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ドル/円続伸、145円台。「円高」は終わったのか?

トウシル / 2024年1月11日 10時1分

写真

ドル/円続伸、145円台。「円高」は終わったのか?

今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは146.15

 ↓下値メドは144.65 

人民元:中国自動車メーカー、ブラジル市場でもシェア伸ばす 
豪ドル:RBA再利上げへ。2025年までインフレが目標値に戻らない可能性高まる
英利上げ終了:最初の利下げは2024年6月 - 市場予想  
ECB引締め:ビルロア理事「今年中に量的緩和を終了すべき」
フランス:フランスがEUの財政規律の財政基準を満たさないおそれ。EUが監視国リスト掲載へ

市況

 2024年8営業日目のドル/円は、前日比1.28円の「円安」。24時間のレンジ幅は1.51円。

 1月10日(水曜)は144.46円でオープン。東京時間朝に144.32円まで少し下げてこの日の安値をつけたが、日経平均株価の大幅上昇を受けたリスクオンで反発した。厚生労働省が発表した勤労統計調査によると日本の11月の実質賃金はマイナス3.0%。賃金上昇を条件として掲げる日銀の政策修正が後退したことも円売りが強まる動機となった。

 海外時間のドル/円は1月5日以来の145円台に乗せると、未明には145.83円まで上昇してこの日の高値をつけた。終値は円安をキープして145.76円。145円台の終値は昨年12月12日以来1カ月ぶり。

レジスタンス:
145.83(01/10)
145.98(01/05)
145.99(23/12/13)
146.18(23/12/12)

サポート:
144.32(01/10)
143.39(01/09)
142.85(01/04)
141.85(01/03)

 ドル/円は円安トレンドに戻ったのか? その判断は今夜の米12月CPI(消費者物価指数)の結果を待つ必要があるだろう。FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に利下げを始めるかどうかについてはマーケットの考えが別れている。先週発表された米雇用統計が堅調だったために、現在は早期利下げ観測がやや弱まっている状況で。これがドル買い理由のひとつでもある。

今夜のCPIが予想より強ければ利下げ期待はさらに後退して、ドル買いが強まる可能性がある。しかし反対の場合は、利下げ観測が再び勢いづくことになり、この日のドル/円の上昇分を帳消しにする動きになるかもしれない。

市況チャート

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

どうせうまくいかないとわかっているなら、思いっきりやって盛大に失敗すべきだ

Sweet Dreams

 米労働省が昨年12月12日に発表した11月のCPIは、前年同月比で3.1%上昇した。10月の3.2%からは鈍化した。エネルギーと食品を除くコアCPIは、前年同月比で4.0%と高止まりした。高インフレの主因であるサービス価格は家賃や医療ケアが上昇を続けているが、航空運賃など一部の項目では下落も見られた。一方、財の価格は中古車を除いてほとんど低下した。

 インフレ率は低下しているが、そのペースは緩やかで、物価目標の2%に戻るまでにはなお時間がかかりそうだ。それでも、FRBはインフレ抑制に自信を持っている。米消費者が物価上昇の勢いが続かないと考え始めていることが根拠の一つとなっている。

 ニューヨーク連銀による12月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待率は3.0%と2021年1月以来の低水準になり、ピークだった2022年6月の半分以下になった。3年先のインフレ期待率も3.0%から2.6%に下落した。FRBは、利下げを行う前に、インフレ率の持続的後退を確認したいと考えている。

 

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の重要ブレークアウトレベル

出所:楽天証券作成

コーンチャート分析

出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作成

 

(荒地 潤)

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