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駅弁の大定番、冷めてもおいしい崎陽軒「シウマイ弁当」は最強か?

LIMO / 2018年12月21日 12時0分

駅弁の大定番、冷めてもおいしい崎陽軒「シウマイ弁当」は最強か?

駅弁の大定番、冷めてもおいしい崎陽軒「シウマイ弁当」は最強か?

年末年始のお供にも

日本の駅弁、2,000~3,000種類の途方もない数がある?

今年2018年も残すところ10日弱となりました。年末年始は旅行や帰省などで列車や飛行機を利用する機会が増える中、駅弁を食べる人も多いのではないでしょうか。「駅弁」と聞くだけで、日本的な文化の1つと思ってしまうのは筆者だけではないと思います。

ところで、日本に駅弁は何種類くらいあるのでしょう?

正確な統計資料はありませんが、一部販売終了になったものを含めて2,000種類以上あると言われていますし、3,000種類超あるという見解も少なくありません。

いずれにせよ、全国レベルでは途方もない数の駅弁があることは確かのようです。なお、空港で販売されている“空弁”も広義の駅弁として考えていきます。

安定した人気を誇る崎陽軒「シウマイ弁当」

これだけ膨大な数の駅弁があるわけですから、消費者の好みも様々であり、駅弁の人気度に優劣を付けるのは難しいのが実情です。しかし、常に安定した高い人気を誇る駅弁の1つが崎陽軒「シウマイ弁当」ではないでしょうか。

1954年に登場して今も変わらぬ「シウマイ弁当」、雑誌やネットで度々実施される“駅弁人気ランキング”の類の企画では1位になることはほとんどなく、トップ3に入ることも稀です。ただ、常にトップ10には顔を出すなど、その人気は安定していると考えられます。流行に左右されない駅弁の定番と言えましょう。

崎陽軒「シウマイ」は全国展開、「シウマイ弁当」はローカル展開

崎陽軒「シウマイ弁当」、1日にどれだけ売れているのでしょうか?

こちらも正式な統計データはないものの、野並社長(崎陽軒の3代目社長)のインタビューなどによれば、1日で約2万4,000個も売れているようです。これだけでも大変な数字ですが、このほぼ全てが首都圏(神奈川、東京、千葉、埼玉など)及び静岡県での販売ということも驚きです。

実は、崎陽軒の「シウマイ」は真空パックで全国展開していますが、「シウマイ弁当」は前述した地域でしか販売していません(一部例外あり)。関西圏を中心とした西日本にお住まいの方で崎陽軒の「シウマイ弁当」を一度も見たことがない、という人がいても全く不思議ではないのです。

これは崎陽軒の経営理念の1つである、ナショナルブランドを目指さずに“優れたローカルブランド”を目指すことが大きく作用した結果と言えそうです。

人気の最大要因は“飽きない”おいしさ、様々な工夫が施されている

この人気の要因は何でしょうか。様々な意見があるとは思いますが、最大の要因は何と言っても“飽きない”ということでしょう。

まずは内容が豊富です。5個入っているシウマイの美味しさは言うまでもありませんが、その他にも鮪の照り焼き、鶏のから揚げ、玉子焼き、カマボコ、筍煮、切り昆布と千切り生姜なども添えられており、バラエティーに富んでいます。これらの副惣菜が主役のシウマイを引き立てていると言えましょう。

また、御飯の美味しさにもこだわっており、冷めた状態でも美味しいように工夫されています(弁当は冷めた状態で食するケースが多い)。これなら、これといった特徴のない幕の内弁当よりも魅力的と言っていいのではないでしょうか。

駅弁で屈指のバリュー・フォー・マネーを誇る

さらに、こうした豊富な内容で相応のボリュームがあります。女性やお年寄りの方で食べ切れない人がいるかもしれません。

しかも、860円(税込み、以下同)という価格も魅力的です。冒頭に記したような“人気駅弁ランキング”で上位を連ねる駅弁の多くは1,000円を超えており、1,500円以上するものも珍しくありません。もちろん、安ければいいというわけではありませんが、崎陽軒のシウマイ弁当に割安感を感じずにはいられない人も多いと思われます。

駅弁で最高のVFM(バリュー・フォー・マネー)を誇っているというのは言い過ぎでしょうか。

近年は度重なる値上げ実施、8年間で+110円も上昇

さて、その「シウマイ弁当」ですが、近年は値上げが続いています。直近10年間における価格推移を見てみましょう。なお、いずれも税込み価格です。

2010年9月1日:750円(▲30円値下げ) 原材料価格の低下

2014年4月1日:770円(+20円値上げ) 消費増税に伴う改定

2014年8月1日:800円(+30円値上げ) 原材料価格の高騰

2016年9月1日:830円(+30円値上げ) 原材料価格の高騰

2018年9月1日:860円(+30円値上げ) 原材料価格の高騰

原材料価格の変動をフレキシブルに価格に反映?

このように、主に原材料価格高騰(豚肉、帆立貝、小麦粉等)により、シウマイ弁当は8年間で+110円も値上げされました(値上率は約+15%)。ただ、2010年は逆に値下げが実施されるなど、原材料価格の変動を売値に反映するスタンスを取ってきたことが伺えます。

昨今の原材料価格高騰を勘案すれば、値上げは致し方ない気もしますが、割安感が徐々に薄らいできたことは否めません。それにもかかわらず、今でも1日に2万個以上も売れるところに、シウマイ弁当の根強い人気、固定ファンの多さを感じることができます。

来年予定の消費増税では軽減税率対象だが…

なお、来年(2019年)予定されている消費増税(8%→10%)に際しては、駅弁は軽減税率対象になります。したがって、少なくとも消費増税に伴う値上げはないと思われますが、原材料価格次第でまだわからないのが実情です。仮に価格据え置きとなれば、その割安感がさらに強まるかもしれません。

今後、崎陽軒のシウマイ弁当が、安定した強みを維持したまま、どのように発展していくのか注目したいと思います。

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