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みんな投資を続けていた!楽天証券データから読む、投資家たちの「諦めない闘志」

トウシル / 2020年9月17日 5時10分

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みんな投資を続けていた!楽天証券データから読む、投資家たちの「諦めない闘志」

ショック相場の2020年上半期、個人投資家はどう動いた?

 新型コロナウイルスの感染拡大で社会も経済も混乱した2020年前半。投資を始めてから、初の「ショック相場」を経験した投資家の方も多いかもしれません。

 コロナ・ショックの中、個人投資家たちはどう動いたのでしょうか。2020年上半期の楽天証券のデータを見ると、波乱相場の中でも、多くの個人投資家が取引を続けていたことが分かりました。

若年層・初心者を中心に、投資デビューが活発化

総合口座数:順調に増加。3月は口座開設数が過去最高に

 2020年3月に400万口座を突破し、6月に440万口座に拡大。特に、コロナ・ショックが起きた3月は過去最高の16万人超の方が口座開設をされ、2020年1~6月だけで、新規の総合口座開設数は約65万口座にも達しました。

 新規口座開設をされた方は、主に若年層や初心者の方が中心でした。

 また、積立設定件数も前年同期末比+46.5%と、大きく増加しています。波乱相場ニュースが世間をにぎわす中、トレーディングをしたい方だけでなく、新たに資産形成を始めた方も多かったことが分かります。

投資信託:保有者100万人突破。ショック時に強い積立派が主体

投資信託残高・販売額推移

投資信託保有者・投信積立設定者推移

 投資信託の積立残高も昨年堅調に増加し、前年2019年度の同期と比較すると+32.1%となりました。100万人を超えた投資信託の保有者のうち、積立設定者数は62%。ショック相場に振り回されず、コツコツ型の積立投資を続けている人が多いようです。

積立設定金額:1人あたり2~3万円が目安。堅実な積み立てでショック減収を乗り切る?

積立設定金額の推移

 コロナ・ショックで収入減となった方々も少なくない中、投資に回す月々の金額についての調査結果では、投資家の堅実さが浮き彫りとなりました。

 楽天証券での積立設定金額は、全体を平均すると、1件あたり1万円・1人あたり2~3件。つまり1人あたり2~3万円の積立設定をしている計算になります。自分にできる範囲で堅実に投資している方が多いことがうかがえます。

iDeCo口座数、iDeCo残高:加入者は順調に増加

iDeCo口座数の推移

iDeCo残高の推移

 楽天証券でのiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の口座数は27万口座を突破。ショック相場で景気後退が懸念され、収入減の不安にさらされる人も多かった2020年上半期ですが、iDeCoの加入者は順調に増加しています。

 iDeCo残高も急伸し1,032億円に。2,000万円問題をきっかけに老後や将来への意識が高まった昨年2019年に、コロナ・ショックで健康不安や収入不安が加わり、個人投資家の「備え」に対する意識がさらに高まったことがうかがえます。

国内株式やFXの取引も盛況

国内株式売買代金:取引が活発化し前年同期比+98.7%

 コロナ・ショックで株価が大きく揺れた国内株式は、ショック相場にも関わらず前年同期比で+98.7%と大幅増加。これは、マーケットのボラティリティ上昇を受けて、活発な取引につながったことも一因です。

 在宅勤務の普及により、ログイン数・夜間注文の数も高い水準に。今年上半期、個人投資家が積極的に国内株式取引をしていたことが分かります。ステイホームなどの生活環境の変化やショック相場を、ピンチではなくチャンスととらえたポジティブな個人投資家も多かったのではないでしょうか?

 また、米国株式の取引も増えており、6月末時点の約定件数は前年の6月末時点と比べて約17倍に増えています。国内取引にとどまらない個人投資家の動向が分かります。

FX売買代金:為替の値動きが大きく取引が活発に!

 コロナ・ショック全盛期ともいえる2020年1-3月期、世界的な為替変動が目立ち、取引高は急伸。4-6月期は少し落ち着いたものの、前年同期比+108.0%となり、FXはコロナバブルともいえる結果となりました。ボラティリティが上昇した状況下で、個人投資家が積極的に取引をしたことが分かります。

投資をやめないポジティブ思考が浮き彫りに!

 いずれの調査結果においても、コロナ・ショックで弱気になったり、投資自体を中断したという結果は見られませんでした。波乱相場を加速させるようなニュースも多発しましたが、個人投資家はみな、動じず冷静に情報収集し、自分にできる現実的な投資を行っていたことが分かります。

 株式投資やFXなどでは、激しく上下する市況をチャンスととらえ、積極的に結果を求めて動いた足跡もうかがえます。

 現在、ワクチンはまだ開発の途上にあり、生命的にも金融的にも、コロナ・ショックの収束はまだ先が見えないのが現状です。そんな状況下でも、株価や経済指標を見つめることは、不安を沈め冷静さを取り戻すきっかけとなるはず。

 投資を続けることで、今と未来を見据える力を持ち続けることを楽天証券は心より願っています。そのために必要な情報を、トウシルは全力で提供し続けていきます。

(トウシル編集チーム)

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