1月最後の大イベント、今夜FOMC!どの結果でも「円高」避けられないか?
トウシル / 2022年1月26日 9時46分
1月最後の大イベント、今夜FOMC!どの結果でも「円高」避けられないか?
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは114.55円
↓下値メドは113.20円
[中国] 2022年のリスクは中国の不動産セクター。不動産業者は借り換えだけで270億ドル必要
[中国] 米中関係の改善は今後10-20年間期待できない
[中国] 米国の民主党と共和党の数少ない合意点は「対中強硬」政策
[中国] 1,300万人が外出禁止になった西安市のロックダウンが1カ月ぶりに解除
25日(火曜)のドル/円は、やや「円高」。24時間のレンジは113.67円から114.16円。値幅は0.49円。
今夜はFOMC(米連邦公開市場委員会)。日本時間明日の明け方(28日朝4時)に結果発表とパウエル議長の記者会見が行われます。今回の会合ではFOMCが、金融引き締めをどの程度早く実行したいのかを確認する場となります。もしFOMCメンバーが慎重な姿勢をとり、第2四半期のインフレ率低下を待つという選択肢を残すのであれば、3月に0.5パーセントの利上げという予想は急速に後退することになり、株式市場は安堵することになり、日米金利差ということでは円高材料になる可能性があります。
今回、2022年最初の会合の注目点は、「完全雇用達成」の宣言とバランスシート縮小のガイダンスです。金融政策の変更予定はありませんが、「何もしないFOMC」は2022年これが最後になるかもしれない。次回会合からは、利上げか、バランスシート縮小か、あるいはその両方が次々と発表されていくことになるでしょう。
2022年の17営業日目は113.92円からスタート。東京時間昼過ぎにつけた113.67円が安値。113.50円以下は堅くなっていて、14日、24日も跳ね返されてダブルボトムを形成中。
夜のはじめ頃、米長期金利が1.8%近くまで上昇したことを受け、高値114.16円をつけました。114円台も売りが多く、押し戻されて終値は 113.85円(前日比▲0.12円)
レジスタンスは、25日の高値で200時間移動平均でもある114.16円。その上は114.80円。
サポートは、1月24日安値の113.47円、その下は112.82円
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
今の時代、評価がすぐに出ないものは見向きされない傾向があるが、商売には「機」というものがあり、願いが正しければ、時至ればかならず成就する
Tonight's The Night (Gonna Be Alright)
ほんの数カ月前までは緩和縮小に対してさえあまり乗り気ではなかったパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、今では緩和縮小を倍速ペースで進めているだけではなく、利上げにも積極的。さらには年内にバランスシート縮小開始を着手するところまで「タカ派」に変身しています。
FRBは何をそれほど急いでいるのか?本当はインフレが短期間で終息すると知っていて焦っているのではないか。インフレ率が高い今のうちに「金融政策の正常化」をできるだけ進めたいと考えているのです。ぼやぼやしている間にインフレが下がってしまえば、利上げとバランスシート縮小は次いつできるかわからない。日銀のようにチャンスを永遠に失ってしまうかもしれない。
FRBは、インフレが想定以上に強く、長引いていることを認めているものの、あくまでもFRBのモノサシに比べてということで、絶対的に長期化するとは考えていないということです。
現在7%の米消費者物価指数は今後1、2か月で天井をつけ、年末には2%以下に下がると予想するエコノミストもいます。パウエルFRB議長は議会証言で、インフレが「今年半ばまで」続くだろうと述べていますが、その先の見通しについては触れていません。クラリダFRB元副議長(今年1月退任)は「インフレは一過性で、構造的な変化によるものではない」との見解を示しています。
米国のインフレ率がほぼ40年ぶりの高さに上昇するなかで、マーケットは、すでに今年5回の利上げプラス、夏からのバランスシート縮小までを積極的に織り込んで動いています。しかし、その予想が実現するためには夏以降も高インフレが続くという条件が必要。
FOMCの「公式見解」は、あくまでも利上げは今年3回(ドットチャート)、バランスシート縮小開始時期は未定です。FOMCとマーケットの認識ギャップが大きければ、それだけドルや株式市場が再調整を迫られ大きく動く可能性があります。
今週の 重要経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
予想レンジ ↑83.38円 ↓80.42円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、81.90円。
81.90円より上ならば豪ドル買いが優勢、81.90円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。
86.25円 : 2021年 高値
84.30円 : 01月 高値
83.95円 : 第4レジスタンス (HBO)
83.38円 : 第3レジスタンス
82.92円 : 01月 61.8%
82.82円 : 第2レジスタンス
82.64円 : 第1レジスタンス
82.50円 : 01月 平均値
82.07円 : 01月 38.2%
81.90円 : ピボット
81.16円 : 第1サポート
80.99円 : 第2サポート
80.70円 : 01月 安値
80.42円 : 第3サポート
78.37円 : 第4サポート (LBO)
77.89円 : 2021年 安値
(荒地 潤)
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