10時52分
-
5ダイソーでかなう、税込110円の「生ごみ臭」対策! 入れるだけ・かけるだけで、もう臭わない
オールアバウト / 2024年7月7日 17時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)